GUERRILLA
ダイエット・ゲリラが行く!

第13回「アッキィさん酸欠か!?」
-第2段階その2・トレーニング通算6回目-

2月23日(火)
クランチでのトレーニングは、おやくそく、
エアロバイク漕ぎからはじまる。

「なんか、毎週のように日焼けしちゃって」
日焼けしたオレを見て! って感じで
齊藤トレーナーが頬をさすった。
今回はそう振ってきましたか。
セイヒロー 「スノボー行ったんでしょ。
齊藤さん月曜休みだし」
アッキィ 「えー、だれと?」
齊藤トレーナー 「友達とですよ」
アッキィ 「あ、女だ、泊まりなんだ」
齊藤トレーナー 「ちがいますよぉ、
むこう3人だし、日帰りですよぉ」
セイヒロー 「わ、3対1なんだ。コノコノォ」
齊藤トレーナー 「いや、いつも一緒に行く男友達がこれなくて・・・。
いえ、新潟のアライってとこなんですけど、
ゲレンデってふつう圧雪するじゃないですか。
そこは、圧雪しない場所が
けっこうあるんですよねー」
セイヒロー 「話かえたわ。
で、パウダースノーの上滑るんだ。
だれも滑ってないまっ白スベスベが好きなんだ」
アッキィ 「齊藤さん、パウダースノー肌大好きでしょ?
色白で、北海道のコとか」
齊藤トレーナー 「いやいや、北海道より
沖縄っぽい女の子が好みですよ」。
アッキィ 「スピードとか」
齊藤トレーナー 「ヒロコちゃんイイですね」。
アッキィ 「じゃあ最近のいちばんのヒットって誰?」
齊藤トレーナー 「えー、難しいなー。
いろんなタイプ好きですから。
飯島直子とか高島礼子とか、
艶艶(つやつや)系も好きです。
若い子だと、マックスの3人イイですねぇ」
アッキィ 「あれ、3/4なんだ?」
齊藤トレーナー 「・・・ですね」
アッキィ 「じゃあさ、子供のころは誰がよかったの?」
齊藤トレーナー 「ピンクレディーです」
アッキィ 「どっち?」
齊藤トレーナー 「ミーちゃん。
夢のなかに出てきたくらいですから」
アッキィ 「それって、子供のくせにヘンな夢でしょ?」
齊藤トレーナー 「ヘン、でしたね・・・」
セイヒロー 「齊藤さんって、いろんな人好きなんだ?」
齊藤トレーナー 「いえ、そんなことないですよ。
でも、男って大変じゃないっすか。
好きな人いるのに、
別なコにも反応しちゃいますよね」
セイヒロー 「もしかして齊藤さんて、
守備範囲広くないですか。
イチローみたい。
どんな球でも捕っちゃうよ、って。
球飛んでくると身体が勝手に
反応しちゃうんですよって」
アッキィ 「好きなコみんな集めたら、野球できたりして。
ラグビーの試合とかできたら
すっごいよね、ハハハハハ」

ここから先は、実生活の話。書けないっす。
ただいえることは、
時が江戸時代なら、齊藤トレーナーは
桃太郎侍に斬られてたにちがいないね。
“ひとぉーつ、人世の生き血をすすり……”ってね。
こんな感じで、エアロバイク漕いでる40分間、
ずっとしゃべりっぱなし。これぞ、有酸素運動だぜ。

ショルダープレス1 ショルダープレス2

上の写真が、第2段階からの新メニュー。
“ショルダープレス”。
「これは主に三角筋を鍛えます。
三角筋は腕を外側上方にひき上げるときに使ってます。
これを鍛えると、肩幅が広く見えるようになって
カッコいいですよ」と齊藤トレーナー。

三角筋

こいつが、三角筋なのかぁ。
ちょうど“肩もみ”する部分ですね。

持ち上げるときに負荷がかかるようになってて、
息を吐きながら上げて、上で一瞬キープして、
息を吸いながらゆっくり下げます。
それにしても、アッキィさん、妙に苦しそうだね。

このマシンは、バーベルみたいに1本の棒の左右に
ウエイトがついてるわけじゃなく、左右別です。
だから、やってみて気づいたのは、左肩の弱さ。
右ききだから、右はホイホイ上げ下げできるけど、
左はダメです。てことは、左の三角筋の量が
右より少ないんだな。
人間って左右対称にできてると思いこんでるけど、
筋肉の量とかって、左右でぜんぜんちがうんですね。
アンバランス。

レッグレイズ

つづいて、これも新メニュー。
“レッグレイズ”。
寝転がった状態から、写真のように腰を上にもちあげます。
膝を胸にちかづけるんじゃなくて、
オシリを上にクイッとあげる、真上にですよ。
写真の腰の位置くらいあげればいいそうです。

「これは主に下腹部(腹直筋下部)を引き締めます。
アノ時の動きをパワフルにしますよ」
“アノ時の動き”だとぉ?
齊藤トレーナー、本性を出しはじめたな。

腹直筋

はい、これが腹直筋です。
男女関係なく、人類の繁栄にはかかせない筋肉ですね。

レッグレイズは、なかなか難しいトレーニングです、
きついってことじゃなくて、動きのイメージが
つかめてないんですね。
腰を上にもっていくのが、できない。はがゆい。
効果的なフォームでトレーニングすることが
大事だよって、言われるし、実感してるから、
フォームは意識してやってます。

これからも、各種目の解説はしていこうと思います。
だって、今まで教わったことだけでも、
けっこう役にたってるんですよ。
アッキィさん的に実生活に応用すると・・・。
ラブホの入り口にきたら、
大胸筋(押す力)で押し込むか、
広背筋(引く力)で引き込む。
腹直筋で“あの動き”はオッケー。
あとは、有酸素運動でいけるとこまでいくぞ、と。
こうなりますね。

でも、肩の三角筋はでてこなかったし、
脚のトレーニングはまだ紹介してないし・・・。
今は空白だらけのストーリーなのさ。
その空白をうめるためにオレらはがんばるのだ。

しかし、アッキィさん静かですね。
さっきまで、あんなにしゃべってたのに。

調子のわるいアッキィさん。

「ちょっと調子わるいかも・・・」
顔色わるいよ!
「大丈夫ですか、きつかったら言ってくださいね」
齊藤トレーナーも心配そう。
「なんとか大丈夫です・・・。寝不足だからかなぁ。
なんか酸欠っぽい・・・」
そうだよ、酸欠だよ。オレもなんか息ギレしてるもの。
運動部にいたころ、きつい練習で、
この感覚味わったことあるよ。
空気すってもすっても息苦しくて、頭ぼーっとしてきて、
きもちわるくなってくんだよな。

結局、ウエイトを軽めにしたりして、
アッキィさんは全種目やるまで、なんとかもちました。
アブラミ(兄)の意地なのかもしれませんね。

アッキィのコメント
「エアロバイクんときに、
齊藤さんのジゴロばなしで盛り上がって、
調子にのって40分間ずーーっと喋ってたら
マシーントレーニングんとき酸欠になっちゃって、
めまいクラクラで、まじ倒れるかと思った。
阿呆か、俺」。

セイヒローのコメント
「アッキィさんの顔がまっ白になったときは、
こりゃきてるなーって。倒れたりした日にゃ、
写真撮って“アッキィ殉職か!?”ってネタだなと。
でも、マジな話、寝不足だとヤバイ。
あと、しゃべりすぎっての言えてる。
あんなしゃべっちゃ酸素つかいきっちゃいますよ」

しゃべりすぎを反省しつつ、次回のトレーニングは、
3月2日(火)、3日(水)連続でやります。
あと、齊藤トレーナーが
しばらくこのコーナーをお休みします。
研修でカナダに行くんですって。カッコイー。
じゃあ、オレら自主トレか? ってそうじゃないっす。
ニューキャラ“美人トレーナー”が登場します。
だから、2日連続にしたってウワサもあるのだ。

(つづく)

1999-02-26-FRI

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