KAGUCHI
カナだから、の手紙

「オペレッタの魅力、クマの弱点のこと。
 いきおいで原稿かきました!」


カグチヒナコさま

帰ってきたぜっ!!
『カナだからの手紙』だぜい!!!

舞台も無事終了したというのに、
「ほぼ日」に帰っていらっしゃらないし、
カグチさんはどこで何をしていらっしゃるのかしらん
と思っていたら-----ジャーン!
シアター・コクーンへタンゴをご一緒したあの日、
その深い謎はあっけなく解明されたのでした。

待ち合わせ場所の地下の書店へ現れたカグチさんは、
白のチュニック風のブラウスに黒のロングスカート。
カグチさんの定番ともいえるモノトーンの装いも、
小さなサングラスも、
釣りに行ってもなお日焼け知らずの白い頬も、
しゃきしゃきした早足も、
何も変わってないのだけれど、どこかが以前とちがう。
まるで、不在だった理由を暗示するかのように。

そう、全身がひきしまったというか、
ほっそりしたプロポーションに、
力強さが加わって---「カグチ改造計画」だったんですね。
筋トレと水泳とウオーキングが中心ということですが、
クロール1000メートルはすごい!!

うーん、最近、お腹の周りの変化に危機感を感じる私に、
「人間の身体はいくつになっても変わりますよ、ホホホ」
と、余裕の微笑み。
こちらは、トホホホですが。
というわけで、
私もやってみようかなと激しく影響されたわけですが、
(信じる者は痩せられる!?)
飯田橋近辺で、よいジム(プール付き)をご存じの方、
おられませんでしょうか〜。

ところで、まだ続きがあります。
このところ、私はカグチさんに
驚かされどうしなのであります。
タンゴの日から2、3日後のメールで、
「事務所でタンゴの先生を探してもらってるんです」。
それから、2、3日後に、またメール。
「きょう、タンゴの初レッスンに行ってきました。
楽しい!!」
なんというフットワークの軽さ。
私めも、ジムが見つかるまでは、
会社の帰りに少し手前で途中下車して、
せめて、家までウオーキングを実行しようと思っています。

それにしても「カナだからの手紙」が
「カナダからの手紙」になるなんて、予知能力というか
先見性のあるネーミングだったのですねえ。
7月といえば、もうすぐですね。
こうしてメールをお送りしている間も、
もしかしたらジムですか。
あ、タンゴですか。
いつか、舞台で、タンゴを踊るカグチさんを
楽しみにしています。
そのときは、歌なしにしましょうね!
(ちょっと思い出し笑い)

Chikako Sasaki




佐々木さんへ

うわぁ〜、佐々木さんご登場!
嬉しいですねぇ。
ワタシ達、お目にかかる前からメール友達ですものねぇ。
いい相方を持つと、このコーナーにもチカラがはいります!

先日は、ついにタンゴに引き続き
【オペレッタ】観劇ご一緒できてカグチ感激いたしました。
なにしろ初体験。
「あの〜、オペラとオペレッタってどう違うんですか?」
って、小学生のような質問を佐々木さんにしたら
「オペレッタは、オペラよりもお芝居、踊りが多いんです。
だから出演される方は、
オペラより細身の方になりますねぇ。」
う〜ん、なるほど。

そして始まったウィーン・フォルクスオーパーの
「チャールダーシュの女王」。
字幕が舞台の天井近くに出るなんて初めて知ったです。
だから最初は、ひたすら眼の上下運動に慣れるのに
時間がかかりました。
やぁ、でもホントに生で聴く歌声のすばらしいこと!
訓練された人間の表現力って計り知れないんですね!

そしてなんといっても驚いたのは、内容の明るさです。
貴族の御曹司と人気歌手の禁じられた恋
というお話なんですけど、
悲恋に終わりそうでも、めげない、めげない。
な〜んだかいつも楽しそうで、
やっぱり最後はごきげんなハッピーエンド。

【アルゼンチンタンゴ】は、
どこか暗さをひきずっているところがなにか意味深で、
それがたとえようもなく魅力的なんですけど、
【オペレッタ】の魅力は、
まぶしいくらいの明るさじゃないかしらと
1本観ただけで勝手に思ってしまったのですが、
違うかなぁ?
これ次回、佐々木さんお返事いただけますかしら。

このところ筋トレのおかげで
体力と活力のでできたワタシは、
今日も、池袋のサンシャイン劇場で
市村正親主演の【アート】観て参りましたよ。
これ大当たり、絶対オススメ!!!
市村さんの他に、平田満さん、益岡徹さん
3人だけのお芝居なのですが、もうワタシ笑いっぱなし。
台詞がねぇ、いちいちくすぐるんですよ、お腹を。
平田さんの長台詞のとこなんか、
もうツボにはいりすぎて涙、涙。
3人ともウマイし、演出も台本も良くて
舞台もシンプルでおしゃれ。
ああ〜、お芝居ってこんなに酔えるのかしら
と思えるくらい。
6月20日までなんですけど、もし間に合ったらゼヒ!

ちょっと興奮したのでここで一息。
ふぅ〜。
あっ、そうだ!
ワタシも読者の皆さんにお聞きしたいことがあるんです。
(聞きたいシリーズは、もう病みつきなくらい好き)

今、来月のカナダ行きにむけて
いろいろ準備始めてるんですけど
スタッフからの注意事項に
「カグチさん、匂いのあるお化粧品は
つけないでくださいね。」と静かに言われたのです。
えっ、なぜ? と聞くと、
「クマがでるんです。
クマは、あま〜い匂いに弱いらしいので。」
ええ〜っ!!!
じゃぁ、知らないでワタシの大好きなBODYSHOPの
いちご味とかバナナ味、最近のお気に入りの
チョコレートミルクシェイキ味なんかの
リップクリームつけてたら
クマが唇に突進してくるってこと!!!
ぞ〜〜〜〜〜〜〜っ。
危ないとこだった。

じゃあ、クマのきらいな匂いってなんだろうと
皆で考え始めたら近くにいたマネジャーが
「ワタシは、蚊取り線香
持っていこうと思っているんですぅ。
絶対、クマだって嫌いなはずですよー。」
とのたまった。
ほんとかな〜?
そんな気もするけど、カナダに行く前に真実が
知りたいのです。命かかってますから・・・・・・。

どなたかクマの弱点知ってらっしゃる方
(ひょっとしてアザラシのお姉さん?)
お知らせくださいまし〜〜〜。

おっと最後に佐々木さん、
次回もよろしくお願いいたしまぁ〜す。

Kaguchi Hinako

1999-06-17-THU

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