「美しき日本 ― 大正昭和の旅」展

江戸博学芸員新田さんと小山さんのさらにくわしい解説


油屋熊八がどんなことをしたかというと、
とにかくアイデアマンなんです。
亀の井旅館を大きくしていくために、
全国の観光地に
「亀の井旅館建設予定地」って
建てる予定もないのに看板を立てに行く。
要するに、観光客がいるところに、
自分のホテルの建設予定地って
看板を建てて、
名前を印象づけるんですね。
そして別府にお泊りの折は
ぜひ亀の井に、っていう宣伝をする。
コピーは七五調で韻を踏んでいて、
「山は富士 海は瀬戸内 湯は別府」。
その看板を、富士山やら十和田湖やら、
それこそ日本八景に投票した
場所まで行って、
設置していくわけです。
で、富士山に来た人にも、
「湯は別府ね」って刷り込ませちゃう。
それで日本八景ですが、
そのキャンペーンは
別府では
あまり盛り上がらなかったものの、
油屋熊八という人物が
顔が利いた人物なので、
実際審査委員会に声が通って、
別府が温泉の部に選ばれたと
いわれています。
明日からこの油屋熊八の活躍を
もっと見ていきましょう。
すごく、面白い人物なんですよ!

(新田)


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