ぼくの好きなトラッド

はじめまして、みなさん。
field/dreamの遠山です。

でも、ほんとうは
「はじめまして」じゃないんですよ。
これまで、ほぼ日から生まれた
フレンチパーカーやTシャツの生産に携わり、
直接ではありませんが、ほぼ日を通して
みなさんにお会いしていたのです。
でも、ほぼ日のdarling、糸井重里さんとは
じつはもっと古いおつきあいなんです。

いまから25年以上前のこと。
ぼくも糸井さんも、20代の若者でした。
はじめて糸井さんと仕事をしたのは、
マガジンハウスのポパイという雑誌。
裏表紙を使ったJ.PRESSの広告でした。
どんな広告だったか、ご存知ですか?
一見、何の広告か、わからないでしょう?
商品の写真なんかは一切ないんです。
糸井さんとぼくがチャレンジしたのは、
「言葉だけでトラッドを表現すること」。
当時としてはかなり型破りな広告でした。

J.PRESSは、メンズの
トラッド・ファッションのブランドでした。
トラッドというものには、ある精神が流れていると
ぼくは思っています。
それは家族と地域を愛する
伝統的なライフスタイルを守り、
心豊かに暮らす、というもの。
トラッドのもつ、
そういうヒューマン・スピリッツを
ぼくは大切にしたいし、
ファッションを通してそのことを
みなさんに伝えていきたいと思っているんです。

ぼくがいま、field/dreamで作っている服も、
トラッドのヒューマン・スピリッツを
大切にする、ということにおいては、
基本的には変わりはないんです。

刺激的なファッションを追い求めるだけでは
得られないような、
豊かなライフスタイルを
多くの方々にもっていただきたい。
「自分の暮らしを大切にする大人の服」を
つくっていきたいと、いつも思っています。

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