第二十回 人間ってやつぁ、ららら。

ひどい話をお伝えしなければなりません。
みんなに「ほぼ日クレジットカード申し込んでね」と、
市会議員選挙の候補者のように連呼している男たち。
ほぼ日刊イトイ新聞の、誰と誰とは申しません。
いや、誰と誰と誰と誰とは、申しません。

まだ、入会申込をしていないのです!

今回は、そのうちの3人の男のことを報道します。

年長の男(匿名)
「最初、オンラインで申込みをしたのよ、受付開始のとき。
 そしたらさ、結局、オンラインで申込みした後で、
 銀行の口座番号とかハンコ必要になるってことが
 わかったもんだからさ。
 用意しとかなきゃって思って、探したんだよ。
 だけどさー、俺、ほら、そういうのって、
 なんつーの?
 根本的に、知らないじゃん。
 通帳の在り処とか、ハンコとかさー。
 んで、カミさんが遠くに行ってるから、
 もう、わっかんないわけよ。
 しょうがないから、わかる人が帰ってきたら聞こうって、
 結局、後回しにしたんだよねー。
 んで、
 その後は、もう、ほら、知っての通り、
 帰宅が午前4時で仕事終わって寝るのが8時とかでしょ。
 ハンコとかの話するのを思い出すより、
 メシ食って家を飛び出すような日々だったじゃない。
 5分だけでも余計に寝たい、みたいなさー。
 申込書を家に持って帰って、これをヨメに渡すってこと、
 それさえも忘れがちで、今日に至るわけです。
 明日は、書くよ、とにかく、書く。記入する」

・燃焼の、いや、年少の男(匿名)
「銀行のハンコが、実家だと思うんですよ。
 みんなと一緒に、申込書とかかいたじゃないですか、
 ちゃんと書いたんですよ。
 だけど、ハンコが要るのかーって。
 そいで、いっそ、近所の銀行に新しいハンコを元にして
 通帳をつくればいいって言われたんで、
 そっちの方向で考えているんですけど、すいません。
 ぼく、名字とか、ふつうだから、ま、木村とか、
 そういうのだから、どんなハンコでもよければ、
 文房具屋に売ってるんで、大丈夫です。
 すいません。
 自分で、ちゃんとやりますから」

・ロックの男(匿名)
「みんなと一緒に書けばよかったなぁ。
 あのとき、外に打ち合わせに出てたから、
 油断しちゃったんですね。
 あ、交通費の精算は、すいません、明日やります。
 あ、保険証も、明日、持ってきます。
 保険証は、カードとは関係ないんですよね。
 やっぱ、九州の男は結婚とかしないと、
 ダメらしいっすね。
 そういう気がしてるんですよね。
 片思いとか、そういうのが趣味になっちゃうし。
 バットの素振りとか、きっちり欠かさないんですけどね。
 手続き系とか、だめみたいです。
 木村くんより先に、やります。勝ちます」

目を覆う読者もおられるであろう。
こういうやつらが、
「絶対に入ってくださいね!」なんてことを、
いけしゃぁしゃぁと宣っておったのである。

西田部部長は、その現状について、
こんな感想を述べた。
「それは、そういうものなんでしょうねぇ。
 みんな、そのうち書こうと思って、
 きっと後回しになっちゃってるんですよ。
 いま、最初の目標の1000人申し込みに、
 ちょっと欠けるかなぁってところまで、来てるらしいけど
 たぶん、うちの『まだの人』みたいな人が
 多いんですよね。
 他の通信販売の時より、ずっと反響が多いのに、
 1000に届いてないってことは、
 うちの『まだの人』が全国にいっぱいいるっていう
 ことなんじゃないですかぁ。
 それにしても、いち早く申込みをしてくださった 
 全国の皆さん、ほんとうに申し訳ありません。
 みんなも、ちょっと、ちゃんと謝ってくださいね!」

その通りだ。お恥ずかしいが。
そして、全国の、「まだの人」よ。
事情はわかる。なんとなく面倒になっているのもわかる。
ただ、原点に帰ってみよう。
申し込まなければ、あのカードも、カギも
手に入らない。それは事実だ。
入りましょう、今日にでもハンコとか探してさ。

この由々しきニュースについての続報は、
またの機会にお伝えする。

(つづく)


2001-06-15