第1回


ほぼにちわ。darlingdarlingです。
「ほぼ日真心ハラマキ」ができるまでの、
助走の部分については、ぼくが原稿書きします。


かつて「ほぼ日」は、腹巻きの有用性について、
語ったものだった。
できることなら、「ほぼ日」のあの耳のでかいおサルを
腹巻きにデザインして、みんなで巻こうぜという、
ちいさな野望さえもあった。

読者からは、「賛成賛成、大賛成」「早くね!」
というようなご意見も40通くらいだけど殺到した。
そうかぁ、みんな思ったより腹巻き好きなんだなぁ。

とはいえ、どうやって作るのか、
なんにつけてもシロウトだけど、腹巻きについては
さらに色濃くシロウトな「ほぼ日」には、
その答えが見つからなかった。
腹巻きを求める声はある。
しかし、他の衣類のようにある程度おおぜいの人が
商品として買ってくれるものでもなさそうだ。
・・・ということは、数量をまとめて生産のコストを
(零細企業なりに)引き下げるということができない。

むろん、先回にストアで扱った
「ほぼ日★ロコT」のように、採算を度外視して、
宣伝用を兼ねた商品として販売する手もなくはないが、
腹巻きでは「人に見せてアピール」することもなく、
宣伝ツールとしては弱すぎる。

そんなこんなで、最高経営判断(?)として、
「これは残念だけど、先送りすっぺ」と、していたのです。

ですから、ぼくは、むろん毎日腹巻きはしているけど、
それは「健康が趣味」の女性アートディレクターから
お中元の頂戴した「シルク」のノンデザインのものでした。
カッコよくはないし、どちらかといえば隠したい姿でした。

そんなところで、腹巻きプロジェクトは自然解散していて、
他の仕事にすっかり目が向いていた頃、
読者のメールのなかに、こんなものが!

ハラマキハラマキハラマキハラマキハラマキハラマキハラマキハラマキハラ

はじめまして、糸井さん。
Date: Thu, 21 Jun 2001 00:14:00 +0900
From: ハシレトノサマ

新潟の豪雪地帯に住んでいる白倉重樹と申します。
お忙しいと思われますので、なるべく短く書きます。
HOBOP届きました。
インターネットは双方向なのだと頭でわかっていても、
実感したのは今回が初めてでした。
チャットやメールなども良くするのですが、
コンピューターゲームに慣れきってしまっている
私たちの世代では、画面に映ったものに
なかなかリアリティを感じられないのです。
そんな中、今回のホボップ(私はこれからもそう呼びます)
は感激でした。
確かに繋がっているんだなぁと感じられた
初めての体験でした。
そこで何とか私自身もほぼ日に協力できないかと考え
メールした次第です。
前置きが長くなってしまいましたが本題です。
「ほぼ日セーター」はいかがでしょうか?
ウチは自営でニットの工場をしています。
製品は日本向けで、女性向けのカーディガンから、
男性向けのざっくりとしたセーターまで、
大体1万5千円以上の製品を生産しています。
(企業秘密含むので中略)
製品には自信があります。
糸の仕入れから、編み立て、縫製、セット、梱包まで、
すべて責任を持って私自身がやらせていただきます。
今回の体験で、
できるだけ「双方向」にチャレンジしたいと感じています。
そんな形で、真剣にほぼ日に参加できたらと思って
メールしました。
よろしかったら連絡をお願いします。
長々とすみませんでした。それでは失礼します。

(有)白倉ニット   白倉重樹


ハラマキハラマキハラマキハラマキハラマキハラマキハラマキハラマキハラ

いっしょに仕事をしようという申し出とか、
署名に協力してほしいとか、たくさんのメールが、
毎日たくさんくるのですが、
ほんとに難しいンです。
「頼まれたことを、こちらから頼みたいこととして考える」
が、「ほぼ日」の基本姿勢ですから、
いまの時間や予算や人手の限られた状況では、
お断りすることがほとんどになってしまいます。

しかし、
「少量生産が可能(10着から注文を受け付けられる)」
という記述が、ぼくの目に焼き付きました。
実際に10着を単位にして「商品」を流通させるのは、
やるわけにはいかないでしょうが、
ちょっと、ぼくにアイディアが浮かんだのでありました。

(もったいつけて続く)

2001-10-15-MON

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