KAGUCHI
カナだから、の手紙

<『男と女』などなどの巻>

★佐々木さんへ

9月にはいりました。
もう気分は、すっかり秋。だってもう寒いくらいなんだもん。
そんななかで、わたくし海に行ってまいりました。

九十九里の浜
九十九里の海。

場所は、千葉の九十九里浜。
少し曇っていたのですが、
かえってそれがブルーグレーの美しい色を生みだし、
ヨーロッパのどこかなんて感じなのです。


そこを、わたしと皆様ご存じ【竹中直人さん】が、
戯れながら歩く・・と。

ワタシ&竹中直人さん
♪ダーダーダ シャバダバダ・・・

竹中氏のイメージは、
名画「男と女」にでてくる海のシーンのイメージ。
したがって竹中氏は、
「ジャン・ルイ・トランティニアン」
わたしは、「アヌーク・エーメ」。
おほほほ、悪い気はぜんぜんしません。
アヌークなわたしは、いつもよりメイクさんに
「目張り」をしっかり入れていただいて・・・・・・。

もうお気づきですね。
海に行った理由は、いわゆるロケ、
舞台のポスター撮りのためなんです。
12月に下北の本多劇場で行われる
「竹中直人の会」に
参加させていただくんですわたし。
作・演出は、岩松了氏。
そして、そしてタイトルは【水の戯れ】。
(美しい)
お話の内容は、
お稽古の初日に台本渡されるらしく
(恐ろしい)未定。

お芝居ごとに、いろいろ変化する竹中氏。
この日は、こんなにイイ男がいて
いいんだろうかというくらいの
男っぷりでございました。
でも撮影後、
『あの〜、イトイのホームページ用に
写真をひとつ』とお願いすると
トランティニアンから「なに?おじさん」に大変身!
アヌークなわたしも、おもわず下町のおばさん化して、
「ぷははは。いいねぇ!いいねぇ!」と
竹中氏の肩たたき、デジカメ落としそうになった。

その時の写真は、
いま「ほぼ日」の「竹中くんを探せ!」ゲームに
採用されたんですよ。さぁ、佐々木さんも探して下さい。
竹中さんの瞬間芸、素晴らしいんですから。

まぁそんな(どんな?)舞台
よろしかったら観にきてくださいね。

     ***********

そーだ!イイ男といえば、
(おもいっきりお話変わります。)
今日ビデオで観た香港映画
「ブエノスアイレス」に出演している
【トニー・レオン】は、かっこよかった。

ちょっと昔の高倉健さん風で、ちょいと古風な2枚め。
彼はゲイで、お相手のレスリー・チャンに尽くす尽くす!

(レスリー・チャンて京劇がテーマの映画
「さらば、わが愛・覇王別姫」に
出てた男優さん。2人とも美しく、
大スターの風格があるのでベストゲイカップルだ〜。)

どう尽くすかというと、怪我して不自由になった彼のために
タオルでごしごし身体拭いてあげたり、ご飯作ってあげたり
ダニがいる〜と大騒ぎする彼のために殺虫剤まくわ、
お布団干すわ。
とてもしていることが女っぽいのに、
男らしくキビキビやってのける
ところが、素敵!

レスリーは遊び人で、浮気なんか平気でしちゃう。
だから、お互いハデなけんかしたりして
何度も別れるんだけど
結局、相手が恋しくなって離れられないんですよ、
これが。せつない!

恋に悩める男トニー・レオン、佐々木さんよろしかったら
チェックしてみてくださいませんか?

◆九十九里浜に行った時に
「これ」ひろったんですけど
貝なのか、ヒトデなのかウニなのか悩んでます。
ダレか教えてくださ〜い。

オモテ
謎の物体のオモテ。
なんなんだこの模様は?
ウラ
ウラはこんな感じ。
真ん中の穴は口かしら?


Hinako Kaguchi

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カグチヒナコさま

今夜は、【横浜みなとみらいホール】で
「荘厳ミサ曲」を聴いてきました。
ベートーヴェンじゃなくって、
なんとロッシーニなんですよ。
うーん、めずらしい。
と思うのは、単に私がものを知らないだけですが、
それが、とても美しい曲で、
ベートーヴェンのよりも好きかなあと思いました。

ホールのそばに【パンパシフィックホテル】という
ちょっと日本とは思えない
トロピカルなホテルがあるのですが、
演奏会の後に、その中にある
【トゥーランドット】で軽い中華料理をいただきました。
トゥーランドットはプッチーニの
オペラに出てくる中国のお姫様です。
ホテルの前が海で、
この海が九十九里の海につながっているのだなと、
横浜の海を見ながら、
人気のない夏の終わりの海を想像していました。

12月のお芝居、いまから楽しみです。
台本がお稽古の初日にわたされるのって、
なんてスリリングなんでしう。
私、あんまりお芝居を見たことがないので、
(昔は『四季』の「オンディーヌ」や「間奏曲」を見て
とてもファンタスティックな
気持になったのですが。
影まりえさんという
女優さんがとても印象に残っています)
新しい世界がひらける予感がします。

久しぶりに「男と女」が見たくなったので、
レンタルで借りて見ます。
耳の奥にあの音楽が流れています。
「ブエノスアイレス」も一緒に借りてきますね。
なんか、すごっく興味あります。

お芝居のお稽古やテレビのドラマが始まると、
大変そうですが楽しみですね。
多忙を極められると思いますが、
お身体をおいといください。

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番外ですが。
好きな人はいっぱいいます。
時々入れ替わりますが以下です。
(1998年9月現在)
どうもオペラに偏って一般性に欠けてますね。

☆音楽・オペラ・バレエ
テノールのホセ・カレラス
指揮者のカルロス・クライバー、サイモン・ラトゥル
演出家のフランコ・ゼッフィレッリ、

マルコ・ガンディーニ、
モーリス・ベジャール、
バレエのアダム・クーパー(英国ロイヤルバレエ)

☆映画
ハリソン・フォード
(結婚するならこういうダンナがいいな。
 何があってもなんとかしてくれそうな奴。
 映画からのイメージにすぎませんが)
ショーン・コネリー
(007の頃からのファン。
タキシードが最高によく似合う)
ウオーレン・ベイティ
(何となく。好きな理由がわからないが、
 まちがいなく好き)
ジャック・ニコルソン
(彼がやる変な役にまいっています。
いつもほど変ではなかったんですが、
 変な小説家をやった「恋愛小説家」は
3日続けて3回見てしまった)

☆日本人
小林薫  渡辺謙  「昭和残侠伝」の池辺良

☆スポーツ選手
ロベルト・バッジョ

☆故人(もし、会わせていただけるなら)
マリオ・デル・モナコ(テノール) 
ウイルヘルム・フルトヴェングラー(指揮者)
フレディ・マーキュリー
(ロックバンド「クイーン」のヴォーカル)

☆架空の人物
「三銃士」のアラミス
夏目漱石の「坊ちゃん」
「スーパーマン」のクラーク・ケント
漫画の「ルパン3世」「キャプテン・ハーロック」

われながら、
私は何をやっているのかという気分になってきたので、
もう止めます。
でも、カグチさんは、どんな人が好みですか。

Chikako Sasaki

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★ふたたび佐々木さんへ
日本人のリストで真っ先に「小林薫」とあるのにニンマリ。
じつは、来月NHK(BS)のドラマで共演するんですよ。
夏樹静子原作の「デュアルライフ」というドラマ。
10月にはいったら、薫ちゃんネタをお送りしましょう!
お楽しみに。

1998-09-07-MON

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