おさるアイコン ほぼ日の怪談2009
怪・その12
弱っている時に


学生時代、
友人のMちゃんから聞いた話です。
彼女はとても美人で、とてもユーモアのある、
自称「霊」が見える子です。

彼女曰く「見える」時というのは、
大抵、自分の体が弱っている時だそうで、
体調を崩している時なんかには特に
「遭遇」してしまうらしいです。

ある時、Mちゃんが
ひどい風邪を引いて
寝込んでいた時のことです。
自分の部屋の外で、
ゴニョゴニョと誰かが話しているのが
聞こえてきました。

その声がだんだんと大きくなり、
目を覚ましてしまいました。

Mちゃんは、お母さんが
電話でもしているのかな?
と思ったそうです。

「お母さん?
 うるさいから、少し静かにしてくれる?」

しかし、返事はありません。

それよりも、
その「声」はうるささを増すばかりです。

次の瞬間‥‥、

バーーーーーーーン!

と、
部屋のドアに何かが激しくぶつかる音。
Mちゃんはビックリして、
音のする方に頭をもたげます。

そこに居たのは‥‥、
まさに、絵に描いたような
「餓鬼」だったそうです。

ハァハァ‥‥と息も絶え絶え、
今にも死にそうな様子で、
ソイツはMちゃんの前を通り過ぎ、
消えて行ったそうです。

そのあと、すぐに彼女は回復。

きっと体から悪い物が出て行ったのかもね、
あー! 怖かった〜、と言っていました。

‥‥けど、何よりも私が怖かったのは、
美人のMちゃんが、
話しながら、
「餓鬼」のマネをした時、
お顔が激しく崩れる瞬間を見たときでした。

(ヤヘコ)


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2009-08-11-TUE