たびたびほぼにちは。
ほぼ日ストアの西田です。

さあーて、今回はほぼ日ハラマキが
どんなふうに完成形に近づいていったか
っていうお話しですよ。

第一回目のミーティングで
「ハラマキつくるぞ!」ってことがきまり、
第二回目のミーティングでは
「この糸でつくるんだ〜!」というわたしたちの
お気に入りの糸、名づけて「ノビフワール」を
使うってことが決定しました。

でもでも、どんなハラマキをつくろうか?
ってことがこっからの大きな課題になるのです。
そのころ、トノサマくんは新潟の工場で
ノビフワールを使ったハラマキサンプルを
せっせとつくってくれてまして、
第二回ミーティングから約2週間経った
9月のはじめごろ、サンプル第3弾が
明るいビルに到着しました。

さあ、こうなると、はじまっちゃいますよ。
またまた大騒ぎの試着会のはじまりです。
それぞれに好きなものを手にとったかと思うと、
好き勝手なことを言い出すんで
こうなるともう誰も止められません、っていうか
みんな参加しちゃってるから止める人もなく
あーだ、こーだはじまっちゃうわけなんです。

写真でみてもらうとよくわかるんですが
今回のサンプルはながーいもの↓



オサルがくっきりしてるもの↓



オサルのイラストの線が細いもの↓



それから赤とグレーの糸でちょっとスポーティなもの↓



というまったくタイプのちがうシリーズ。

トノサマくんが送ってきてくれる
ハラマキサンプルは工場にいくらかあった
赤、黒、白、茶色っていう“見本の糸”で
編んでくれてるものなんですけど、
ちゃあんと、オサルのイラストは入ってるし
ハラマキとしてキチンと使えるように
なってるものばかりなんです。



まずはdarlingがちょうどよさげな
サイズをとって試着します。
「おっ、これすごいあったかいな〜。」
本気でハラマキのあったかさを堪能してるようす。
そりゃ、そうですよっ!
ハラマキなんですもん。

ところで試着したかんじは??
「いや〜〜、あったかい。
 ほんとにいいよ〜、これ。」

そしてしばらくすると、
「おっ、あったかすぎて汗でてきたよ。」
とdarling。

結局、そのサンプルは会議のあいだじゅう
darlingのお腹に着用されることになって
会議が終わるころには
「やっぱハラマキいいわあ〜〜。
 オレ、今日このままもってかえろ。」
というわけで、サンプル略奪。

まあ、それもありですね。
だって手放せなくなっちゃうくらいに
いいってことでしょ!?
なので、その日darlingがもちかえった
サンプルは写真にないんですが
ノビフワールで編まれた
ハラマキのあたたかさはお墨つきってわけです。

で、今度はモギ木工用ボンドG。
みなさんもうお気づきと思われますが
モギ木工用ボンドGは新商品の会議には
いち早く顔を出し、積極的にモニターするタイプ。
まずはながーいハラマキを着用して
「これすごーい。ワンピースになるよー」
とワンピース姿をみんなに披露。

たしかに、これならなにより
あったかワンピースになること間違いなし。

そしてちっちゃめのハラマキはもちろん
頭にかぶられたり、首にまかれたりします。
「これなら帽子にもなるし、マフラーにもいけるじゃん。」
そうそう、西田もスノボーの時はたしか
こんな帽子をかぶってました。

というわけであらゆる角度から
みんながモニターしてくれて、
もうこのへんでいいかというところで西田の出番です。

「この中でどのハラマキがよかったですか?」

「う〜〜ん、長いのもいいけど
 これじゃあ、ちと重たいよね〜、
 ワンピースでなくハラマキだしね。」
とモギ木工用ボンドG。

「オサルの線はやっぱりはっきり
 してたほうがいいかも。」
みかけの美しさにこだわるのはシェフ武井。

そう、じつはですねー、
これはトノサマくんからのメモによると
ノビフワールと普通の糸とを両方使ってるものみたいです。

ここでちょっと今回届いたサンプルについて
トノサマくんからの受け売りではありますが、
西田が解説いたします。

ハラマキを編んでいくとき
おサルのイラストを入れようとすると
どうしてもその部分が2枚重ねになるんです。
だからその分、厚くなります。
ノビフワールはもともと太い糸だから
2枚重ねにするとますます厚くなってその分
重くもなっちゃうわけです。

ということでトノサマくんはサンプルとして
ノビルワール×ノビフワール
ノビフワール×普通の糸
という2つのサンプルを送ってきてくれたんです。

でもね、やっぱりみんなのお気に入りは
どちらもノビフワールをつかったハラマキ。
そのほうがだんぜん伸び率がいいし、
ふわふわでオサルのイラストもきれいなんですもん。

でも、重くなるからって
オサルがいなくちゃかわいくないし・・・
で、その重さをどうカバーしようってことを
トノサマくんがいない明るいビルで
わたしたちは考えました。

そこでふと、西田は気がつきました。
そうだ、毛糸のパンツ。
去年はいてた毛糸のパンツは同じ糸なのに
そんなに重さをかんじなかったんです。

そこで何かの役に立つんじゃないかと
じつはひそかに家から持ってきておいた
ご愛用の毛糸のパンツをちょっと得意げに
取り出してみました。

そしてみんなで確認してみると・・・・

おお、そうゆうことか〜!!
西田のご愛用毛糸のパンツには上の方にだけ
ちっちゃな雪の結晶の柄がはいってるんですが
なんと、その柄の部分だけが2重になってるんです。
じゃあ、ほぼ日ハラマキもオサルのとこは2枚重ね、
オサルの入らないとこは1枚にすればいいんだ!

そこでdarlingは言いました。
「よ〜し、ほぼ日ハラマキは
 表は2枚重ねで、裏は1枚に決定だあ!!
 表だけ2枚重ねで裏が1枚のハラマキなんて
 ほぼ日以外にはな〜い!!」
 
このときから表が2枚重ねで裏は1枚という仕組みを
「ほぼ日ハラマキにしかないナイスな発見」
と位置ずけることになり、
これまたすぐにトノサマくんに報告。
で、次回のサンプルは表は2枚重ねでイラスト入り。
裏はよくのびて軽くなるように1枚でつくってね、
とお願いすることになったんです。

そして次に送られてきたサンプルはというと、
もうまさに完成まじかというかんじ。

でもね、ここで
すっかり忘れてたことがまたひとつあったんです!
ここまでカタチができあがってるのに
そう、まだデザインを考えてなかったんだった!!

このころ、9月の中旬。
さあて、これはたいへん。
早くしないと糸が入荷してきちゃう。
そのまえにデザインと色をかんがえなくちゃ〜〜。

アッキィ画伯を呼べ〜〜〜!!
となったのです。

2001-10-26-FRI

BACK
戻る