〈2013年11月25日の今日のダーリン〉

・『ロボットコンテスト』の決勝大会に行ってきました。
 今回の決勝は、「高専」の学生たちの大会です。
 他に「大学ロボコン」さらには、
 「ABU(アジア・太平洋)ロボコン」とあります。
 ぼくはもともと、
 たまたま「ロボコン」の放送があったら、
 なんとなく観ておもしろがる程度の視聴者だったのですが
 先日の「ABU(アジア・太平洋)ロボコン」を観て、
 これは思っていたよりおもしろいぞ、と感じたのでした。
 
 このコンテストのおもしろさは、
 設計図で審査するわけじゃない、というところです。
 実際につくって、人びとの目の前で動かして見せて、
 競技に勝利する‥‥という「具体的な」試合なのです。
 同じような年齢の若い人たちが、
 身体をつかうスポーツで競い合っているように、
 「ロボコン」に参加している人たちは、
 ロボットといっしょに、
 とても「具体的な」競技をしているのです。
 
 考えて、つくったロボットは、
 じぶんたちのチームの代表選手、チームメイトである。
 そういう感覚を、参加校のすべてのチームに感じました。
 あるチームのメンバーは、マイクに向って言いましたっけ
 「ロボットの出来は、つくった人間の出来ですから」と。
 それが、とても本気の声に聞こえました。
 
・国技館という相撲のためのフィールドで、
 ロボットの試合が戦われているというのも、
 なんだかとても現代的な風情がありました。
 格闘系のスポーツをやる場所には、
 気のせいか、とても野生的な匂いがしています。
 その場所で行われる「ロボコン」にも、
 当然のようにその匂いは移ります。
 そこが、なんともよかったです。
 
 このコンテストに、いま、まだ足りないのは、
 「関係ない人たち」の拍手や歓声かもしれません。
 選手同士、関係者たちの枠を超えたところでの、
 「すっげぇ」とか「かっこいいっ!」という声がね。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
濃く本気なものが薄い興味の人たちにも支持されたら勝ち。