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TOBICHIに布をならべます。

TOBICHIでの展示販売に出すレンテンの反物は、
黒(藍染)85本、青(藍染)5本、白10本。
合計、100本出します。

以前から申し上げていますように、
どの反物も一見同じように見えますが、
糸の感じ、織密度、触感、幅、長さ、重さなど、
すべてまちまちで、同じものは一つもありません。

価格は全て1反2万円(税抜)で出したいと考えています。
染めのことだけで言えば、
白は何も染めていないですし、
黒(藍染)は手間暇を注いで、
何度も染めているわけですから、
同じ価格というのは納得いかないことだと思いますが、
それを思って白を求めたくなければ
それでよいと思いますし、
それでも白が欲しいという方は
お求めくださればよいと思っています。
それで白が売れ残っても、私のほうはなにも困りません。
(白生地を作るまでも、ほんとうに大変なので)

私が大事にしたいと思っていることは、
すべての反物がまちまちであることを
お客様にご説明したうえで、
お客様が自分で気に入ったものを
お選びいただくということです。

私のイメージとしては、
TOBICHIの机に生地が100反積んであり、
そこに物差し、巻尺、測りがおいてあり、
お客様ご自身が気に入った反物を、
納得するまで調べていただくことはもちろん、
私が近くにいて必要なときはアドバイスをいたします。

私の予想では、
お洋服にしないで、
反物で持っていたいという人はいらっしゃると思います。
この生地は、地味で目立ちませんが、
実際、これを今作ることが、
どれだけ経済に合わないことか
‥‥そしてこの風合いが
手仕事でないと出せないと思う方は、
生地のまま欲しいと思われると想像します。
生地だけを購入することも、
また、生地でMITTANさんのお洋服を作ることも
どちらも可能であるように
していただければと思っています。

TOBICHIで出すレンテンの反物以外のアイテムについてですが、
黒タイ族やカム族のものも出します。
ラオスの少数民族の村の人たちと作った、
手縫いの服、豆敷などの小物、糞掃布(古い布のパッチワーク)、
タオル、ショールなどを出させていただきたいと思います。
今年の秋は、日本で4つの会を予定していますが、
レンテンの反物を販売するのは
TOBICHIのみと考えています。
レンテンの反物の今後の販売予定は、
今のところありません。

2016年6月 谷由起子