おさるアイコン ほぼ日の怪談

「トントン‥‥」

私が小学校4年生のとき。
当時私は小さな寝室に、母と妹と私の3人で、
2つのベッドをくっつけて寝ていました。

私が寝ていたベッドは窓際にあり、
ベッドと窓の間隔は10cmほどしかなく、
人が入れるはスペースは全くありませんでした。
ある夜、私がベッドに入り、窓に背を向け、
寝ながらテレビを見ている母親と私の隣で
すでに寝息をたてている妹に顔を向けながら
寝ようとしていると、誰かがトントン、と
私の背中をたたいてきたのです。
ドキっとしてジーっとしていると、
また誰かがトントン、とたたいてきました。
あまりにも怖くて振り向けなかったのですが、
母と妹は私の目の前にいるし、
父はリビングにいて、
怖くなり急いで眠ってしまったのですが、
今思い出しても、トントン、という感覚は
忘れられません。
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