ガンジーさん。
いつ途切れるかわかりませんが
今後ともよろしく。

70.小さな大事件があった。

今日は、そのまますぐに読んだ方がおもしろいよ。
このガンジーさん一家って、
なんか、現代版のサザエさん
みたいなところがあるんだよなぁ。

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◆「道楽だろ?」

お母さんが、仔猫を拾ってきちまった。
しかも、病気みたいだ。
病気は、まにあってるんだ、 ガンジーだけで。

で、獣医んとこへつれてって、
10日めに帰ってきた。
退院した翌日、
(俺じゃねぇ 猫だっ! 
ほんとにもう腹が立つ)には風呂場で入浴。
まったくいいご身分ですよっ! 
俺の背中なんか一度だって
流してくれたこたぁねぇんだぜ。 
たまに裸でいると、 
”お父さん、背中にシミができたね” 
なんてショッキングなことをぬかしゃがる。 
てやんでぇ、それは、
お前の爪の痕だ.....いや、それは、その、
ひ、人から聞いた話、しょ、小説で読んだこと。

こんなこと、親せき新聞で書いちゃいけねぇなぁ。
それに、俺たち夫婦は、サッパリ型だもん、
そんなことないわさ。

この手の発言は、しばしばある、  
ひとに爆弾を投げつけて平気なところは、
ヤブそっくりだ。
いやヤブは、それを楽しんでるふうだけど。

”可哀想だからつれてきた” って
お母さんはいうが
こいつぁ 正真正銘の道楽。
彼女が出かけるときに、
トイレの世話なんかしねぇ。

いじめてやっから。
鰹節で、サッカーやっちゃう、
フライパンをすこしだけあっためて踊らせたる。
足に火傷すると、タスデ美が帰ってから、
また電気釜を投げつけられるから、すこしだけ。
猫踏んじゃった、の ミュージックつきで、
ガンジーもいっしょに。

俺の宝物のオートバイを、爪砥ぎ台にしゃがって、
高いシートなんだぜっ!
そのフーリガンが、また一匹増えちまった。

今は、そのオートバイもないけど。
猫道楽、 いい加減にしてもらいたいなぁ。

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この、なかなか名脇役になりそうな猫。
この後でも登場してきますからね、憶えといてね。
「いじめてやっから」ってセリフがたまんねぇっす!

(つづく)

2000-11-02-THU

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