ガンジーさん。
いつ途切れるかわかりませんが
今後ともよろしく。

62.食欲が反抗している。

どんなふうに生活しているのか、
想像することしかできないのだけれど、
『the親戚新聞』を読んでいると、
ガンジーさんが、けっこう外にでかけているのがわかる。

犬も歩けば棒にあたる、は、ぼくの座右の銘だ。
外に出るのは、いいことだ。

けっこう、ずんと腹に響く横浜紀行です。

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◆「横浜、黄昏」

♪ ホテルの〜明かりぃ〜、♪ とくらぁ...

昨日は横浜中華街へ出かけた。
いつも車や、オートバイなので、
場所は頭にはいっているが、
電車では、はじめて。
「桜木町」でおりてしまった、しまった!30分も
歩いてしまった。
おまけにお店も 「準備中」が
おおく閉ってた。(14時30分ごろ)

こんなに歩いて、大丈夫なのかい?癌爺よ。
しかし、幸いなことに、ガンジーに食欲はない。
だもんで空腹感はない、ただ疲れただけ。

大きい店が嫌いなんだ、裏どうりの、ちっちゃい店、
そういうところがいい。
観光旅行でも、名所はあまり行かない。
「さざえ」 のような、へそ、がついてる
ガンジーのおなか、だもん。

やっと見い〜っつけた! かわいい店。
でも、中には、魔法使いのお婆さんがひとり、
なにも言わない、ひとことも口をきかない。
”やってますか?”
うなずいてくれた。 
テーブルにすわったらやはり無言で
中国茶をもってきた、
”にんにく芽と豚肉の炒め、をください”
なにが出てくるのか? こわ〜。

黙々と15分、うまいだろ、え、舌さんよ。
「おれは、食いたくねぇっつうの」 
と舌くんも、食道くんも
胃ちゃんも、ふてくされてる。 
ガンジーの内臓は、17歳にもどってしまった。
味わってくれよ、こんなに旨いんだからさぁ
つぶやきながら、食べ終わった。

お婆さんに、”日本人はきらい?”
彼女、うなずいた。 
 
あぁ、戦後の足跡、傷あと、手術の痕。


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内臓と会話しているガンジーさんは、
精神のほうに自分があるってことか。
そりゃ、そうか。

舌や食堂や胃に話しかけたこと、
みんなはあったかい?

(つづく)

2000-10-25-WED

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