永田先生のカモミールティー。

「カモミールなら知ってる」とか
「飲んだことあるわ」という方には、
あらためてびっくりしていただきたい特別なものです。
去年までは、永田さんの浜松の自宅の庭先で、
自宅用に育てられていたものを、
知り合いのぼくらがちょっとずつ分けてもらって、
飲んでいたのですが、
今年は、ちょっと広めの畑を借りて、
人に分けられるくらいの量を育てました。

同封のパッケージに入っている「カモミール」は、
少なそうに見えますが、
実はそんなことはないんです。
ふつうの大きさのティーポットに、
カモミールの花を5〜6粒入れます。
そこにお湯を注いでしばらく待って飲む
というだけなのですが、
二煎、三煎目も、じゅうぶんに
「ハーブティー」としておいしく飲めるのです。
濃いめに味わいたいという方は、
ティーポットに花を10粒くらい入れてください。
濃いめに煎れてもくどくない。爽やかさがあります。

カモミールというハーブは、
リンゴに似た香りをたのしめるおいしいお茶ですが、
ピーターラビットの童話のなかでも、
お腹をこわしたときのお茶として登場します。
さまざまな薬効についても語り継がれてきていますが、
永田照喜治さんは、
「眠れない人に飲んでもらおうと思って」
つくりはじめたそうです。
「特に、年をとっている人とか、
頭を使うような仕事が忙しい人は、
疲れているのに眠れないという苦しみがあるんですよ。
それを、酒をのんで眠るんじゃなく、
カモミールの鎮静作用で眠ったほうが、
目覚めも気持ちがいいですからねぇ」ということです。
ぼくは、やや老人なのかもしれませんが、
このカモミールティーを、よく飲みます。
夜中、出がらしが残っているだけみたいなティーポットに、
駄目押し的にお湯を入れておいても、
翌朝、まだ四煎目がでていたりします。
それを、氷を入れて冷やして飲むと、
目覚めの水としてうまいんですよね。

で、ひと袋分を飲み終わってしまったら、
どうすればいいのか、ですが。
すみませんが、あきらめてください。
約1000パッケージつくる予定で
育てたカモミールなのですが、
ひとつずつ花を摘むのに、
時間も労力もかなりかかるのです。
もう摘まなきゃ、という時期に雨にたたられてしまって、
結局は、半分もできなかったというわけなのです。

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