80's
ミーちゃんの縁側。
「80代からのインターネット入門」のその後。

ときどき、読者の方のメールに、
こんなことが語られているんですよ。
「ほぼ日は、ときどき、急ぎすぎているように感じて
 疲れることがあります」

それ、わかっているのですが、
ちょうどよい速度をキープするってのが、難しくてねぇ。
どうしても、やりたいことやら、やるべきことがあると、
ガツガツしてしまうのです。
しかし、そういう人が、
「そういう気分のときに、このミーちゃんの日記を読むと、
 ほっとするんです」
と、言ってくれたりもして。

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4月22日(月)室温20c 湿度58%

朝の内は曇っていたがだんだん明るくなって来た。
昨日は一日中雨が降っていたので
庭の土も濃い茶色になって落ち着いて来た。
又太陽が出ると草も木も喜んで伸びる事でしょう。
外の労働がだんだん増えるので
先ず健康で居なければならない。
午後2時半頃急に明るくなったが、
その後あちこちに黒い雲が有り時々暗くなる。
とうとう良い天気にならないでしまった。
雨も降らないが。
「想い出」の原稿として
「関東大震災」の時の事を書いてみた。
数え歳5才の頃なのに体で覚えている感じで
生まれて初めてのショックだったので忘れないのか?
スペイン行きの準備も考えたりしたいし、
夏の「草津国際音楽祭」を待っている人も
そろそろ
「今年は抜かさないでね」
なんて言われ出したので
今日は「草津町観光協会」へ聞いてみたら
8/16日から月末にかけてする。
と言っていた。
スペインから帰ると又その連絡が忙しい。
別に観光屋でないのに只の
「おせっかい」なミーちゃん
に過ぎないのだ。ふふふ。


4月23日(火)室温22c 湿度58%

又、灰色の無地の空で暗ーい。嫌な天気になりそうだ。
午前中からなんとなく明るくはなったが、
うすぼんやりしている。
寒くもない。
お昼が済んでパテオでお茶を呑んでいたら
純子ちゃんが来た。
美味しそうな苺を持って来てくれた。
出来たてのケーキが
未だテーブルの上に有ったので丁度良かった。
美味しいと言いながら喜んで食べて行った。
午後は少し旅行に必要な小物を出して見たりしたが、
未だ使っているものも有るので止めた。
少し早いが「成田行きバス」の、
予約の電話をして安心した。
相変わらず気が早いミーちゃんだ。
その内「前橋駅」前のバスの切符売り場へ行き
買って来なければならない。


4月24日(水)室温22c 湿度55%

朝から暖かくてストーブは全然付けないで平気だった。
静かなお天気なので昨日の計画どうり
駅前のバスの切符売り場へ行く事にした。
近くの買い物と散歩以外殆ど出かけなくなったので
何と無く気ぜわしい。
お昼に間に合う様に駅の近くの
MAHATMA NEWDELHIのカレーとナンも
序でに買って来たい
と思っていたら紀子達は夜カレーにしたいと言うので
午後出かけた。
未だ国道へ出ない内にバスが行ってしまったが、
5分程で又来てうまく乗れた。
「成田行き」のバスの切符を買って
駅前のイトーヨーカ堂で
紀子が柱時計が欲しいと前に言っていたので
先ず買ってからいろいろ見て歩いたが
買いたい物も無かった。
駅から10分くらい戻って
カレーとナンを買ってバスで帰った。
5時少し前だった。
静かで暖かくてウールの薄手のブラウスで行って来た。
こんな薄着で出かけたのは驚きだ。
明日はお仕事の日で沢山有る様だ。頑張るぞー。


4月25日(木)室温20c 湿度52%

5時頃目が覚めた。
此のところなんとなく焦っているので
疲れが感じられる。
進歩のない毎日に嫌気がさしてきた。
でも、マックちゃんのメールを開けた時の
チョロンチョロンと高い音がした時の嬉しさを思うと
もっともっと頑張らなきゃあー
と自分に言い聞かせる。
「ミーちゃんの縁側」が、
新しいのが出ると「受信」を開けた時
1101・・・がチョロンチョロンと高い音がして
青い字が鮮やかに出ると、
飛びつく様にして其の行をクリックする。
「前橋」の人だったり「海外」の人だったり。
文字の中にその人の鼓動が聞こえてくる。
其の時の嬉しさで「やって良かった」と
情けなかった自分を励まして又、
此処に腰掛ける。
マックちゃんにぶつぶつ文句を言いながら・・・。
これからはこの間インターネットの本を買って来たので
良く見て研究しよう。
唯おどおどして困って悲しんで居ないで。 
今朝は窓の景色が恐ろしい様だ。
窓際の夏椿から
遠くの欅や公園の桜の木が大きく揺れている。
まるで「嵐」の時の様に。
さっきお仏壇の花を切りに行った時、
外に出たが別に寒い風では無かった。
さて、朝の行事に取りかかろう。
だんだん寒くなって来た。
ずーっと太陽が出ないで風が出たり止んだり
可笑しい日だった。
八千代さんが来てお仕事が山の様にあり
二人は張り切ってじゃんじゃんやった。
二人ともあまり仕事が少ないとつまらないので、
がっかりする。
今日は少し寒いようで仕事は捗った。
紀子は夕方から同級生のお母さんが亡くなり
「お通夜」で出かけた。
亡くなった人は83才だったと聞き
私と同じ大正8年生まれでしょう。
私は80才過ぎてから
新聞の「お悔やみ欄」は、見ない様にしている。
自分がだんだん近付いて居るのを感じるので
気持ちよく無いから。
今日は亡くなった人を悔やむかのように一日暗くて
寂しい様な日だった。
私はスペイン旅行が近付いているので
ぼやぼやして居られない。


4月26日

今朝の5時半。
グレーの紙を張った様な空で
木の葉一枚微動だにしない。
昨日の朝と正反対の静かさで気持ちが悪い様だ。
もう直ぐ5月になる。
去年の5月5日には前橋市の「浄水場」の解放日で
中の庭を見せるので一人で歩いて行った。
15分くらいで行けるので。
其の時入場者に「撫子の種」の袋をくれたので
10粒くらいだったが、
植木鉢に蒔いておいたのが花が咲き始めた。
「蒔かぬ種は生えぬ」と言うが
蒔いた種は生えた。
白い花びらの真ん中が濃いピンクだった。
優しそうで細ぼそと一輪咲いている。
寂しそうだ。
暗い静かなお天気だが風が無いので寒く無い。
雑草が気に成るので少し抜き始めていたら
この間沢山出たばかりだと思っていた鈴蘭が
2本だけ花が咲いていた。
沢山出ているので
咲いて居るのを植木鉢に移して部屋に飾った。
良く見たら1本に九つも花が付いている。
とても可愛らしい。


4月27日(土)室温20c 湿度53%

はっきりと晴れないが思いがけず良い天気に成った。
「群馬の森」で「木工展」が有るので
太田さんのお手伝いやら染色の実演でもするのか?
初美さんはクッキーでも販売するのか
二人は朝7時前に色々持って出かけた。
夕方5時までで終わるとの事で
今日は石野さんが夕方迄一人で明日の用意をしたり
お店へ出たりしている。
午後紀子の友達のちゃこちゃんが、
隣のお店へ買い物に来たので
玄関の窓から出て来るのを待っていて
車に乗らない内に捕まえ、
久し振りに遇った事を喜び合った。
待ち構えた訳の内、
お昼に石野さんと食べようと買って来た
「サン.レモン」とか書いてあったフルーツが
とても美味しかったので石野さんから
「ちゃこちゃんが買い物に来る」
と聞いていたのでふっと気が付いたのだった。
買い置きのクッキー少しと。まるで子供にやる様に。
ちょっと恥ずかしかったが。ふふ。


4月28日(日)室温21c 湿度55%
今朝「受信」を開けたら
チョロンチョローンと高い音がしてメールが入っていた。
それが重里から昨日送った日記を見て
前から私が「変化が無くてつまらない」と気にして居たので
「それで良いのだ」
との連絡だった。
毎日これからも続ける事にしょうと思った。
もやーっとして暗かった空が
雲が切れて来て太陽が覗いて来た。
今日はどんなお天気になるのかしら?
昨日迄「木工展」だと思っていたが
「クラフトフェアー」だった。
朝、紀子が起きて来て
「今日クラフト展ヘ行くのなら私達と一緒に乗って行けば」
と言ったので待ってましたとばかり
「行きたい」
と答えたので8時15分頃出るから  
と言われ大慌てで支度をして間に合った。
走っている内にだんだんお天気が良くなり
明るくなってきた。
森の中はなんとなく少し寒いような気がする。
昨日の場所ヘ行ったら
もう、太田さんが椅子や台などを配置してくれたらしく
そのまま使えた。
本人は役員さんなので私が10時半頃迄居たのに
全然見えなかった。
一人で全部見て歩いて2つ程買い物して先に帰る事にして
森の入り口のバス停で1時間程待ってやっと乗れたが
「高崎駅」まで細い道なども通り
田舎の様な新開地の様な
バスがすり違えない細い道を抜けたので
珍しくて、のんびりして居て良かった。
終点の高崎駅まで40分位かかった。
駅の近くになると大都会の様になり
私が良く駅前に「高島屋」出来た頃
前橋駅から汽車で遊びに来ていた頃と全然違い、
すっかり新都市の雰囲気になって驚いた。
高崎は鉄道の要所なので前橋とは違い発展が早い。
駅へ付いたらキョロキョロして切符を買ったりして
5番線のホームヘ着いたら5分程で発車した。
前橋駅でもバス停へ着いたら直ぐバスが入って来て
乗るとすぐ発車した。
家に着いたのは午後の1時半頃だった。
お店は大谷さんが留守番していてくれて心配なかった。


4月29日(月)室温21c 58%

朝5時半、
久し振りに窓からお陽様が放射線状に光って居て
まともに見られない程輝いている。
すっかり繁った木の葉を通しているのに
北向きに腰掛けている私の右頬に
ぎらぎらと照りつけて居て
下を向いているのに眩しい様な気がする。
南のカーテンを開けたら
西のアパート等の壁が陽射しを受けて赤くなっている。
何となく私も張り切らなくてはならない様な気に
なってしまった。
紀子と初美さんは「展示会」の準備で
横浜に出かけて林さんの家に泊まってくる。
いつも二軒で三人の生活が一人になると
極端に静かになり寂しくなる。
普段の三分の一の感じでは無い。
今朝は早めに朝の仕事を片ずけて
NHKの生放送
「ふるさとの食にっぽんの食日本の元気は田舎に有り」
に重里が8時35分から11時55分迄出ると
「ほぼ日」に出ていたので
お掃除など片付けて見られる様にしていた。
紀子達は始まって直ぐ出かけた。
車でなく列車で行くと言って和服だった。
一人だからゆっくり見ていられると思っていたが、
「レンヂフードやお風呂場のお掃除」の電話が二度も来たり
何回も珍しい人から電話が有って話し込んだりして
とぎれとぎれに田園風景の素敵な所と
素朴な人々の元気な顔が見られたくらいで、
もう少し落ち着いて見たかった。
私の平凡な生活も都会の人から見れば羨ましいらしいが
田舎の人には生産する愉しみや苦しみが有り
常に「希望」が有り「生き甲斐」も有る様に見える。
自分で丹精して作った野菜を美味しく食べたり
朝捕った貝や魚で
昔から何でも無い様に料理して
其の土地の食事として続けていたり
毎年忘れず咲く花に慰められたりしている生活が有る。
若い人が言っていた
「農業は一年に一度の経験だから
お年寄りは僕らよりずっと長い経験がある」
と言っていたが、
理屈で出来る事では無いから成る程なーと感心した。


4月30日(火)室温22c 湿度55%

朝からあまり良く晴れていないが暖かい。
3時頃目が覚めたのでこのまま起きるのも残念なので
安定剤をのんで又寝た。
6時近くなってしまったので
「燃えるゴミ」を出す日で隣の大きいのも有るし
メールだけ開けて見て
イスラエルの享子さんのが有ったので読んでおいて
ゴミを出して来た。
お昼前に石野さんとお友達が来たので
楽しくパンでお昼御飯にした。
いろいろパンに合う様なものも買ってくれたので
「紅茶」だけで直ぐ始められた。
石野さんも仕事で無いので私のメールを見てくれたので
日記の続きを4/1日~4/14日まで「ほぼ日」へ送った。
今日の日記が終われば4月分が済むので
現在とやっと追い付く訳だ。

2002-06-13-THU

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