デザイン決定!(アッキィ編)

糸も決まって、ハラマキの形もようやく決まって。
でも、なにをかくそう、デザインがまだだった。
ということに気がついたわたしたち。

これ、じつは理由があるんですよ。
だってね、「ハシレトノサマ」くんが送ってくる
ハラマキのサンプルはもう十分かわいいんです。
オサルのイラストも入ってるし、
それを試着したりするだけでも
わたしたち満足気味だったんですもん。
しかし、トノサマくんにばかり
まかせてるばあいでもありません。

ここらでやっぱりわれらがエース、
アッキィ画伯の出番ですよね〜。
というわけで、いままでのサンプルと、
トノサマくんから送られてきた糸見本を前にして
明るいビルでは「ハラマキデザインミーティング」が
開催されることになりました。

今回つくれるデザインはどうやら3パターン。
でも選択肢は多めにと、
まずは6パターンを決めることにしました。

まずは「どんな色のハラマキが欲しい?」
そんなとこからはじまります。
いつものように
みんな口々に色んなことを言い出したら大変と、
西田が進行役をつとめることにしたんですが、
「よ〜し、またまとまらなくなったら・・・」
と身構えていると、
これがね、なぜか意外にも、
この日は、みんなの意見がまとまるんです。

はじめにRock西本が言いました。
「ハラマキっぽいやつがいいっすねえ」

「うんうん、茶色とかベージュとか。」
「あ、それいいね〜。」

そこでアッキィ画伯。
「じゃ、モノグラムとかはどお?
 ヨーロピアンな感じでさー」


「それいい!」

あらま、めずらしい。
まずはあっさりと1パターンが決まりました。

じゃ、他にはどんな色?

「なんかスポーティなのがほしいから
 青に黄色なんてのはどう?」
アッキィ画伯が次の提案をしました。

「あ、それもいい〜!」
そこにいたみんなも賛成派らしく
特殊なご意見は出てこない様子。
ほっとします、こういう流れは。
阪神タイガースの黒と黄色がスポーティだとか、
アフリカの草原を疾走するチータ色、とか、
そういうことを言いだしはじめると、
収拾がつかなくなってくるので。

そこへ、ミーティングには参加してないものの
スケジュール表を小わきにかかえて近くを通りがかった
通天閣あかりが
「青にオレンジがええですねえ〜」
と大阪弁でひとこと。

「うん、それもいい。」
アッキィ画伯からも一票。
「じゃあ、青×黄色、青×オレンジは
 スポーティなかんじで“☆”とか入れよう。」


おおおお、アッキィ画伯のリードで
どんどんデザインが決まっていきます。
なんだかよくわからないけど、
いままでにあんまりないパターンの
とってもいい感じのデザインミーティング。

じゃあ、お次の色は?

「赤は体をあっためるんだってよ。
 やっぱりハラマキは赤じゃない。」
ちょっと威厳のありそなシェフ武井の言葉により
赤いハラマキが次なる候補にあがります。

それをうけてすかさず、アッキィ画伯。
「じゃあ、赤にピンクでハートはあ?」

「それってラブリーなかんじですよね、
 いいじゃないですか〜、それっ!」
と、ひさしぶりに発言の、あやや。

たしかに、赤にピンクのハートのハラマキ
なんてあったらかわいいかも。
ステキ、ステキ。

その後はやっぱりシックなものもひとつ。
ということで黒×グレー
これはオサルは小さめに入れよう、とアッキィ画伯。

これもなかなかいい。
トノサマくんが送ってくれたサンプルは
工場にある糸でつくったものだったので
黒いものが多かったんですけど
みんな「このままでもいいんじゃなーい」
って言ってたくらい好評だったんですもん。

じゃあ、最後のひとつはどうしよう?

そこで、これまたさすがはデザイナーの
アッキィ画伯の提案により
「迷彩のハラマキなんてあったらかわいーんじゃない」

「うん、それはかわいい!」
「迷彩のハラマキなんてないですもんね」

ちゅうことで迷彩ハラマキに決定!!

そしてここで考えられた6つのデザインは
大急ぎでアッキィ画伯がデザイン画として
あげてくれることになりました。

そして西田はさっそくトノサマくんに電話。
みんなで選んだデザインと糸見本をもとに
わたしたちのほぼ日ハラマキになるべく
「ノビフワール」をデザインに合った色に
染めてもらう手配をしました。

あとは、みんなで考えたあらゆるカラー、
あらゆるジャンルのハラマキデザイン6パターンが
アッキィ画伯からあがってくるのを待ち、
トノサマくんの糸染め見本ができれば
ハラマキパーツがもれなくできあがるわけです。
いまはワクワクしながらデザインが
やってくるのを待つのみ。

こうゆうときは本当にワクワクなんですよね。
みんなで考えたデザインがどんな形で
できあがってくるのか。
「ノビフワール」を青とかオレンジとかピンクに
染めてもらったらどんなかんじなのか。
アッキィのデザインができあがるのも楽しみだし、
糸の染めあがりも楽しみです。


そしてしばらくすると、
アッキィ画伯から6パターンのハラマキデザインと
トノサマくんから糸染め見本が届きました。

しかしここでちょっと悩まされるのは
せっかく6パターンの案を出したのに
製品化できるのは3パターンってこと。
3パターンのデザインを選ばなくちゃいけないのに
デザインはほんと、どれもかわいすぎるっ!!

でも、われわれは選びました。
苦しいけれど、どれかをあきらめなきゃはじまらない。
ほぼ日ハラマキはこの3パーターンに決まりっ!!
では、どうぞデザイン画でご覧ください。
ね、ほんとうにかわいいでしょ。
これがノビフワールで編まれてたらもっと
ステキですよ、きっと。



↑この3パターンに決定!

次回はいよいよ横尾忠則さんの登場です。
デザインも発表しちゃいますからね。
お楽しみに!!

2001-10-28-SUN

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