ガンジーさん。
いつ途切れるかわかりませんが
今後ともよろしく。

108.小咄連発。

日頃あんなに嫌われているおやじギャグなのに、
ガンジーさんのだじゃれは好評だったりする。
考えようによっては、伝統のことば遊びなんだし、
ある程度の教養がないと理解しにくかったり、
なかなか知的な遊技であるとも言えるんだけどさ。

それはわかっているけれど、
ひどいよ、この連発ぶりは。
たぶん、若いやつとか、上司とかが言ったら、
「さっむーい」とか言われちゃうと思うんだ。
ガンジーさんだから、オッケーなんだよな、きっと。
「人馬一体」というか、
くだらないだじゃれと、それを言う人間に、
一体感があるから、突っ込みようがないんだろうね。

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「話題」

師も寝た頃、弟子たちは酒酌み交わし、下ネタに花が咲く。
“下仁田のこんにゃくが、
 バイアグラより、よく効くって?”
“赤城おろしの、霜につよいからよ”

“ウチのボスはさ、どうしょうもない馬鹿だぜ”
“上司ようもない、ってか?”
“お前の課の課長もだな”
“ボウス ノット グッド” てなもんよ”

“オレのワイフは、買い物ずきで困る”
“買い魔性(ましょう)は、女のサガよ、
 貝もの好きのお前にぴったりだよっ”
“What does it mean?”
“かぁいぃもの、は誰でも好きさ”

“ウチの社員は、内弁慶が多くてねぇ”
“しゃぁない(社内)でしょう?内木って名前なんだから、
 べんけいには
 なりませんけどね”

“あすこの店は、高い!”
“オヤジが他界したってね”
“たくわい(貯え)があるからカミさんも心配なかろう”
“息子とは仲タカイになったそうだ、
 遺産が違算だったとかで”

“猫って自分勝手だよね”
“飼ってほしくないからだろ?野生味があるのさ”
“自分(充分)かわいカッテルのになぁ”

なんともはや、苦しい駄洒落でんねん。
ガンジー、またひと眠りしょうかいね。
ボケ帽子かぶってな。


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あ、自分でも「苦しい」って言ってましたね。
だけど、こういうこと必死で考えてるって、
精神もタフなんだろうねぇ。

もうひとつは、ちょいとホロリとさせてくれるエッセイだ。
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「夢ゆめ」

美紀と、お供の怪獣はただ今、お里がえりでんねん。

源の、幼児車の扱いかた、そのスピードの凄さに
タステ美が悲鳴をあげて逃げ回ったそうだ。
止められる自信があるから、
猛烈な勢いで、突っ込んでくるとか。
社宅でも、名だたる名ドライバーらしい。

もっとも、ほかの子はこの種のオモチャに、
あまり関心がないのでは?
と美紀が言ってる。 
幼児のうちから、お気に入りのオモチャがあり、
得手、不得手が芽生えてくるんだなぁ、って思う。
ゴルフのクラブ、野球のバットを
常に握らせている親もいることだろうね。
お金、握らせてたら、ビル ゲイツみたいになるんかいな?

親が子どもの将来に方向づけや、期待をかけるのは、
如何なものか?
(政治家用語ぽくって、ゴメンチャイ)
ガンジーも、タスデ美もそういうことは、皆無だったな。
おのれの怪夢、
快夢、に明け暮れてたんだっけ?

でも放任、という言葉、嫌いだね。  
柿の木の陰で、じぃーっと見てた
ガンジーとタステ美だった。 
そのせいか近ごろ、渋ぶーい老夫婦になってきたぞえ。 

ふと、気がついたら、諸君にも2世が出来てる。
ガンジーは、可笑しくってしょうがない、
子どもが、子どもを産んじゃったりしてさ。
これって寅さん風思考かな?

お菓子食って、寝ようっと。

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『柿の木の陰で、じぃーっと見てた』んだよ、ねぇ。
見えないところまで引いて、見ている。
親の愛情のかけ方って、そういうとこあんのな。

(つづく)

2000-12-10-SUN

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