ガンジーさん。
いつ途切れるかわかりませんが
今後ともよろしく。

22 .「夢の中へ」の歌詞みたいな。

「ほぼ日永久紙ぶくろ」を送りたいので、
住所を教えてください、というメールにすぐ返信が到着。

さらに、次の『the親戚新聞』は、
その紙ぶくろについての書き出しだった。
ところが読んでいくと、
エンディングが、井上陽水の歌みたいになっている。
「とぶ人」なんだなぁ、ガンジーさんって。


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◆「プレゼント」

”ほぼ日”から  永久かみぶくろ が 届くそうだ。
 かみぶくろ とあるから 紙 だとおもうが
丈夫な物だろう。 
しかし材質はなんでも永久にはちがいない。

買った人は部屋に飾り 
けっして使おうとはしないだろうから。  
俺はちがう ぶら下げて歩く。 
”ほぼ日” の広告塔だ。 

抗癌剤より はるかに効果があり 
お世話になってる ”ほぼ日” だ。
ゆめおろそかには できまい。 

糸井氏が推測する 世界最小.親戚新聞の 
はじめての広告だ。
だが待てよ 俺が持ち歩くと逆効果かな?
よく検討すべき問題だね

「ふくろ」 という発想がいい。
何でも入れてください 
お好きなように使ってください
夢も いっぱい入りますよ
哺乳動物は ふくろ に郷愁を感じる。

馬鹿でかいのから 極小のものまで 
いろいろあると楽しい。
大きいのは家がすっぽり入るほど 
お正月には 家にかぶせて
中でドンチャン騒ぎをしょう。

小さい方には蚤をいっぱい詰めて 
お世話になった あの方に...
等身大のには手足の穴をあけて着てみよう。 
電車に乗れば吊り革にぶらさげられ 楽ちんだぜ。

さて 諸君 今 なにをしてるかな? 
うれしい 土曜日だ。
ぼけ〜っとしてても心が弾む。
スキップして部屋のなかをまわろう。
楽しく体を動かせば 一週間のストレスは飛んでいく。

お出かけは高くつく 山のむこうに災いがある。
楽しいネタは我が家にあり。  
...探そう。 
本気になって...

タンスのなか 冷蔵庫 机の引出し 本棚、
きっと見つかる。
ふるい手紙 むかしの写真 
あとで食べようと忘れていた果物 などなど。

しあわせ and たのしみ は 足元にある

いっけねぇ また偉そうなこと 言っちゃった。  
”Have fun!” 

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なんだか、ぶっ飛んでるでしょう?
しかも、「ほぼ日永久紙ぶくろ」を、
ぜんぜんわかってないってのが、最高!
『俺はちがう。ぶらさげて歩く』って、
あたりまえだっつーの。みんなそうだっつーの。

と、つっこめるくらいなじみ感が出てきて、
なんとも、たのしいやりとりになってます。

で、今日は、ちょっと付録。
『the親戚新聞』のバックナンバーをいただきました。

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◆仮出所直後の 親戚新聞 です。 
”連載”のご参考になれば幸いです。

「豚もおだてりゃ木に登る」
人間60代になっても 誉めらりゃ嬉しい 
ましてや愛する娘となれば尚更だ
(注・愛しはじめたのは携帯端末・以来が本音)”
お上手・お上手”よく出来たねえ・とのおだてに
快くのり 画面・キーボードと睨めっこ。
癌病になってから凹んでいた目玉が飛び出してきた感じ。
 「目出てえ話しじゃあねえかい
 え・ 癌爺さんよ」 と何処からか声が聞こえる。
「お目出とう」の意味が初めてわかった。
さて 「今・が一番いい時だねえ」と
お母さんと10年ぐらい前から言い続けている 
そして負け惜しみではなく今でもそう思っている。
余命1年以内とヤブに宣告されてもこの考えは変わらない。

 今・が楽しければ最高だ!
例えば・1ヶ月前までの入院生活。 
洗顔・歯磨きにもまわりに気をつかい 
看護婦・掃除のオバさん達に追い立てられるように済ませ・
すっかり早起き習慣が身についた早朝・
同室の患者に迷惑をかけてはと 
点滴棒を引き摺ってトイレや・お湯汲みに
(朋に買ってもらったお茶の・)行く。
そんな日々だった。
今はトイレ迄 わずか3メートルの距離・俺の専用だ 
何時間でも滞在できる。
そして何より街へ自由に出かけられる。
点滴棒もなく。こんな素晴らしい日々はない。最高!*
   

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少し前の、退院のためにしていた努力の、
動機がよくわかりました。

「街」って、閉じこもった生活している身には、
なにもかも輝いて見えるような、パラダイスなんだよなぁ。
ぼくも、ちょっとだけ、その気分は知っています。

(つづく)

2000-09-14-THU

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