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“WONDER SCHOOL !”
ほぼ日刊イトイ新聞 presents 超時間講演会。

学生のときよりも、卒業してからのほうが、
勉強したくなっているのは、なぜなんだろう?

ほんとうに学びたいのは、
知ったとたんに生き方を変えてしまうような、
身体の芯から、驚きが湧いてくるようなことなんだ。

おたがい、生きてきたキャリアもエリアも異なる人たちが、
ひとつの場所に集まってくれて、次々に、話をしてくれる。
伝説の超長時間講演会が、パワーアップして、やってきた!

理論経済学の岩井克人さん。惑星物理学の松井孝典さん。
社会心理学の山岸俊男さん。比較経済史の川勝平太さん。
これだけ壮大な人たちの話を、ナマで、一気に聞けるんだ。
5月16日(日)13時、東京国際フォーラムで、何かが起きる!

6時間のライブを終えた会場の床には、集まったみなさんの
目から落ちたうろこが、無数に散らばることでしょう──。

(イベントの詳細を、急いで知りたい人はこちらをどうぞ)

知ることの輝き・聞くことの驚き(3)

宇宙の話を聞いていたのに、なぜ、
「明日から、瞬間瞬間をたのしんで生きなきゃ」
と思うのでしょう?

会社の制度の話を聞いていたのに、なぜ、
「自分のためにも、いろんな人のためにも、
明日から、精一杯、はたらきたくなったぞ!」
という感想が、生まれるのでしょう?

それはおそらく、
今回登場してくれた学者のかたがたが、
声高に主張するわけではないにせよ、
1人ずつの「情熱の使い方」を、
肉声でぶつけてくれたからではないでしょうか。

「智慧の実を食べよう」のイベントに、
去年の秋も、今年も、2回とも来てくださっていた
「ほぼ日」読者の「ささ」さんは、

<今年も脳を「がしっ」とつかまれ、
「がくがくがくっ」とやられたまま、
まだ、ぜんぜん消化できていません。
各先生が、観客に向けて
まっすぐだったのが印象的でした。
単なるイベントという感じではなくて、
伝えたい思いがしっかりしているというか。
いまの自分にそういうモノがあるのか?
とか思ってしまいました。
あとみなさんかっこいい……なぜだ。
やっぱり何かに対する情熱なのかなぁ>

と、やはり「情熱」という言葉を伝えてくれたんです。

学問への姿勢までもが、その口調に乗りうつる。

空気を一緒に過ごしたことで、
考えかたのクセみたいなものも、わかってくる。

そんな場になっていたとしたらいいなぁ、
と思いつつ、さまざまな感想を拝読しています。

「智慧の実を食べよう」を目撃した
さまざまなかたからいただいた、たくさんのメールを、
今日も、たっぷり、ご紹介しましょう!

メール=
ぼくは先週の
『智慧の実』のネット中継を全部見ましたが、
普段の学校の授業よりも
ものすごく集中して聞いていました。
それほど講習に来られた先生達の話が
楽しかったからだと思います。
「智慧の実を食べよう3」が、
もしあるんだったら、今度は生で見たいです。
(匿名希望)


メール=
ほんとうに贅沢な一日でした。
誰よりも話している先生方が一番楽しそうで、
うらやましくもなりました。松井先生が
「これから人間がどんな共同幻想を抱くかで、
地球の未来が決まる」
といったことを仰っていましたが、
あの日会場に居合わせたほとんどの方が、
同じ幻想を抱いていたと思います。
特に川勝先生のお話を聞いた後、
僕の頭の中には、はっきりと映像として、
未来の日本の風景が映っていました。
あれだけの大きさの会場で、
しかもライブなどではなく、講義という
感覚的には伝わりにくいものであるにもかかわらず、
会場全体を包む一体感。
なんだかうれしくなってしまいました。
ほぼ日大学をつくってください。
夜間学校とか。週末のみとか。
(20歳・学生)


メール=
智慧の実を食べよう2、
インターネット中継でシドニーから拝見しました。
「ちょっとだけ」と思っていたのに
山岸先生の授業から
全部ぶっ通しで聞いてしまいました。
それほどおもしろかったです。
今回のイベントは
学問がエンターテインメントになりえることを
証明したと思います。

学問がほかのエンターテインメントの分野と
少し違うのは、この高揚感が
「明日からまた前向きに
自分のやっていることをがんばっていこう」
と思えるような、
未来へつながっていくかんじの楽しさがあり、
こういうのは映画を見たりしても
なかなか味わえないと思います。
また、4人の先生方のお話は
「差別化」のお話など、
どこかでつながっているようで、
真理というか、ものごとの本質というものを
いろんな角度から
おもしろく見させてもらっているようでした。
まとまりませんが、
明るい爽快感がのこる一日をありがとうございました。
(かすかべぼうえいたい)


メール=
昨年に引き続き、ほんとうに貴重な時間を過ごせました。
ありがとうございました。
イベントが終わったら、ムショウに空腹を覚えて
チョコとおにぎりを購入。むしゃむしゃ。
昨年は「滋味」という感じで、
カラダの隅々に栄養が行き渡る感じでしたけれど、
今回の印象は、全体としては「泉」でした。
もう、あとからあとから湧き出てくる感じ。
先生方は、みなさん持ち時間では収まらないほど、
いくらでも話せる感じでしたね。
全部の内容は理解できなくても、それがほんの
「一端」だということは、よくわかりました。

山岸さんがカラダを壊すほど
学問にのめりこんでしまうというのも、
伝わってきましたね。
文化を作り出せるという発見とか、
すごく面白そうでしたもの。
岩井さんは、もう、
とにかくファンになりました(笑)
こればかりは、本を読んだだけでは伝わらないですね。
本は、当然のことながら、理路整然と書かれているわけで、
岩井さんという「人となり」は、会場で始めて知りました。
まさに「驚き」です。「愛智」です。
どもったり、申し訳なさがったりしつつ、
キーワードをいうときの確信に満ちた深い声──。
ぜんぜんエラぶってないのに、その切り口の鋭さに
思わず引き込まれる感じでした。

川勝さんのお話には、涙がでました。
歴史についての深い造詣もさることながら、
ときにシャレも交えた、やわらかな語り口。
そして、なにより「美意識」に価値をおくという思想、
それをおっしゃるときの、真剣な表情、
本気のオトナはこういうものなのかと、圧倒されました。
「力の文明」で他をねじふせるのでなく
「美の文明」で共存するというのは、すばらしいです。
京都のご出身ということもあるでしょうけれど、
強烈な自立心、誇りというようなことを思いました。

松井さんは、スケールが大きすぎて、
とにかくすごいんだということはわかりましたが、
受け取ったものを表すことばがありません。
わからなかったけど、すごいぞ、という感じ。
ぜひ、本でじっくり、たどりたいですね!
ダラダラした感想ですみません。
「おもしろかったよ」といいたいだけなんです。
(コーンパイン)


メール=
ネット中継でゆったりと楽しませて頂きました。
中継が終わった時に手元に残った、
裏表とも走り書きのメモ用紙の数、6枚半。
内容を忘れないうちに、すぐさま
メモの内容をパソコンでまとめ始めて、
今日は一日中「智慧の実」漬けでした。
頭がとてもすっきりしていて、心地よいです。

川勝先生のお話の最後の部分、
「森の日本・山の日本・海の日本」や
「鎮守の森の都」
という言葉が出てきた部分を聴いていて、
先日帰省していた実家の風景を思い出していました。
公共事業で山を削って道路を広げ、
崖の木々を削ってコンクリートで固めています。
今のところ工事をする場所は
これ以上増えないようですが、叔父も土建業で、
公共事業がなくては失業するんだそうです。

海は海で、家のすぐ近くに小さな漁港があるんですが、
廃船を焼却したせいだとかで、
ダイオキシンが大量に検出されたこともあります。
(美味しいウニが取れるんですけどね)
まだまだ自然は多くて
とても過ごしやすい場所だけれど、
美しい風景を少しずつ犠牲にして
生活している実家の地域の姿と、
川勝先生の語る美しい日本の姿とのギャップ。
それをどういう風に考えていったらいいのか。
今夜はもう少し考えていたいと思います。
(Kazumi)


メール=
どの先生のお話も面白かったですが、
あえて、一番印象に残ったお話をあげると、
川勝先生が
「森の日本」「山の日本」「海の日本」
と言われたことです。
どこか自分の国を卑下していたのですが、
日本の美しさ、
美意識を思い出したような気がしました。
(さかた)


メール=
糸井さんの「行方」は良いことばでした。
きょうの授業の間に、話を聞きながら、
なんどもその「行方」を自分の事として考えていました。
家族の行方、娘の行方、彼女の行方、ぼくの行方……
ありがとうございました。さあ明日からですね。
(かまた)


メール=
おっもしろかったーーー!!
なんだかもう、笑い出してしまいそうなくらい痛快だったり
驚いたりの数時間でした。
学問なんですが、すばらしいエンターテイメントでしたね!
もう、聞いていて身が入ってしまって、
前傾姿勢でいたので、今は肩がぐりぐりしています。

どの先生がと言ったら、山岸先生と川平先生のお話がもう、
とっても私を笑わせてくださいました。
あまりに興味深くて自然ににこにこしてしまうのです。
山岸先生の本を、帰りに
三省堂で買ってきました(ステッカーももらいました)。

岩井先生のお話は、たまたま商法を学んでいる私には、
少し簡単で、お話の最初の
「哲学は驚きだ」と
「法人は不可思議だ」が印象的でした。

松井先生は……あの内容の講義を、
淡々とお話なさる先生、
その人のお姿がもっともインパクトがありました。
「当たり前みたいに話してる」
先生のお人柄に関心を抱いてしまったのでした。
(松本鏡子)


メール=
以前イトイさんがラジオの可能性について
言及されたことがあったと思います。
それと関係あるかないか
わかりませんがこんなことを考えました。

わたしは運転の仕事をしておりラジオを良く聴きます。
どれもこれもあまり意味のない内容のものが多いので、
ラジオで一番面白いのはニュースなのです。
次に、「経験などを聞けるインタビューもの」です。

アメリカとかは専門チャンネルなどが多くあり、
音楽でもジャンル別に
カントリーならカントリーを延々流してたりします。
確証はないですが、たとえば宗教、思想、哲学、
その他の分野でそれ専門のチャンネルがあると思う。
日本もそういうチャンネルが
ラジオであればいいなと常々思っています。

ですのでこの「智慧の実〜」を見ながら、
このような内容のラジオが出てくればいいなぁ、
と考えました。
今回の公演の内容はどれもが活字になったら
あらためて読みたい内容だと思いました。
今日はどうもありがとうございました。
(jungho)


メール=
糸井さん、スタッフのみなさんお疲れ様です!
インターネット中継を見ていた一人です。
浪人生ですが、受験勉強をほっぽらかしてます。
7時間ずっと食い入るように
パソコンの画面を見てました。
それこそ子供がTVを食い入るように見る感じで。
途中から集中が途切れ、ぼーとしたなかで
講師の先生方の言葉を浴びてました。
そういう状況なので、メモを取らなかった僕は
細かいことは正直覚えていません。
けれど、その言葉を浴びてることが
非常に心地よかったです。
もしかしたら「驚き続けて」いたのかもしれません。

僕が非常に印象に残ったのは松井孝典さんです。
ああ、この人は悟りを開いちゃったんじゃないかなんて
一瞬思ってしまいました。(思っちゃっていいのか?)
人の幸不幸なんて地球や宇宙のサイズに比べれば
ちっぽけなもので、
一つのことは良い面にも悪い面にもなる。
言ってることはそれこそ仏教とか宗教みたいだなぁと。
山とか海とかへ行くと自然に雄大さに、
小さな悩み事も吹っ飛んでしまいますが、
「智慧の実を食べよう2」というイベントでも
それと同じ事が起こったんじゃないかなぁと思います。

なんか、受験勉強のイライラも
吹っ飛んでしまいそうです。
イベントをインターネット中継で
見られるようにしていただき、
本当にありがとうございました。
(M)


メール=
ネット中継、放送大学のようでした。
口伝えというものの威力は、すごいです。
伝える人の気持ちごと、迫ってくるようで。
昔の人は、子どもたちに
智慧を物語として聴かせたけれど、
きょうのイベントは、
それの現代版のような感じもしました。
文章ろれつが回っていませんが、とりあえず!
(ねこ)



メール=
「智慧の実を食べよう2」、
実際の話を聞いているうちに、
どんどん新たな問いが沸き起こってきたり、
話のスケールの大きさに深く感動したり、
とても楽しい時間が過ごせました。
ありがとうございました。

最後の松井先生の話は、
自分に、いろんな問いを
投げかけてもらったような気がします。
今も自分の中で
まだまとまっていない状態なのですが、
それは、あまりにスケールが
大きかったせいかもしれません!
でも、宇宙も、地球も、人間も、
みんな「分化」していくもの、
というヒントをいただきましたので、
自分なりに考えてみたいと思います。

また、川勝先生の話は、
何といったらよいのでしょうか、
とっても「きれい」で、
話を聞き終わったあと、
まるで美しい絵画を観たあとのような、
感動すら覚えてしまいました。
きっと、川勝先生の「美しい日本」のビジョンに、
私たちは魅せられたのかもしれません!

会場は、去年より飲食スペースが充実していたり、
パソコンが設置されていたり、
まるでキャンパスのように、みんなくつろいでいて、
見ていて、いいなと思いました。

去年の「智慧の実を食べよう 300歳で300分」は、
私はDVDで、お一人ずつゆっくり見たのですが、
その中でも印象的だったのは、
吉本隆明さんの言葉でした。

それは、言葉自体とか、その内容というよりも、
その言葉が出てきた、
そのうしろにあるものに感動してしまった、
といった方がよいかもしれません。

うまくいえないのですが、
それまでの、吉本さんと糸井さんとの
長いお付き合いの中で、
そこで育まれた時間の中から、
あの言葉が出てきたように感じられたからです。

自分の肉親や子供に対しては、
決して(あえて)いわないようなことを、
見ず知らずの私たちが、聞かせてもらってよいのかな、
という妙な気持ちになってしまいました。
あまりうまくいえなくてすみません。
でも、こういう機会があったからこそ、
そういうことを感じられたのだと思います。
本当に今回も、お疲れさまでした!
(いで)

みなさん、真剣に聞いてくださった上に、
気持ちのこもったメールまでいただき、
ほんとうに、どうもありがとうございました。

この講演で語られたことや、
「ほぼ日」に今まで掲載された文章の中で
「学び」に関する考えを、使いつくしたいと思いますか?

そんな方は、これから、わたしたちが
数か月かけて作る
単行本とDVDをたのしみにしていてくださいませ!

特に、本に関しては、「ほぼ日」スタッフの手で、
「そんなまとめかたをするんだ?」
という、冒険的な、おもしろいものにしあげますので。

今日は、熱気に感染しそうなアツイ感想メールを
読んでくださって、どうもありがとうございました。

お相手は、「ほぼ日」スタッフの、木村俊介でした!
今後もまた、このコーナーや、
いろいろなコーナーに登場する予定です──。





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2004-05-21-FRI

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