自分たちの強みに気付け
ドラッカーは、さまざまな著作で
「人の強みを伸ばすことの重要性」を語っていますが、
初出は1954年の『現代の経営』でした。

次の表現など、
ドラッカーらしい力強さにあふれています。

「できないことはすることができない。
 しないことについて、何かを達成することはできない。
 人は強みを生かして初めて、何かをすることができる。
 何かをすることによって、何かを達成できる。
 したがって人の評価は、
 その人ができることを引き出すものでなければならない。
 その人の強みを知り、理解して初めて、
『彼の強みを生かしてさらに進歩させるには、
 いかなる弱みを克服させなければならないか』を
 考えることができる。
 弱みそのものは、通常誰の目にも明らかである。
 しかし弱みにはいかなる意味もない。
 重要なことは、さらによりよく行い、
 さらにより多くを知り、
 さらに成長していきたいという欲求である。
 それらの欲求が、
 より優れた、より強い、
 より成果をあげる人間をつくりあげる」
(『現代の経営』より)

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