ITOI
ダーリンコラム

<原始時代の髪とヒゲ>

さてさて、頭のなか、すっかり夏休みモードですが、
そういうときにぴったりの、
くだらない疑問シリーズですよ。

石器時代の人間って、髪の毛をどうしていたのだろうか。
石器時代以後でも、いいんだけれど、
髪をどうしていたかヒゲをどうしていたか、
気になってしょうがない。

大昔の時代を、再現映像で見ることはあるけれど、
どんな原始人も、けっこうこざっぱりしている。
スカッとヒゲを剃っている男の原始人もいるし、
髪型なんかも、おしゃれに整っている。
そりゃ、むろん、現代の「床山さん」だとか、
ヘアスタイリストだの、メイキャップアーチストだのが、
寄ってたかってきれいにするんだから、
こざっぱりしていてもおかしくないんだけれど、
「リアリズムの原始時代」がどうだったのか、
いつも気になってしょうがないんだよねぇ。

日本の時代劇に登場する、江戸時代の浪人って人たち、
頭の「月代(さかやき)」という部分の毛が、
伸びかかって見苦しくなっているだろう?
ちょっとほっとくだけで、
いかにもむさ苦しくなるものでしょう、髪の毛って。
大昔の人たちは、「ちょっとほっとく」どころか、
「かなりほっとく」ことも多かったと思うんですよ。
それは、街頭で見かける、
いわゆるレゲエのおじさんたちの頭を見たら、
想像つくじゃないですか。
かなりほっといたら、髪の毛はあんなふうになる!

どうなんだろう?
大昔の人は、みんな「ロンゲ」で、
男全員が「ヒゲぼうぼう」だったと考えるのが、
自然なのではないだろうか。
それとも、石器だの、銅製の刃物が出回っていて、
ヒゲそりとかも当り前のようにしていたのだろうかねぇ。

あ、急に思いついたことがある。
テレビの冒険番組みたいなやつで、
よく地球の果ての未開の村を訪ねる、
というような企画があるけれど、
ほとんど裸で暮している人たちが、
ヒゲぼうぼうでもないし、髪も伸び放題じゃないなぁ。
あんまり伸びないのかな?
それとも、いわゆる文明社会の刃物を
手に入れてしまっているのか。

しかし、それはそうと、
人間が髪やヒゲのために費やすコストって、
ばかにならないくらい大きいよなぁ。

おそまつ。

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2004-08-02-MON

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