海馬。
頭は、もっといい感じで使える。

第24回 「30歳の誕生日、気になる!」


こんにちは! 「ほぼ日」の木村ともうします。
ひきつづき、『海馬』と『調理場』に、
たくさんのメールを、ほんとうにありがとうございます。

「今更海馬の感想っていうのも
 もういいだろうって思うのですが
 聞いてください! 聞いてください!」

そうおっしゃる方も、いらっしゃるのですが、
今更なんて、とんでもないんです。
何通いただいても、そのたびに
「なるほど!!」と思いながら読んでおります。

まず最初に、
「見かけたよ!」「見せびらかしてるよ!」
という方々のメールを、ご紹介いたします。







電車の中で「海馬」を読書中、
 ふと気づくと
 向かいの席の人も「海馬」を熟読中でした。

 おお、あなたもほぼ日ファンなのね、と
 ちょっと嬉しい気持ち半分、
 「海馬」を読んであれもしたい、これもしたい..と
 ウキウキしている私の気持ちと同じように
 あの人もいろいろ企んでるにちがいない、と
 ちょっと焦りの気持ちが入り混じった感情になりました。
 しかも、あなたはもう
 ラスト部分にさしかかってるではないではないか!
 私も早く読まないと!
 (のりごん)



・書店で買えばいいわ、と思っていたのが大間違い。
 あの八重洲ブックセンターでも、2週間待たされて
 やっと手に入れて、一晩で読みました。


 池谷さんがあとがきにかかれているように、
 本当に脳にも心にもエールを送ってもらったような、
 安心感と希望と、「あー良く寝た♪」の
 爽快感が、全身にあふれました。
 自分の身体、それも普段ほとんど意識しない
 「脳」が、こんなにも信頼できるものだったのか、と
 どんな状況でも力になって、私を応援してくれる
 最強の味方を得た気分です。
 ありがとうございました。
 私の脳は再び刺激を求め、動き始めました、きっと。

 それでは、本日もルーチンワークをいかに楽しむか、
 とりあえず始めることに致します。
 暑いですので、お体に気をつけて。
 でも「海馬」を読むと、
 病気さえもしなくなるような気がしてきますね。
 (まるさ)



私いま海外に住んでるんでるため
 「海馬」の本を送ってくれるよう実家に頼んだところ
 なんと南の島沖縄の本屋のうち9軒回ってすべて無し。

 売れ切れではなく店員さんも知らなかったらしい。
 「え〜〜こんなにいい本なのに知らないの〜」
 (まだ読んではいませんが)と驚いてしまった。
 実家にも1冊 あわせて取り寄せしてるとこです。
 更に私の手元に届くのが待ち遠しいー。
 近いうち島でも読まれるようになるでしょう
 そして私が火付け役。
 ウッシッシッと遠い国で思うのでしょう。
 (KIWI)



・今日は、用があって渋谷に行ったので、
 色々と歩き回ってしまいました。
 結局、新宿まで出て紀伊国屋に行きました。
 でも、新宿も紀伊国屋くらいですよねぇ・・・
 東京には大きな本屋が
 いっぱいあるものだと思っていたのですが、
 ひょっとすると大阪の方が
 本屋事情は充実しているのかもしれない、
 と思いました。
 で、や〜っと、見つけました「海馬」
 他にも色々買っていて
 お金が無くなりかけていたので困ったのですが、
 「夜御飯は牛丼で良いや」と思って買いました。
 それで、ブックカバーも袋も断って、
 鞄にも入れずにこれ見よがしに
 手でもって帰りました。

 ちっとは宣伝になりましたでしょうか?
 (た)

  




書店で『海馬』『調理場』を探してくださってるかた、
ほんとにどうもありがとうございます。
ほぼ日での先行販売からは、かなり時が経ちましたが、
じつは、本屋さんでの発売は、今週からが本番なんです。

探しても探してもなかった『海馬』の4刷が出はじめ、
『調理場』も3刷目が出てくるというのが、現状です。

実際に人が買ってくれて、本屋側も
「あ、これは売れるな!」と判断する。
そこから勝負というのが、今回の
『海馬』『調理場』の動きのようなのですね。

たしかに、おととい六本木に出かけたら、
あおい書店さんでの『海馬』『調理場』の
置き場は、前よりもずっといい場所でした。
(1階も2階も、両方とも話題の本の場所にあった)

「中身には、魂、入れておきましたし、
 情報の密度、実はけっこう濃いものだから、
 まずは手にとって、2〜3ページ、読んでみて!」
というのが、最近、本屋に行くといつも思うことです。

では、最後にあと2通のメールをご紹介します。
どちらも、「30歳」という年齢に着目していますよ!







・先日、「海馬」を読みました。
 大変すばらしい本でした。
 暇さえあれば読み返しています。
 感想はもう全て他の方に
 言い尽くされてしまった気がしますので、
 今日はひとつ提案をしたくてメールしました。

 もうすでにどなたかがきっと
 同様のメールを送っているとは思うのですが、
 私も送ります。
 「海馬」のなかにあった
 「30歳の誕生日をどう過ごしたか?」
 というのにとても興味があります。
 ほぼ日の執筆者の方や読者の皆様にとっては
 どんな日だったでしょうか?
 私は今31歳なのですが、
 30歳誕生日の当日に会社を辞めました。

 書類上では3月末日付けだったのですが、
 有給消化するために日をさかのぼっていったら、
 偶然にも誕生日が出社最終日になりました。

 その日は午前中を普通に会社で過ごし、
 皆午後から出社する会社だったため、
 ひっそりと数人に挨拶して退社し、
 そのまま免許更新をしに警察署に行きました。
 夜は気のおけない女の友人3人と
 フランス料理を食べました。

 父が病気で倒れたため
 長らく住んだ東京を離れ田舎に戻りましたが、
 田舎生活に我慢できず
 今はフランスに細々と滞在しています。
 イスラム教徒のパキスタン人に恋をして、
 悶絶する毎日を送っています。
 私は他の人の30歳の誕生日が気になってなりません。
 (アケミ)



・今「海馬」読み終わりました。
 8月1日に注文して今日(8月3日)の夕方に届き、
 そのまま一気に読んでしまいました。

 ホントはAmazonで買って
 ランキングに貢献したかったのですが、
 「取り寄せになります」の文字を見て断念。
 (その後、24時間以内に発送にきりかわりました)
 他のサイトもほとんどが「取り寄せ」扱いでしたが、
 esbooksだけが「在庫わずか!」だったので
 esbooksで買いました。
 僕が注文したとたん「取り寄せ」になりました、
 危ないところだった・・・。

 大学の「神経心理学」の講義で脳の可塑性について
 学んだばかりでしたので興味深く読めました。
 その講義でいう「可塑性」は、事故などで
 脳の特定の部位が損傷した場合、
 損傷した部位が司っていた役割を
 他の分野が肩代わりするようになる、
 ということでしたが。
 
 今僕は21歳ですが、30歳を迎えたときの
 自分の脳が楽しみになってきました。
 「いい脳の使い方をしてやるぞー!待ってろ30!」
 とか思って。
今までは
 「もうすでに脳のピーク過ぎたのか・・・
  歳取るってイヤだなー・・・」
 とばかり思っていたのですが。

 「海馬」の中でいちばん実践したい、
 気を付けなければいけない、と思ったのは
 「言葉の呪い」です。村上龍氏の小説「69」に
 「言ってはならないことをいうと、
  それ以後の人生が確実に暗くなる。」
 というくだりがあるのですが、それを思い出しました。
 僕は悲観的なことを考えがちな性格なのですが、
 これからは楽観的にどんどん
 「いい」呪いをかけていきたいと思います。
 ああ、今日は朝から大学の集中講義にでて、
 帰ってから一気に「海馬」読んで、
 その勢いで考えがまとまらないまま
 長いメールを書いてしまったので目が疲れました。
 だけど、脳は疲れていませんよ!

 (じ)

  




30歳の誕生日に会社を辞めて、
いまはフランスにいるかたのメール、おもしろかったです。
このかたのおっしゃるように、
それぞれの人の30歳の誕生日のお話、
もしうかがえれば、すごく興味深いものになるかも!

30歳以上のかた・・・。
脳が転機を迎えて、
その後30代40代50代60代の
脳の充実期を迎える端緒になる、30歳のバースディ。
あなたは、どのように過ごしましたか?

よかったら、
postman@1101.com
↑こちらに「脳30歳」というタイトルで、
 あなたの30歳の日の思い出を教えてくださいませ!!
 
※なお、ちなみに……。
 海馬のアマゾンでの販売は、こちらで行っております。
 調理場のアマゾンでの販売は、このページで、どうぞ。
 どちらも、アマゾンさんで買うと、送料無料ですよ!

2002-08-12-MON

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