おさるアイコン ほぼ日の怪談2007

怪・その28
「学校の廊下で」


中学2年の5月の終わり頃でした。
卓球部に入っているのですが、
毎日練習終わりに卓球のボールを
職員室に返しに行くように
顧問の先生に言われていました。
その日も練習が終って
いつものようにボールを返しに
校舎へと入っていきました。

廊下を歩いていき、
職員室に入るドアの少し手前で、
廊下の奥の方に知らない大人がいたので、
新人の先生かなと思い
「さよなら〜」と言っておきました。

しかし、その人は返事もせずに
壁をずっと向いていました。
無視されてしまったと思い、
「あ〜あ」と一瞬下を向いてしまいました。

もう一度聞こえるような声で
挨拶を言おうと思ったのですが、
その人はもういませんでした。

僕は職員室に入り、
ボールをいつもの場所に置いて、
職員室でパソコンをいじっていた先生に
「廊下に人いたけど、新人の先生?」
と聞いてみたのです。
すると先生は、
「職員室、今は、俺だけやぞ」
と言われました。
なんだかわからないけど、
やっぱり見間違えかな〜と思い、
職員室から出て行きました。

すると、いきなり頭痛に襲われて
倒れそうになったのです。
しかし、何とか持ちこたえていると
すぐに痛みがふっと消えていきました。

なんだか恐怖を感じて
すぐ校舎から出ようと少し早歩きしました。
そしてクツを履こうとしたとき、聞こえたんです。
「ちょっとだけまって‥‥」
という声が。

(YW)


 
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2007-09-02-SUN