KAGUCHI
カナだから、の手紙

【カナダのご報告3】       
   
だんだん体力がついてきたの巻

テント第一日め・・・・・・・。
あんなにはしゃいでいたのに、ほとんど眠れなかった。
何故か?顔が寒いのである。
寝袋の中は、あったか〜いのに口からは白い息が。
山の夜は、想像以上に冷え込むんですね〜。 
隣のマネジャーを見ると、彼女はスヤスヤ眠っている。
くやしい。
前にも似たような経験があったなーと
青いテントの屋根をみつめながら考えた。
冬、イトイの実家(群馬県前橋)にお泊まりした時、
鼻が冷えて眠れなかったことを思い出した。
そう、私は顔が寒いと眠れないタイプなのであった。
顔の皮がうすいのかしらん……。
な〜んて、くだらないこと考えてたら、
いつのまにか朝になっていた。  
あ〜、寝不足だ、どうしようと不安な気持ちで
起き出したけどテントの外は、快晴。
う、美しい景色。みるみる元気になってきた。


おお〜〜、山が呼んでるぜ(低い声で)。

今日はいよいよ1600@地点を目指す日。
難関のスゴイ傾斜道を登るらしい。
さぁ、行くぜ!!!すっかりワタシは山の女化?している。
杖さばきも勇ましい!なんて頼もしい自分。

だが、出発してすぐに傾斜が始まった。
き、きつい!!!
汗が身体中から吹き出してくるのがわかる。
楽しいトレッキングなんて誰が言った?これじゃぁ、
登山よ、登山。
あ〜、プロデューサーにだまされた〜なんて
頭の中で思っていたら前を歩いていた広江さんに
「カグチさん、追い越さないでくださいよー。
 力ありあまってるんでしょ。」
と言われてしまった。
知らず知らず、ワタシの足は早くなってたらしい。
なんだワタシって意外と体力あるじゃん。
この日まで、足にマメもできなければ
筋肉痛もいっさい無し。
映像的には、「うっ、歩けませ〜ん。だ、誰かおぶって〜」
なんて方が女優らしいのかなぁなんてツラツラ考えてたら
また、広江さんを追い越しそうになってた。

今日は傾斜がきついけどその分たくさんの滝が楽しめる。
なかでも圧巻だったのは、
エンペラーズ・フォールという滝。
その雪解け水の水量のスゴイことと言ったら・・・・。
全員、絶句。
汗まみれで疲れた身体に、
そのしぶきの気持ち良さったらない。
『来て良かったカナダに。これは一生モノの景色だ』
ジ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン。

そして2日めのキャンプ地、バーグ・レイクに到着。
眼の前に氷河をたたえたロブソンの山頂が良くみえる。

ロッジの周りには、かわいいマーモットという
動物がお出迎え。


おいでやす。マーモットのこどもどす。

この日は、テントで爆睡。寝袋に付いてるチャックを
頭の上まであげたら顔も寒くないということが
わかったので、顔もあったか。
し・あ・わ・せ。

だが、アウトドアには、恐ろしいこともある!
その経験は次の日起こった!!!
それは、また明日・・・・・・・・・・。
(これ、いつ終わるんだろう?)

1999-07-22-THU

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