母の日プレゼントでもご好評をいただきました
デビューセットが、
今日からライオンのオンラインショップ
お買い求めいただけるようになりました。

大切なかたに、
気持ちよく部屋のドアを開けてもらうために。
気持ちよくお風呂の時間を過ごしてもらうために。
気持ちよく深い眠りについてもらうために。
そして時には、自分のために。

デビューセットで、
空間のおもてなしをしてくださいね。
 





Vol.2




前回に引き続き、
デザイナー佐藤卓さんのお話をお伝えします。

今日のお話では、このGUEST&MEのデザインが
いったい「何のため」にデザインされているのかが
分かっていただけると思います。




GUEST&MEに関しては、
売り場で目立つためではなく、
日々の生活の中で楽しんで使ってもらうための
デザインを考えることに徹しました。
ですから、各アイテムごとに、
アイデアを必ずひとつ入れていったらどうかっていう
プレゼンテーションをさせていただきました。



たとえばフレグランスバーなら、
パッケージがそのまま台になるっていう
アイデアを入れました。
流通の段階では、中身を保護するもの、
使うときには中身を引き立てる台になるっていう。
そういうアイデアがひとつ入っているだけで、
GUEST&MEのことがちょっと気になっている人に
今度はどんなアイデアが出てくるんだろうって
これから先も楽しみにしてもらえるんじゃないかなと
思ったんです。

フレグランスバーに彫ってある柄も、最初は、
何もなくてもいいんじゃないかって思ってました。
主張する必要はなくって、どこかの白いかたまりから、
香りが単に漂ってくればいいって思いました。
でも凸凹をつけて表面積を増やしてあげると
中のほうから、ほんのわずかですけども
香りが外に逃げて、よく香るようになるんですよね。
車のエンジンでいうとヒートシンクっていう凸凹が
ついてますけども、
あれによって早く冷えるのと同じです。

最終的には、両面に違う柄を彫って、
招くかたに合わせたり、気分によって
好きなほうの面に変えてもらえるように、
幾何学的なものと柔らかいものを考えました。





GUEST&MEのせっけんの入っている袋については、
材質が外気と中を遮断しなければならないとか
光を入れてはだめとかっていう
商品設計上の制約があるんですね。
そんな制約がある中で、どういう風に気持ちいい素材感を
自然に引きだしてあげられるだろうかっていうことを
探していったんです。

制約の条件をクリアする、
銀色のアルミの袋でいこうということになったのですが
それだけだと冷たくて突き放したような感じに
なっちゃうので、そこに「紙」を巻いて、
文字(ロゴタイプ)を載せるステージを
作ってあげようと思いました。
紙が加わることによって銀色のアルミ袋が、
普段使われているなんでもないものなのに、
魅力的な素材に見えてくるんです。



リネンウォーターは
「スプレー式」っていうことが決まっていました。
店頭に置いてあるスプレー式のものって
キャップが透明になってて
「これはスプレー式」っていうことが、
一目瞭然に分かりますよね。
あれはお客さんに分からせるように、
わざわざそうなってるんです。
売り場でどう見えるか、
をデザインの基本にしているから。

でも、今回は
生活の場で心地いいデザインを目指していたので
そういう形をやめました。
アルミと紙っていい響き合いだなあと思っていて、
銀色のアルミ缶に紙のキャップを合わせました。
こうすると、キャップを閉めて部屋に置いておくと
スプレーの噴射する部分が見えなくて、
どんなインテリアにも馴染むと思ったんです。
普通のスプレー缶とは違う在りようになるわけです。

これもほんのわずかなアイデアなんですが、
そういうデリケートな気遣いのものが
マスプロダクトにおいてはなさすぎる。
ただ合理的に合理的に作られていくんです。
なんでもないものに楽しさとか心地良さがあったほうが
いいって僕は思うんですよね。



今回のブランドっていうのは、
通常のブランドとは違うことをしなければ意味がない。
新しい提案性を少しでも、って思ってやりました。

そして、相手を説得するときには、
感性の言葉は使わないようにしようと思ってるんです。
「綺麗」とか「カッコイイ」とか「素敵」とか
っていう言葉を使った瞬間に、そう思わない人とは
コミニュケートできなくなっちゃうんですよ。
「これはカッコイイからこれでいきましょう」
って説得するデザイナーはだめだと思うんです。
カッコイイと思わない人がプレゼンテーションを受けたら
「いや、オレは思わない」って言われて、
それで終わっちゃうんですから。(笑)

なぜいいのかっていうのをできるだけわかりやすい言葉で
ロジカルに説明することが大事だと思っています。

アイデアって、普通の生活をよく見ていくと
ヒントはいっぱいあるんですよね。
それを見つけるのが楽しい。
手を動かす前が重要で、
あとはクオリティをどこまであげていくかは
時間をかければいいんです。

ところで、いつか
ほぼ日で「せっけん」出しませんか?(笑)

*  *  *  *  *  *  *  *  *  *

2001年3月から4月にかけて東京の松屋銀座で
展覧会「デザインの解剖=ロッテ・キシリトールガム」
開催されました。
日常、私たちがよく目にする大量生産品を
デザインという視点で解剖し、
商品とデザインの成り立ちを検証しようという
ユニークな試みで、好評を博した展覧会でした。
企画、構成をしたのが佐藤卓さん。
この本は、その展覧会の内容をまとめたものです。
お馴染のキシリトールガムが完全に解剖されています。

*  *  *  *  *  *  *  *  *  *

そして、上記の展覧会のシリーズ第2弾が行われます。

『デザインの解剖(2)=フジフイルム・写ルンです』


会期:5月15日(水)6月10日(月)
会場:松屋銀座7階 デザインギャラリー1953
   tel.03-3567-1211(松屋大代表)
入場無料

今回は、「写ルンです」を取り上げます。
写真を撮った後、「写ルンです」は
返却しなければならないため、
分解して中を見ることはできません。
ここではその禁断の構造にもメスを入れることに
なります。


写ルンです解剖図

*  *  *  *  *  *  *  *  *  *

さらに、展覧会のシリーズ第3弾も既に決まっています。

『デザインの解剖(3)=タカラ・リカちゃん』

会期:7月17日(水)8月12日(月)
会場:松屋銀座7階 デザインギャラリー1953
   tel.03-3567-1211(松屋大代表)
入場無料

リカちゃんは35年前の誕生以来、初代のリカちゃんから
現在まで5回のモデルチェンジを行ってきました。
時代の流れに合わせ、肌の色や目の彩色、
また髪の毛のバリエーション、コスチュームなど
細部に渡りさまざまな工夫が凝らされています。
その細部の秘密をデザインの視点で
解き明かしていきます。


リカちゃん解剖図

*  *  *  *  *  *  *  *  *  *

佐藤 卓 展「都市に潜むルーメン」
写真・映像:藤井 保

「ルーメン」という言葉は通常は光の量をあらわす単位として
使われているが、もともとは人間によって知覚され
特別な意味や価値をもつようになった精神的な光を
指し示している。(伊藤俊治・美術史家)

会期:2002年6月3日(月)15日(土)
   12:00〜19:00
   (9日休み・最終日17:00まで)
場所:巷房(こうぼう)
   〒104-0061東京都中央区銀座1-9-8奥野ビル3F
   tel.03-3567-8727
 

   
1996年、バーバーサインをテーマに
第1回目の作品を銀座グラフィックギャラリーで発表。
今やひっそりと都市の片隅に佇み、その存在すら
忘れ去られようとしているバーバーサインをとおして、
都市のディテールを浮き彫りにしようとしています。
今回はバーバーサインの「光」がテーマとなります。
古くは英国を発祥の地とするバーバーサインが、
この変わりゆく東京という都市の中でも、
その光は絶えることなく存在し続けているのは
奇跡的なことかもしれません。
ギャラリーでは、サイン(プロダクト)と映像
(撮影:藤井保)の展示をします。

買えるお店がどんどん増えてます!

QUO
東京都目黒区大橋1-6-3
東急田園都市線 池尻大橋駅
東急東横線 地下鉄日比谷線 中目黒駅
03-5459-2391
11:00〜19:00(水曜休み)

La Maison d'Epice(代官山本店)
東京都渋谷区鉢山町15-2
東急東横線 代官山駅
JR渋谷駅南口バス停より
東急トランセ乗車 伊太利屋本社下車
03-3780-7828
11:00〜19:00(月曜休み)

La Maison d'Epice(横浜店)
神奈川県横浜市中区新港2-2-1
横浜ワールドポーターズ4F
JR根岸線・京浜東北線/東急東横線/
横浜市営地下鉄 桜木町駅
045-222-2424
10:00〜21:00(不定期月1回休み)

表参道のスパイラル2F
「スパイラルマーケット」

東京都港区南青山5−6−23 2F
地下鉄表参道駅B1出口よりすぐ。
電話は03-3498-5792
11:00〜20:00(年中無休)

南青山の骨董通りにあるインテリアショップ、
「SEMPRE」
東京都港区南青山5−13−3
骨董通りのFIK MINAMIAOYAMA Bld.1階
地下鉄表参道駅A3出口が一番近いです。
03-5464-5655
11:00〜19:00(水曜休み)

でもお買い求めになれます。
 

「あなたの心に残るおもてなし」
「あなたが恋人を待つ時の準備」
「GUEST & ME を使った感想」
などの投稿、
お待ちしています。
guest@1101.com
こちらまで、お送りくださいませ。
素敵なメールは、掲載させていただきたいと思います。

掲載されたかたには
デビューセットを送らせていただきます。
メールには、住所・電話番号・氏名を明記してください。
  商品に関するお問い合わせは、
どうぞこちらまでお願いします。

ライオン株式会社 
お客様相談室 
tel 03-3621-6611

GUEST & ME サイトは、こちらから

*こちらのオンラインショップに行くと、
 「会員ID」「パスワード」を記入するところがありますが
 そこに記入しなくても、お買い物はできます。
 購入を考えられているかたは、
 そのまま「お買いもの」のバーをクリックしてくださいね。


2002-05-15-WED

戻る