YAMADA
おとなの小論文教室。
感じる・考える・伝わる!

Lesson152 小論文って何?


今日は、いつもと趣向を変えて、
そろそろ小論文入試対策をはじめる受験生、
論文・レポート・就職活動にがんばる人のために、

いまさら聞けない基礎のキソ、
「小論文」とは何かをお話ししましょう。

そもそも「小論文」って何でしょうか?

小論文とは、
あなたがいちばん言いたいこと(=意見)をはっきりさせ、
なぜ、そう言えるか? 理由を筋道立てて説明し、
読み手を説得する文章です。

意見と理由」、と覚えてください。

ここまで読んだら、大事なことなので、
もう一度、上の5行を読み返してください。

小論文でいちばん大切なのは、あなたの「意見」です。
なげかけられた「問い」に対し、
あなた自身の頭で考えて、
あなたの「答え」を出すことです。

なげかけられた「問い」が何かは、
与えられた設問や資料をよく読んで、
はっきりさせておきます。
入試問題では、例えば、

・携帯電話は人間関係に
 どんな影響をおよぼすとあなたは考えるか?

のような問いがあります。
これが、文章全体を貫く問い=「論点」になります。
この「問い」に対して、あなたは、
自分の「答え」を打ち出し、
読み手に、なぜ、そう言えるか、
「理由」を筋道立てて説明していけばいいのです。
問いと、答えと、その理由、
で小論文はできあがっています。

すこしややこしくなったので、図で整理しておきましょう。



論点に対する、自分の意見と、その理由、
これが小論文です。

何より、読む人にわかりやすいこと。
読み手が「なるほど!」と納得したら、
そこが小論文のゴールです。




『伝わる・揺さぶる!文章を書く』
山田ズーニー著 PHP新書660円


内容紹介(PHP新書リードより)
お願い、お詫び、議事録、志望理由など、
私たちは日々、文章を書いている。
どんな小さなメモにも、
読み手がいて、目指す結果がある。
どうしたら誤解されずに想いを伝え、
読み手の気持ちを動かすことができるのだろう?
自分の頭で考え、他者と関わることの
痛みと歓びを問いかける、心を揺さぶる表現の技術。
(書き下ろし236ページ)

2003-06-18-WED

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