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イナカモン座談会。
都会の正体とはなんだろう?
東京生まれの東京育ちという人でも、
三代続いてる人はほとんど見あたらない。
もともと都会だって、田舎のひとつだったわけで。
「幻の都会」に憧れ、憎み、疲れ、勝負している人々の、
赤裸々な告白がTOKIOの空を真っ赤に燃えあがらせる!
といっても、単なるお気楽な座談会である。

第1回 徳之島、あの夏。

(※人名=出身地になっています。
  参加者は、山形、京都、大阪、北九州、鹿児島、
  そして徳之島{註:沖縄の近くの島}の6人だ!)   
鹿児島 小学校2年くらいの時、
東京から転校生が来たんよ。
事件よ。
テレビで聞く言葉をしゃべる男の子が入ってきた。
北九州 ちゃんと靴下とか履いてるんでしょ?その子は。
鹿児島 もちろん!

・・・その頃、同級生を見ると、
サルが3匹くらいおったからね。
山から1時間くらいかけて学校に来る、
1か月間、服かえない、
タキギのにおいがする・・・
大阪 ええええ?(笑)
鹿児島 ガスなんか通ってない。
当時、電気もなかったんじゃないかなあ。
京都 チャンネルはいくつくらいありましたか?
鹿児島 当時、1個だよ。
北九州 (笑)うわあ。NHKオンリー?
鹿児島 そう。
そこに東京から越してきた子だから、
いじめられんのよ、やっぱり。
「都会もん」やけん。
北九州 「ツヤつけとう」とか言って。
鹿児島 何もツヤばつけとらん
本人は言ってたけど、ツヤばついとってん。
北九州 それはツヤついてますよね。
大阪 (笑)「ツヤ」って・・・。
鹿児島 決定的な事件が起こったのは、そいつの誕生日。
おかんが、ショートケーキば配りよったとですよ。
北九州 (笑)そんな甘いものを!
鹿児島 給食の時間にガーッと配って、
「みなさん、食べてください」
というようなことをテレビの言葉で喋って、
・・・で、まあみんな・・・食べる。
山形 (笑)食べるんだ!
鹿児島 食べるんだけど、ムラムラっと来て、
いじめが倍増して。
北九州 (笑)
大阪 東京に来ると、ちょっと大阪弁で
しゃべっただけで、面接官が笑ったりしますよね。
「こしゅうの(今週の)・・・」
と言っただけで、
「(笑)こしゅうの」とか、復唱されて。
京都 あれ、くりかえされるの、いやでしょ?
大阪 (笑)そうそう!
北九州 九州弁はそういうのないですからね。
大阪弁は一応、おもしろい、
という印象が入ってるじゃないですか。
でも九州弁は・・・どこまで行っても
武田鉄矢の域を超えないじゃないですか。
うしろに鉄矢が控えているようなのがあって、
逆にそれは・・・
正しいことを言おうとする時に、
すごくジャマになるんですよ。
京都 (笑)「あ、情熱出してる」って。
北九州 (笑)そう。
「企画ばですね、こげんとなりまして・・・」
とか言っても、ぜんぶ説得力がないねん。
むだに情熱出してるとか思われて。
それにこうやって、マルボロも・・・
出したとたんにウソみたいに。
鹿児島 (笑)洋モクな。あったなあ。

・・・あ、自己紹介のほうを。
徳之島 鹿児島県の徳之島からです。
大阪 島には何人くらいいるんですか?
徳之島 3万ちょい・・・。
京都 あ。「万」いくんだ?
徳之島 いきますよー。
北九州 (笑)いまちょっと怒った?
「失礼な」って。
鹿児島 (笑)京都っぽいなあ、今の。
北九州 チクチクいきますよね。
京都 (笑)
鹿児島 徳之島の実家の住所は?
徳之島 徳之島町轟木・・・のみです。
山形 (笑)「3−4−5」とかそういうのは?
徳之島 ありますけど、
書かなくても郵便が着くんです。
鹿児島 この人の子どもの頃の話、おもしろいよ。
徳之島 小5の頃・・・夏休みだったんですけど、
その年は、肌で感じる日差しみたいな夏で。
公民館で幼なじみと
ビーダマで遊んでたんですよ。
大阪 (笑)
徳之島 ぼくの住んでた所は島の中でも超イナカで、
めったに通行人すらいないくらいで
シーンとしてて、そんな中で、
ふたりでビーダマをずっとしている
「カチッ」という音だけが。
山形 (笑)素敵っ。
徳之島 そしたら、そんな真夏に、茶色い背広の人が。
・・・島には背広着てる人自体いないんですよ。
京都 (笑)
徳之島 で、茶色い背広を着て、スーツケースを・・・
あ、スーツケースすら、見たことが。
北九州 (笑)ぜんぶ初ものなんだ!
徳之島 公民館の横をその人がスッと歩いてて、
それは東京では普通の風景かもしれないけど、
当時のふたりにとっては、
「何か、見たことのないおっさんだなあ」
と思ったから、尾けていったんですよ。

そうしたら、公民館の壁の、
ちょっとモノを置くスペースみたいなところで
スーツケースをカチャッと開けて、
そのおじさんが、携帯らしきものを・・・。
当時携帯なんてまだないじゃないですか。
鹿児島 うん。そうだよなあ。
徳之島 そんなのを取り出して、
何かしゃべってるんですよ。
よくふたりで聞いていたら・・・
「こちら地球、こちら地球」って。
大阪 (笑)ちきゅう!
徳之島 「ただちにミサイルを発射してください」って。
北九州 (笑)ええええ?
徳之島 で、なにげないように去っていって、
ぼくたちふたりはもう・・・。
ほんと、もうほんとにヤバイんじゃないか、
と思って、何したらいい、とりあえず尾けよう。
ずーっと、ふたりでは完璧な尾行を続けたんです。
サトウキビの間に入ったりしながら。

で、その人は
村の端っこのバス停に向かって
ずうっと歩いていってたんです。
で、途中でピタッととまって、
ぼくたちのほうをパッと向いて、
指差したんですよ。
大阪 うわ。こわい。
徳之島 で、何だか知らないんですけど、
ぼくたち隠れてたんですけど、出てって。
鹿児島 (笑)おおー!
徳之島 なぜか出ていって。

でもそんなには近づかずに、
ある程度の距離は保って、
ずっと沈黙があって・・・。

で、ひとこと、
「お前ら、人類は滅亡する」
山形 (笑)
徳之島 またふりむいて、歩きはじめたんですよ。
ふたりはその場で立ったまま動けなくなって。
で、バスがやってくるんですよ。
その人はその空港行きのバスに乗って・・・。

もう、ふたりでそのあと、
教員住宅の先生の家に。
北九州 (笑)
徳之島 とりあえず、こういうことを言っても
通じないんだろうなあとわかっていながらも、
「先生、宇宙人だあ!」って。
北九州 (笑)あはははは!
徳之島 「・・・何か、いたんですよ」
「ミサイル発射するっていってたんですよ」
大阪 ・・・こちらちきゅう・・・(笑)。
鹿児島 「宇宙携帯」持って、なあ。
北九州 (笑)


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2001-01-01-MON
TANUKI
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徳之島編
2001-01-01 第1回 徳之島、あの夏。
2001-01-03  第2回 この島は、もう・・・。
2001-01-05 第3回 オヤジの背中。
2001-01-07  第4回 闘牛の絵、描けますよ。
2001-01-09 第5回 東京に上陸。
2001-01-11 徳之島、奄美大島のおみやげ