80's
ミーちゃんの縁側。
「80代からのインターネット入門」のその後。

今回、ひさしぶりの掲載なのですが、
「痛み」のことがたくさん出てきます。
思えば、いままで80代半ばの人にしては、
痛い話があんまりなかったのが不思議なくらいです。

しかし、身体のどこかに
ちょっとでも痛いところがあると、
身体全体に、けっこう影響しちゃうんですよねぇ。


_________________________

2月1日(水)室温15℃ 湿度74%(あり)

朝から小雨が降っていて暗かった。
午後4時頃からは、音がして降って来た。
庭はしんみりと降ったので、
しばらくは草や木も嬉しいでしょう。
庭の白つばきが一輪濡れた土の上に落ちて居た。
おもとの赤い実は、ひときわ目立っている。
つわぶきの大きな葉も、青々と光っている。
永い事こんなしんみりと雨が降らなかったので、
さぞ嬉しい事でしょう。私も嬉しい。

昨夜も私はベッドで良く眠れなかったので、
昼食が済んでから、豆炭炬燵で暫く眠ってから、
家の中をワゴンを押して何回か廻ったり、
4センチ程の厚い板に、片足づつ交替に乗り降りして、
運動させた。
先日後ろに転んで静かにしていたが、
そろそろ動かないと、筋肉が弱く成り、
寝たきり老人になると脅かされ慌てている。

夕暮れの雨の様子を見に玄関から出て見たら、
前のアスファルトの道が、しんみり濡れて、
黒く見え永い事見なかった様な、
落ち着いた景色が見られた。
雨も又楽し‥‥。
俳句の一つも作りたい様な気分に成った。
赤々と石油ストーブが、私一人で居る前で
やかんを載せてついて居る。
もう直ぐ節分に成るのに‥‥。


2月2日(木)室温・湿度見なかった。(あり)

今日はお仕事の日。
此の間腰を打った翌日のお仕事は、
一日中腰掛けて、夕方迄出来たのに、
一週間も過ぎた今日は、
いろいろ姿勢を変えても工合が悪い。
私は殆ど炬燵に居た。
昼食は初美さんが忙しくて作れないので、
どん亭へ行き、床暖房の暖かい部屋で
とんしゃぶで済ませた。

午後も私は腰が痛いのでお仕事は出来なかった。
その内雪江さんが来て、
わたしの替わりに、八千代さんと
きょうのお仕事はしてくれた。
午後の4時頃からKさんと木村さんが
私のお見舞いに来てくれて、
暖かい豆炭炬燵に感激していた。
Kさんが先に帰った後も、
木村さんはしばらく遊んで行った。
私は腰を打つ前にニューヨークに行けたので、
本当に良かったと神様に感謝している。


2月3日(金)室温18℃ 湿度60%(あり)

今日は空は晴れているが、風が有るので寒そうだ。
東隣りの庭の2本の大きい鑞梅は、
花が沢山付いて盛んに咲いて居て
賑やかに見えて居るが、
我が家の鑞梅は、未だ蕾もあり
家の中に活けて見るには最高なので、
明日は是非活けて見たい。


2月4日(土)室温16℃ 湿度62%(あり)

昨夜から、背中のあちこちが痛くなり、
炬燵に当たりたいが、座り方から研究してからにする。
もうこれ以上は出来ないと思う程、痛く成る。

外は青空でとても綺麗だが、
かぜ雲も有り、ずっと風が吹いている。
夕方、紀子が私の様子を見に来て、
「痛いところに貼って見ては?」
と、ホカロンを貼ってくれた。
ぽかぽかしてきたので良く成ったかな?
病気に馴れない私の事なので、
何かする度にどうすればよいのかわからず、
巧く行かない。
私は幸せだったのだなーと思っている。
午後はワゴンを押して、
家の中を何回も歩く運動をする予定だったが止めて、
炬燵で日記をメモに書いて居た。
そのうちに、久し振りにちーちゃんが寄ってくれた。
私が背中を打った時の様子を夢中で話して居たら、
お母さんが迎えに来て慌てて帰った。


2月5日(日)室音15℃ 湿度60%(あり)

今日は初美さんのバースデーなのに
私が殆ど痛い痛いの生活で、
お祝い気分が出なくて申し訳ない様だった。
その内何か名案が浮かんだ時に、
改めてお祝いをしたいと思っている。
今日は日曜日なので、
お隣のお店にはお弟子さんもお手伝いに来て居るし
私だけが寝たりして居るので、恥ずかしい様だ。
早く体調を整えて
元気で動きたいとそればかりを願っている。


2月6日(月)室温13℃ 湿度67%(あり)

今日は風も無く、特に暖かくも無いが静かな日だった。
本来なら相馬先生が午後来て下さる日だが、
私の体調が悪いのでお断りした。
今はせいぜい10分くらいの
足の運動をしてもへとへとになってしまう。
レントゲンでは骨に
異常がないので幸せと思いながらも
ウエストの辺りの筋肉が、
ぎりぎりとつれる様に痛く成り、
其の後ズキンズキンとなるので、
殆ど一日中顔が歪んでしまう。
神頼みばかり考えている。


2月7日(火)室温16℃ 湿度70%(あり)

今日もウエストの辺りの両脇の筋肉が
つれる様に痛くて、起きては居るが、
殆ど「いたた」の連続で、
なにもできないで顔が歪んでいる。
「此のリハビリを、何回もしなければ駄目」
と、紀子が盛んに、子供を叱る様に言うが
此の痛さには私は何も出来ない。
昨夜も夜中に安定剤のんで、やっと朝方眠った。
午前中は静かに晴れて居たが、
午後は2時半頃から暗く成り曇って来た。
パソコンで日記も打てないので、
2・3日はメモにボールペンで走り書きをして居る。
悲しげな顔をして‥‥。
純子ちゃんが心配して来てくれた。
旦那様が何かの会合で留守なので、
ゆっくり話し込んで居た。
何時もはちょっと来て直ぐ帰るのに‥‥。
その内電話が来て車で迎えに行った。


2月8日(水)室温17℃ 湿度64%(あり)

清子さんから私の筋肉痛の事を心配して、
「絶対治るから、近くのはり灸の先生の処へ
 私が送って行くから、
 明日の午前中に行きましょう」
と心から言ってくれたので予約をしてもらった。
今夜も何も出来ないので早く眠ってしまいたい。


2月9日(木)室温16℃ 湿度64%(あり)

昨夜も2回は眼が覚めて、
其の時の起き上がりに「痛い痛い」を言いながら、
誰もいないし、一人で泣きそうな顔をしていた。
早く眼が覚めた時にストーブを付けて、
寒い部屋を暖めて置きゆっくり起きる。
はり灸の予約が午前10時30分だったので、
10時15分に清子さんが車で迎えに来てくれた。
歩いても10分くらいの処で、
とても綺麗で南側の温室の様な部屋で治療を受けた。
思っていたより辛くはなかった。
帰りも清子さんが、家迄車で送ってくれた。
紀子も来て居て会計を済ませて帰って来た。
私は今日も周囲の人達に助けられて無事終った。


2月10日(金)室温17℃ 湿度57%(あり)

今日は午前9時前に紀子と車で中央病院にむかった。
もう沢山の患者さんが、
診察室の前の廊下の椅子で待っていた。
私は世の中にはこんなにも病人が居るのかと、
改めて驚いた。
担当の先生は、気軽に骨に異常がないので
心配ないと言ってくれた。
此の病院は綺麗にお掃除がして有るので、
とても気持ちが良い。
帰りは上州の山や信州の山までも一望にできる
利根川沿いの道を通ったので、
上州に生まれた幸せに感動しながら帰って来た。
ニューヨークのお友達が
ポルトガルから帰って来たと、
おみやげを持って来てくれた。
彼女は本当に優しくて私はいつもありがたいなー
と思っている。

ミーちゃんへの激励や感想などは、
メールの表題に「ミーちゃんへ」と書いて
postman@1101.comに送ってください。

2006-03-31-FRI

BACK
戻る