- ──
- みうらさんはエロ本を
どのように入手されるんですか？
- みうら
- ２ヶ月に１度くらいの割合で
気がついたら神保町のエロ本屋さんにいます。
大人買いっていうでしょ、
一度に大量なものを買うことを。
僕の場合、アダルト買いなんです。
そこで、よく人から訊かれることなんですが、
それは、
「裏の写真も表の写真もいい場合は
どうするんですか？」
という愚問なんです。
当然エロは、ページの表裏に
写真が印刷されていますからね。
- ──
- なるほど。
で、それは愚問ですか。
- みうら
- 俺からしたら、「ハハァン」と
鼻で笑うくらいの愚問ですね。
だって、そんなときは
同じ本、２冊買えばいいだけのことですし。
- ──
- 写真集というのはもともと高いのに‥‥。
- みうら
- そこがアダルト買いのよさですから。
いま、出版不況でしょ？
リーマン・ショックっていうんですか、
あれがじわじわエロのほうにも来ましてね。
僕のアダルト買いのお陰で
エロ本業界も何とかやってるような現状ですから。
僕は結局、その「買い出し」で
合計で１万5000円ほどのエロを買うわけですが、
「届けましょうか」と店員さんから
声をかけていただくほどになりましたけどね。
帰り道の本の重量がすごいんですよ。
本の入ったビニール袋が手に食い込んで、
痛い痛い。
そこでまた、愚問が飛び出るわけです。
「そんなときはどうするんですか？」って。
タクシーですよ、当然。
タクシーで、スーッと帰りますから。
- ──
- みうらさんは、そうやって
エロで不況を救ってらっしゃるわけですね。
- みうら
- もちろんです。
それから、僕はこんなふうに見えて、
けっこう筋力があるんですよ。
電車のつり革で、懸垂したら
いまでも２回くらいはいけます。
- ──
- ‥‥なぜですか？
- みうら
- エロスクラップのため、
本を日々解体しているからじゃないですか。
特にハードカバーの写真集って
強力な糊と網で
表紙と本紙が貼りつけられていて、
バゴーンとはがすときにそうとうな力を
必要とするんです。
- ──
- 文化系の方はそんな機会に
筋肉をはぐくむわけですね‥‥。
それでは本日の動画をおたのしみください。
□気に入った本は、２冊買うのが基本です。
□荷物が重い場合、タクシーに乗るのが基本です。
□エロの予算は潤沢に取りましょう。
□ハードカバーの本をバコーン！ と解体することで、
筋力アップにつながります。
□健康状態が悪いと、すぐにエロに障ります。
□ベストのものを集めるとき、
好き嫌いに固執していてはできません。
好き嫌いをなくしたところに、ベストはあります。
2015-01-29-THU
