FISH
ダイニング部間借りから、栄転!
「ほぼ日」
たのしい釣りくるしい釣り。

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いやあ、行ってきましたよ。
カワハギ。うまいから大人気の、へんな顔の魚。
場所は前回と同じ神奈川県久里浜です。
大勢で楽しかったあ。
そうそう、今回は大所帯だったんです。

総勢15名、前回のほぼ2倍ね。
カワハギ人口が一気に増えたわけですよ。
会社や学校がお休みの
日曜日だったってことが大きく関係しました。

ですから乗合船じゃあキツイ。
「いっそ船をいっそう借り切っちまおう」(含む・しゃれ)
となったんです。メンバーは前回参戦した
darlingさん、森川さん、アッキィさん、
セイヒローさん、日活のほかに
カメラマンの健・ツルサキさん、バスプロ・河辺さん、
森川さんのお友達の天川さん、
本紙『樹の上の秘密基地』でもおなじみ、GLTの3名
(桐原さん、楠原さん、高橋さん)、
darlingさんのお知り合いアートディレクターの
原耕一さん、イラストレーターの空山基さん、
カメラマンの吉村則人さん、そして、我らがベイちゃん。
フー、すごいすごい。
初めての方も含めて、
もう、釣欲満々の人たちばかりですよ。

これだけ集まったんだから、
釣りにもそれぞれの個性が出まくったのは
言うまでもありません。
それではさっそく、
今回、初参戦の人たちを中心にレポートをお送りします。

といきたいところでしたが、
海に出てみると嵐ですよ、嵐。
風速10mはあろう強風を受けて、
船は横揺れ、縦揺れで、のっけから嫌な予感…。
おまけに雨にもたたられて…。

健・ツルサキさん
のっけから快調、快調。
マイ・まな板や自ら製作したショートロッドを持参。
アサリを素早く小さく切って、ハリ付けし、
ショートロッドで手返しよく釣る。
タタイたり、タルマせたり、聞き上げたり、
多種多様にパターンを試していました。
もちろん、すぐにパターンを見つけて数分単位ゲットの
ハイペースを持続。
釣れなくなっても、すぐにパターンを変えては
状況に対応し、39尾の断トツトップ。サスガ。
「ぎむらくんさあ、また根掛かりだよ。
なーんてね、またでかいのが掛かったよ。ハハ」。
「今日は風が強くてアタリが分かりづらいから
中オモリを取ってフカセに限るね。
どうよ? 君も」。

 

カワハギ伝道師の健・ツルサキさん。
この笑顔の内に秘めらた
研究心に脱帽です。
「常に周囲に気を配り、
釣れている人のパターンを盗む」
が信条らしいです

バスプロ・河辺さん、
「ツルちゃん何尾? えっ、もう10尾。
まあそうだろうね。それぐらい彼なら釣るだろうね」。
と言いつつ、ガンガン釣るバスプロ改めハギマスター。
やはり、ツルサキさんとの一騎討ちを見てみたいです。

森川さんのお友達の天川さん
バスフィッシングの経験を活かして、かなりの好釣果。
中盤から後半にかけて、良型をゲット。

GLTの3人(桐原さん、楠原さん、高橋さん)
初体験がこんなとんでもない日で、
かなりショックだったんではないでしょうか。
釣果を取材し損ないましたが、お疲れのようすでした。
これで、釣りが嫌いにならないで欲しいです。

アートディレクターの原さん、
黙々と。しかし、あちらこちらに顔を出して
けん制&情報収集しながら釣果をあげていました。
最後までお疲れ様でした。

イラストレーターの空山さん&カメラマンの吉村さん
悪天候と寒さのためダウン。雪辱を誓ってくれました。

ベイちゃん
コンピュータとセンター試験だけでなく、船にも強かった。
強風と雨のなか黙々と釣り続け、中盤、
パターンをつかみました。次回に期待。
根性がスゴイです。

そして、darlingさん、前回素晴らしい活躍をした
アッキィさん、森川さんは荒れ狂う波と寒さによりダウン。
セイヒローさんも寒さで手先をヤラれ、
私、日活も睡魔に襲われて釣果は伸びず。
最後まで元気だったのは
結局ツルサキさんと河辺さんの2名だけ。

 

誰が釣ったのか不明な
本日の最大魚。
みな“ロン毛”と
呼んでました

いやあ、今回はあまりに海が荒れすぎました。
予定時間を1時間以上も繰り上げて
戻ってきたくらいですから。
帰りも大波を受けて、全員ずぶ濡れ。
泣きっ面にハチ。死人にムチ打つとはこのことです。

当初は、せっかく大勢集まるんだから
順位も密かにつけちゃおうじゃないか
と意気込んでいましたが、以上のような理由で
今回はノーコンテストですかね。
条件が厳しすぎました。

参考までに優勝は、ツルサキさん。39尾。
内25尾を鼠穴にご寄付くださいました。
河辺さんも30尾以上の釣果をあげ、準優勝。
山梨から来て、タダでは帰りません。

参考の参考までに、
darlingさんは自身、記憶もおぼろだったんですが9。
セイヒローさんも9。私、日活が11。
アッキィさん1。ダウンもせず、弱音も吐かなかった
ベイちゃん5。大健闘はズバリ彼でしょう。
激しい風雨も電子計算機の演算で
すでに手の内だったのかもしれません。

そして最後に、独自のカワハギ釣法を開拓し、
サオ頭になること数しれず。人は彼をカメラマンではなく
“カワハギ伝道師”と呼ぶ、健・ツルサキさんに
今日の自らの釣果自慢やウンチク、アドバイスなど
とにかく何でも聞いてみましょう。

健・ツルサキ氏
「今回は初めての人にとっては本当に辛い日だったね。
何しろ風が強くて、底ダチもままならなかっただろうから。
ボクもけっこう苦戦したよお、そりゃあ。ハハ。
今日はズバリ中オモリを取ったフカセ釣りが
有効だったね。

また今日は、船の揺れが激しかったから、
底が勝手に切れてしまう。20〜30cmぐらいね。
だから、誘いをかけるときも、船の揺れ、波に合わせて、
大きく上まで聞き上げたり、底から水面までタルマせたり、
大きなモーションでやらなければなかったね」。

 

daringさん
「ツルサキさん釣りますねー」。
アッキィさん
「釣るサキですから(含むしゃれ)」。
ツルサキさん&ベイちゃん
「苦笑」。
船宿に用意された甘酒で暖をとる人々

--ずっと釣れ続けていましたか? の質問を受けて。
「そんなことはないよお。
途中釣れなかったときがあって、そのときヒントを
もらったのがdarlingさんがしていた前述の釣り方
(中オモリを取ったフカセ釣り)だったんだよ。
釣れている人のパターンを見て、自分の手の内にする。
これも大切なことなんだから(笑)」。

さて、料理ですが、本日はみ〜んなエネルギー残量ゼロ、
抜け殻になってしまったので、
本日、万全の体勢で行います。
もちろん、中継もありますよ!

1999-01-25-MON

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