SAITO
もってけドロボー!
斉藤由多加の「頭のなか」。

国のサービスレベル(短期連載第2回)
レッカー移動の営業マージンはいくら?

駐禁でレッカー移動されると、
所轄の警察に出頭しなければなりません。
ここで、罰金と、レッカー代を支払うわけですが、
「レッカー代金は領収書が発行されます。
 罰金は領収書は発行されません」
といわれました。
警察が私の代わりに、
レッカー業者に発注してくれたというわけです。
そのとき私が愛宕警察にしはらったレッカー代金は
たしか8000円くらいだったかな。
安くはない金額です。
しかし、領収書がもらえるということは、
自由業の私にとっては、経費で落ちる、と
いうことを意味しています。
「これはありがたい。」
そう思いかけたが、しかし、まてよ。
業者への発注といえば、「あいみつ」をとるのが常識です。
「もっとやすいところはなかったのか??」
と愛宕警察に聞きそうになって、言葉を飲みました。
もしそうでしたら、愛宕警察署の隣で
「5000円でレッカー移動します
 24時間営業 斎藤レッカーサービス」
と看板を出して、レッカー事業をはじめたら、
間違えなくうちを使ってくれることになるでしょう。
30台しょっぴくとして、30日間で450万円/月の売上。
レストランをだすよりもずっと
おいしいビジネスに見えます。
問題は、営業手数料がいくらか、という点です。
そのままでは丸儲けになってしまいますから、
お巡りさんに営業マージンを支払わなければなりません。

ちなみに、会社の駐車場の出口をふさぐ
迷惑駐車にあたまにきて、110番しても、
ついにレッカー移動はしてくれなかった。
理由はいまだに謎のままです。

2001-01-12-FRI

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