Drama
長谷部浩の
「劇場で死にたい」

芝居を見て絵を描く その2

T.P.T.「橋からの眺め」に続き、
銀座セゾン劇場で先月行なわれた
山海塾公演「ゆらぎ」を見て、作られた作品を紹介します。

油絵科1年 平山路子
「山海塾」の舞踏で味わった
フィルター越しのような空間を、
中身は複雑に混ざりつつ日々ゆらめいているが、
触れることはできない感じで表現してみた。

長谷部註
平山さんの作品は、一本の透明な筒のなかに、
質量の違うさまざまなものが詰め込まれています。
液体から、粉末までが筒の中でゆるやかに動いている。
人間の身体は、よく一本の管にたとえられますが、
からだとこころが、ひとりの個体のなかで、
せめぎあっているありさまが、
表現されているように思いました。

1999-06-23-WED

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