へなちょこ雑貨店。
一寸の虫の五分のたましい物語。

第26回 オガワ母も手伝いにやってきた
     ――ブックカバー発送報告


毎度ご来店ありがとうございます。
わおっ、今回は第26回ですって。
26 two-six記念でございますねぇ。

そういえばなんとなく機会を逃しまくっていた
「26 two-six」のネーミングについて
お話ししましょう。
「へなちょこ雑貨店」は本名ではないんですの。
ご存知でした?

「26」は「トゥー・シックス」と読みます。
おおかたの予想通り、「26」とは年齢です。
終わり。

‥‥‥。

いえいえ、それだけではないです。
もちろん、26ってのは確かに年齢なんですけれども、
開店したときは2人とも27才になっていました。
26才で創業できたらいいな、と思って動き始めたので、
「26」を仮屋号にしていました。
準備を進めていくうち、
「26才の内に開店するのは無理だ!」
と分かってしまいまして、
そのときに名前を変えるべきだったのかもしれませんが、
ほかにも「こじつけ」とも言える理由が存在したもんで、
変更にはいたりませんでした。

もともと、英単語や意味ありげな日本語を店名にするのは、
どうも性に合わない感じがしていたので、
数字にしよう、というのは最初から決めていました。

2人の誕生日を足し算したら26になったとか、
出会ったときの年齢が13才で、
2人分を足して26だとか、
単純な性格のわたしたちなので、
何気なくつけてみた「26」という数字と、
縁があるような気がしてきました。

そしてこじつけココにきわまれり、と言われそうですが、
じつはこれに気づいたとき、
わたしたちの中では「もう、26しかないでしょう」と
決めてしまいました。

アルファベットはぜんぶで26個。
26個で終わりというのがなにやら
「後がない」という感じ。
20代の半ばで会社員を続けることを
あきらめてしまったわたしたちは
ある意味、どんづまっていました。
ラスト=26。
これがじぶんたちの最終地点、ってな感じです。

どうぞ、みなさま今後ともお見知りおきを。

さて先日は当店オリジナル・ブックカバーと
「ほぼ日永久紙ぶくろ2」の通販に
たくさんのお申し込みを賜り
本当にありがとうございました。
12月13日の定休日に、
量産篇ブックカバー第2弾が納品されました。
奇しくもその前日から、ほぼ日マーケティング局では
「フレンチパーカ」の発送作業が始まっており、
発送数のケタの違いにおののきつつも、
中継を見ては地味ぃに気合いが入ったもんです。

発送作業の予定地はわたしの自宅。
店で発送作業をするのは、
狭いは寒いはで効率が悪いだろうということで、
同じく狭いが暖房の効く自宅で作業することにしました。
Angel Featherさんから前日の夕方、
商品を発送したというご連絡をいただいていたのですが、
遠距離だから到着は午後になるだろうのこと。

そうは聞いていても
オオタケがわたしの家に到着したのは朝の9時半。
気合いが感じられます。
と、思いきや
「風呂入ってもいい?」
といきなりリラックス・ムードをただよわす。
入りたまえ、入りたまえ、
それでアナタの鋭気が養われるならば、
わたしは水道代とガス代を払うこともいとわない。
って、もはや公共料金の支払い口座を
ひとつにまとめているから関係ないのですが。

オオタケが風呂から上がってもまだ「午前中」。
荷物は届かない。
じゃぁ、と先日発売された
奥田民生さんのライブビデオを観て
あほほどタメ息をつくこと2時間。
でもまだ荷物は届かない。
がんばれ、クロネコさん。

余談ですが、今回の通販のお申し込みメールに、
「わたしも民生さんのファンなので、
 ライブで店を休むのはアリです」
というメッセージを添えてくださった方が
意外なほどたくさんいらっしゃいました。
「アリ」ってことなので、
21世紀も休ませていただきます。
どうぞよろしくお願いします。

やがて埼玉の片田舎から、
この日のために娘から呼び出しをくらった実家の母が到着。
家内制手発送部隊の完成であります。
少数精鋭といえば聞こえは良いが、総勢3名。

とりあえず、昼メシなどを食らいつつ、
ワイドショーを観ながら世間に悪態をつきまくっていると、
待望の荷が到着しました。
配達員の兄ちゃんが「ぎょっ」とするほど、
とびきりの笑顔で迎えるわたしたち。

来ました来ました、300ケツ。
そうです、お陰さまで300ヶも追加できました。
この時3時。いい時間です。
怒濤の発送作業の始まりです。

この日までに、送り状(伝票)を書き、
それらを注文内容ごとの山に分け、
ご挨拶の紙きれを必要数準備し、
「料金別納」のはんこを押すところまでは
ちまちまと終わらせておきました。

今日の作業は、
ゴチョウが刻印してくれたしおりを
26ステッチ入りのケツのポッケに収納し、
それを透明な袋に入れ、セロハンテープでクチ止め。
おとめのケラチン大放出。
300セットを全員で一気にたたみかけます。




あとはそれらを注文内容ごとに
茶色い袋に入れてはガムテープでとじ、
外側に伝票を貼るという作業を繰り返すのみです。

驚いたのが、わが母。
こういう作業のために生まれてきたのではないかと
思うほど手が速かった!
わたしはブックカバーの複数グチと
「永久紙ぶくろ2」とのセットを
担当するつもりだったので、
母にはオオタケとペアを組んでもらい、
ブックカバー1ヶグチの梱包を頼んだのですが、
111セット、あっという間。
遠い昔、うちは駄菓子屋だったもんで、
地域の「子供会」のために
お菓子を袋詰めしていた母の背中がフラッシュバック。
そんな母を見ていながらも
わたしは子供会に参加するのが大きらいだったもんだった。
だってコドモばっかりなんだもの。

作業中のBGMは「Beautiful Songs」。
母の好きなSMAPのCDは持っていないのだよ、
すまんね。
そうこうするうち日は暮れて、
「これでラスト?」の声とともに時計を見れば、6時。
あれま、3時間で終了したわ。
精鋭部隊3名とも、自らの器用貧乏ぶりに、
しばしボーゼンとするも無理矢理我に返り、
急いで郵便局へ。
閉店間際のお役所に無遠慮に踏み込むわたしたち。
アルバイトらしきお姉さんが笑顔で対応してくれたのが
たいへん嬉しゅうございました。

無事(か?)これにて発送終了。
そろそろ皆さまのお手元に
わたしどものブックカバーが届いておりますでしょうか?
どうぞ、どんどん使い込んで、
デニム地ならではの縮みや色落ちを楽しんで、
アナタ色に染めてくださいまし。
もしお暇がありましたら、
ご感想などいただけると幸いに思います。



少し気が早いですが、来年のバレンタイン企画なぞも
「ゴチョウこんなモンつくれる?」という
ご要望(挑発)がありましたら、お寄せくださいまし。
参考にさせていただきます。

それから、たいへん申し訳ないお知らせなのですが、
今回の通販では予想以上のお申し込みをいただいたため、
全ての方に当店のカタログ「MEGAMOUTH」を
同封することが出来ないという事態が
発生してしまいました。
ご期待に添えず、恐縮でございます。
次号以降の発行の際は必ずお送りいたしますので、
どうぞご了承くださいまし。

また、今回のブックカバーは、通販によるご注文は
締め切らせていただきましたが、
店頭では引き続きお買い求めいただけます。
ちょうど、
ほぼ日センサー会員3倍キャンペーン中ですから、
さらりと入会して
当店で一発使ってみてはいかがでしょうか?
びみょうに割引サービスしておりますよん。

(つづく)

「The Human Brain」

我々26では、
「楽しく解りやすく、
しかもスグ学習できる」
アホ教材を、
多数ご用意しております。
(アホ向け、ではなくて、
教材自体がアホなのです)
その代表格が、コレ。
脳味噌バラして研究すれば、
不可解なアノ人の思考も、
ちったぁ理解できる、
かもしれません。

2000-12-20-WED

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