BUCHO
チャリで探る地球
「麻布十番の21世紀」

ゴールデンウィークですね〜〜。
わたしはですねー、タケノコ掘りと温泉に
日帰りで行くんです。
車とか混むんでしょうね、きっと。
ところで今回はこどもの日にちなんで
なにか取材しようと思ったんですが、
気が付いたら全く違うことを取材している
わたしがいました。
麻布十番についての情報や感想をメールで送って
くれる読者の方々がいらっしゃるので
今回は読者の方からのお便りをご紹介します。

明日に吠えるビジネス

<麻布十番 宝くじ屋さん続篇>

以前、鼠穴でみんなで宝くじを買おう
という企画があった頃、麻布十番にある「宝くじ屋さん」を
ご紹介したのを覚えていますか?
麻布十番にある『カニエ』というお店です。
2/27の「チャリで探る地球」をご覧下さい。
その時のページを見て、つい最近なんですが、
麻布が地元という読者の吉川愛さんが
こんなお便りをくれました。

宝くじ売りばのカニエさんのお店には、
入口の上に金色の蟹がくっついていますよね。
今から10年程前に、あの蟹が盗まれるという事件が
ありました。泡のわっか3個だけが残され、
蟹の部分がなくなってしまったのです。
すぐに、お店にはり紙が張られ、
「○月○日、蟹が突然なくなりました。
あの蟹はとても大切なものなのです。
持っていかれた方、お願いですから返してください」
のようなことが書かれてありました。
私はそれを見て、ああ、あの蟹にはそんな思い入れが
あったのかあ...と、驚きました。


へえ〜〜、そんな事件があったんですか!!
それは初耳です。
さすが地元の方、貴重な情報をありがとう。
なくなったのは「金色の蟹」ですよ、
当時は大事件だったでしょうに・・・。
ではさっそく『カニエ』さんへ行って
事件の真相を探ってみようではないですか!

「あの〜〜、すみません、以前に金色の蟹が
なくなったってはなしをお聞きしたんですけど・・・。」
タバコの窓口にいるおばちゃんにそう尋ねてみる。
するといままで穏やかにタバコを売ってた
おばちゃんが急変し、いきなり怒りのモードに!!
「えっ!!」と言ってまず、かなりコワイ顔になる。
「あんたその話知ってるの?
あの蟹持っていったのは誰なのよ! わかったの?」
とすごい勢いで攻め立てられた。

え、えーー、なんでしょ、この勢いは?!
「もしかして持ってったのはあんた?」
みたいな攻められ方なんですから、参りますよ。
つい3日前に聞いた話だって言うのに、
なぜかわたしが申し訳ないような
気持ちになるじゃないですか・・・。

「いえ・・・、わかったわけじゃないんですが、
この話を教えてくれた人がいるもので・・・」。
「なんだ! みつかったのかと思ったわ。
そうじゃないわけね!」
とまあ、いちいち怖いわけですよ。
しかし、ずいぶん前のこととはいえ、
おばちゃんは今でもかなりご立腹の様子。

蟹の上にある泡のわっか3つだけ残して
なくなってしまったんですよね。
「あれは泡じゃないわよ! そう言われると困るわね!
あれはタバコの煙り」と静かに言われる。
そっ、そうなんですか・・・?

確かに、外へ出て良く見てみれば
「金色の蟹がタバコを吸ってる」んですわ。
ハサミのところにちゃんとタバコがあって、
そこから煙が出ているわけですね。
カニエさんは本来は宝くじ屋さんではなくて
タバコ屋さんですからねー、
ちゃんと考えられたトレードマークなわけですよ。
カニエ カニエ

「表のはまた付けたけど、裏のはまだそのままに
なってるのよ。また取られるかもしれないし」
とおばちゃんは言う。
なんと! なくなった金色の蟹は1つじゃないんですね。
それを聞いて裏の蟹を見に行ってみると・・・。
本当だ、蟹がいない!!
これじゃあ、せっかく上には『カニエビル』
と大きく書いてあるのに、なにか物足りないかんじだ。
カニエビル


ここで蟹を持って行ったのはわたしじゃない
ということを理解してもらうために
「金色の蟹」がなくなったことについて
教えてくれた読者の方がいたという話をしてみた。
「あ、そうなの」とおばちゃんは一言。
それでもかなり冷ややかな対応だ。
この人はなんで今頃そんなことを言い出すのだろうと
言いたいような顔である。
ま、無理もない。

ずいぶん前に無くなったって話しですが、
どのくらい前の話なんですか?
「えっと、いつだったかしら?」
かなりめんどくさそうに考えている様子。
ちょうどそこへやってきた馴染みのお客さんに
おばちゃんは聞いてみたりしている。
どうやら昔の話すぎておばちゃん自身も
忘れてしまっているらしい。
結局おばちゃんから答えは出なかった。
おじさんならばわかるんじゃないかと
いうことだったがおじさんはお忙しい方で
なかなかお会いすることができないのだ。
3度ほどカニエさんへ行ってみたがおじさんに
お話を聞くことができなかった。
みなさん、ごめんなさいっ。
あんまりしつこくするとおばちゃんコワイし・・・。

しかしカニエさんの「金の蟹」は
一体どこへ行ってしまったのだろうか?
おばちゃんは
「どっか歩いて行ったっきり戻って
こなくなっちゃったのよねーー」
なんて言っていたが、あの蟹を盗んでいったところで
何か使いみちはあるのだろうか?
誰かのうちの表札の横に金の蟹がちょこんと
並んでいたりするってことか??
それは蟹江さんちと同じく蟹って名字につく人かな??
などと考えるほかない。
おばちゃんはいつもはとっても朗らかでいい人だけど
「金の蟹」の話をした時だけどうも不機嫌な顔になる。
その時だけはコワイ人になってしまうのだ。
だからカニエさんにとって「金の蟹」がなくなった
事件ははかなりの大事だったに違いない。

10年以上も前の話だっていうから
大事な「金の蟹」は見つからないかもしれないけど、
心あたりのある方は、是非ご連絡を。


カニエ 『カニエ』
港区麻布十番1-11-7
03-3583-6477
7:30〜9:00


  • 今週のビーフジャーキー
    現在販売休止中
●お知らせ  
 

西田部では『味付け干し牛』という
父さんが山奥で作っている手作りビーフジャーキーを
販売しています。
注文したいという方は下記までご連絡ください。

☆100g          800円
 お徳用パック(270g) 2000円

★注文方法
住所、氏名、電話番号、注文数を
こちらのアドレスに送ってください。
shuuka@cocoa.ocn.ne.jp

(販売は休止中です。ご注意ください)。

☆100g 6袋以上、お徳用パック 3袋以上
お買い上げ下さった方には送料無料でお届けいたします。

★ご注文は発送の関係もありまして、
100gは3セットから、お得用パック(270g)は
2セットからでお願いいたします。

☆みなさま、ご注文ありがとうございます。
おかげさまで今日までの『味付け干し牛』の注文は
100g  1024袋  お徳用パック 75袋 
になりました。
今後とも『味付け干し牛』をよろしくお願い致します。

 


今日も、まだ地球はまわっていた

1999-05-04-TUE

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