ガンジーさん。
いつ途切れるかわかりませんが
今後ともよろしく。

75.ぽっくり。

今日は、そのまま『the親戚新聞』をお読みください。

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◆「ぽっくり、good bye.」

「朝の来ない夜もある」 
と、思いながら、過ごしてきたこの数ヶ月だけど、
几帳面に毎日、朝は届いてる。
運命の配達やさんは、マジメな人だ。

しかし、出来ればそのように、終わりたい。
夜中に、こっそりと、おいとましたいもんだ。

入院中、ガンジーより若い患者が、
”あのとき(手術)
そのまま死んでしまえばよかった”と話してくれた。
借金でもあるのかな? 使い込みがばれたのかな?
ともおもったけど。

「ぽっくり地蔵さん」の信仰の理由だろう、
松ぼっくり、を拾う爺さん、婆さんでお山は賑やか。
松ぼっくりを、松ふぐり、とも云う、
ふぐり、なんてエッチだね。 くっくっくっ!
男の子はあかちゃんのときから、しわしわ、なんちゃって。

え〜さて、ウォッホン!
医師が告知をためらうのも、似たような事情からだと思う。
占いに代表されるように、多くの人は未来を知りたい。
だけど、このように知りたくない事もある。
たとえば、
カミさんの浮気、恋人の肉体のヒミツ、毛虫の住居。
そして、閻魔さんの、ご機嫌のいかん。

やたら俺の部屋を、のぞきに来る、タスデ美ちゃんだが、
(なんで?)
ある日。

”あっ、し、死んでる!” 
 
なんて驚かすかもしれないけれど、夢のなかで、
人生を閉じるのも、楽でよさそうだ。
「夜逃げ」って案外このへんが語源かな?

でも、タスデ美ちゃんは、のんきだから、
死んでることに氣づかない。
それで時間がたっては、検死のときに疑われる。

”ご夫婦仲は、うまくいってましたか?” 
なんて、自分のことを言ってる警官の疑いぶかい視線に、
タスデ美ちゃんをさらすわけにはいくまい。

ここはひとつ考えねば。
口から、ケチャップをたらすか? 
考えただけでキムチわる〜、
それに毎晩そんな事出来ない。 
おでこに、張り紙しとこうか?
「今日はまだ生きてるよ」  
裏に「さよなら」 と書いて。
呼吸が止まったら、裏返しになるように、工夫して。

でもどうやって? そんなこと10年も考え続けていては、
「ほぼ日」読者に、
”あれはやっぱり嘘だったんだ” っておもわれる。
諸君まで、信用をなくしてしまう。

急がなくちゃ、困った じつに困った、人生最大の難問だ。


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「ほぼ日」読者に、嘘だったと思われるのは、
ぼくの夢です。
こういうことを書いていると、
嘘がばれた時の言い訳の準備中と邪推されるかしらん。

(つづく)

ガンジーさんへの激励や感想などは、
メールの表題に「ガンジーさん」と書いて
postman@1101.comに送ってください。
(すべて届けられるとはかぎりませんが)

2000-11-07-TUE

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