フロッピーディスク
【Floppy Disk】


略語や省略表記

フロッピー
FD


説明

フロッピー(floppy:ぱたぱたした)
ディスク(Disk:円盤)という意味の記憶装置。
『ビデオテープと同じ素材が円盤になったもの』と考えると
わかりやすい。
(zaki)

たいていのパソコンに搭載されているので
データのやり取りに使われているが、
最大1.44MBという、画像や音声といった大量のデータを
扱うには間に合わない容量になってしまっている。
他のメディアの普及に伴なって、最近ではimacなど
標準では搭載していないパソコンも現れている。
(じんげん)



フロッピー

あんなことこんなこと

始めからフォーマットされていない物や、
以前違うOSで使っていたフロッピーは、
フォーマット
(ほぼ辞書編集部注:フロッピーを使えるようにする設定)
をしなければ使えない。
(Keita Kita)

実はこのフロッピーディスクって、ドクター中松こと
中松義郎氏の発明品なんですね。
ドクター中松っていうと、あのジャンピングシューズなどが
有名ですが、こんな私たちに身近な製品も?!
(zaki)

‥という中松氏の話は、
いわゆる都市伝説の類いである、
という意見を最近よく聞きますので
webで検索して情報に当たってみると、
中松氏がIBMとラインセンス契約を交わしていることは
事実のようです。
が、それがすなわちフロッピーディスクの発明の根拠である
という情報は得られませんでした。
逆に、反証となるような記述は多数みつかりました。
(すずきあらた&panda)

で、真相は?

“フロッピーディスクは中松義郎氏の発明”ということに
関する反論が書かれている本の中に
『これか?』というような記述を発見いたしました。
『トンデモ本の世界』(と学会・編/宝島社文庫1998)
ちなみにドクター中松に関する記述は藤倉珊氏です。
要約すると、
1948年、中松氏は東大在学中に「ナカビゾン」を発明し
特許を取得。
実際に特許がおりているのは1952年だそうですが。
で、「シンクロリーダー」というのが
東工大の星野教授が発明していて「ナカビゾン」の特許に、
この「シンクロリーダー」の概念が抵触すると
中松氏が知らされたのが1958年。


「シンクロリーダー」というのは、
本に書いてあるのをまんま引用すると
> 紙の裏に磁性体を塗り、紙側を固定して回転するヘッドで
> 裏面を擦って
> 音楽を再生するというもので、
> 磁気記録するソノシートのようなもの
(中略)
> 柔らかい媒体(=紙)に磁気記録をするというもので、
> 強弁すればフロッピーの元祖と言えないこともない。

(『トンデモ本の世界』)

この紙製のレコードの発明を、
中松氏自身はフロッピーディスクの発明に貢献したと
考えている

ひいてはフロッピーディスクの発明者は私だ
……ということらしい。
実際、フロッピーから中のディスクを抜いちゃったら、
ただのプラスティック&金属片ですもんね〜。
しかし、「ナカビゾン」も「シンクロリーダー」も
フロッピーとは相当かけ離れたシロモノらしいんですよ。
IBMからライセンスを勝ち取ったのは、
おそらくIBMに乗り込んだ中松氏の根性勝ち
ってことなんでしょうね。
(Marin)