海馬。
頭は、もっといい感じで使える。

第21回 感想メールが、新しい問いを生む


こんにちは! 「ほぼ日」の木村ともうします!!

昨日、『海馬』『調理場』の
さまざまなメールをご紹介したところ、大好評でした!
ありがとうございます!!
アマゾンさんでは、海馬1位で、調理場4位と、
どちらも、すてきにもりあがっているところです。

みなさんからの感想を拝読していると、
こうしてお送りしている感想メールそのものから、
「なるほど。だとすると……?」と問いが広がって、
また、単行本を読み直したり、考えたりするそうなんです。
「へぇ、そう思って読んだんだ?どれどれ」
と読んでいるうちに、また違う読み方ができる、と。

そんな読み方をしていただいているなんて、
想像もつかなかかった!!うれしいです!
そうおっしゃってくださったなかから、
調理場への感想ではありますが、1通、ご紹介いたします。







・今日更新されていた
 「海馬」と「調理場という戦場」の
 感想を読ませていただいて、あらためて
 いまMacの側に置いてある付箋だらけの2冊を
 手にとって読んでいました。

 ラテンの国のようになかなか来ない
 バスを待つあいだも
 (そのときは、調理場という戦場でした)
 ぎらんぎらんの太陽の真下で夢中になって
 本を読んだのは今年はじめてだったかもしれません。

 いつもどこか懸命になることに照れていたり
 こう勢いがつかなかったり
 くよくよしたりという性格も
 「海馬」を読み進めているうちに
 それはじぶんじしんで脳をそんな癖のようなものに
 のり付けしてしまったらしいと気づき
 じゃあその癖を変えてしまえばいいんだと、
 つよく思うようになりました。

 ページをめくるたびにこころが動いて
 かすかな行動力にベクトルが向かっているのが
 わかりました。

 そして今日の感想の(英)さんのように
 不器用であってもいつかはそうじゃない
 じぶんをどこかでアピールしなければだめだ、
 ということば。
 ほんとうに実感しています。
 斉須さんのおっしゃっていることは、
 すぐ近くで火の熱さを感じさせるような
 ある種痛みを伴うことばばかりでした。
 でも、生温さでない沸騰した生身で
 経験された方の発することばと情報に
 揺さぶりをかけられていること
 そんな読書体験ができたことほんとうにうれしいです。

 そしてじぶんにとっての仕事についてや母との関係など
 ちゃんと考え直してみたくなりました。

 読者の方の感想はほんとうにもういちど
 わたしじしんに問いかけるいろんなクエッションに
 満ちていて、気持の目次を考える時に役に立っています。


 「ほぼ日」ブックスはこうやっていろんな形の波を
 わたしたち読者にもういちど体験させてくれるから
 ほんとうにありがたいです。

 2冊を読み終えて思ったのは
 本の語り手たちの伝えたい情熱が
 形になっている本なんだとつくづく感じていました。
 そんな思いがぎっしりと
 活字の中に詰まっているようでした。

 お話を聴いていらっしゃるときの
 ほぼ日のダーリン&木村さんの
 知りたいという欲が読みながら伝染して来る感じ、
 おもいっきり堪能しました。
 ほんとうにありがとうございます。

 学校時代から読書感想文はいちばん苦手だったのですが
 今日のコンテンツを読んでいたらどうしても
 言葉にしたくなってしまいました。
 (♪)

  




読んで読んで、
使って使ってくださっているのが、ナイス!
ほかにも、まだまだ紹介しきれないぐらい、
さまざまな感想をいただいておりますので、
このコーナーに、掲載いたしますね!

この掲載したメールから、新しい問いが沸き、
どんどんと、あなたの海馬への見方が
多層になっていくならば、最高なんですよね。
では、今日も海馬感想メールを、お送りしまっす!!!
ちょっと、長めの紹介になります。
(なるべくたくさんの刺激を、
 脳に伝えたほうが、いいかと思いまして・・・)

海馬のアマゾンでの販売は、こちらで行っております。
 調理場のアマゾンでの販売は、このページで、どうぞ。
 どちらも、アマゾンさんで買うと、送料無料ですよ!






・海馬やっと読みました。
 本はなるべく町の書店で買う事に決めているので、
 読みたいと思いながらも、
 予約や、アマゾンには目もくれず
 小さい本屋、ちょっと大きな本屋で探しましたが、ない。
 なーい。
 地方だし、予約しても随分先になるそうなので
 やっぱり待切れずにアマゾンで買いました。
 きのうから、大の仲良しとけんかしてしまって
 悶々としながら読んでいたのですが、
 こっちが売ったけんかだったけど
 わたしの脳がかってに歪めたところもあるな。

 って反省しました。ごめんよー!
 また、じっくり
 読みたいと思います。
 (chiffy)



・はじめまして。
 ほぼ日&海馬ファンのたっかんと申します。
 どれくらい海馬にはまったかというと、
 この9月から留学するためにアメリカにきたのですが、
 いろんな持って行きたい本をさしおいて
 ダントツでスーツケースに飛び込んだ、

 といえば伝わるでしょうか。

 しかもほんとうは行きの飛行機で
 読もうと思っていたのに、飛行機に乗る
 3日前に運良く書店でゲットして、
 飛行機に乗る日には、必死の思いで
 最後の章だけとっておいた
 というほうが伝わるかもしれません。

 なんで、あの本があんなに好きかというと、
 ずばり「脳は進化する」です。
 もし、自分の実力で歯が立たないかもしれないと
 弱気になりそうな時、
 絶対、あの本読んでがんばろうと思っています。
 とにかく、とっても面白かったです。
 いい本を本当にありがとうございました。
 それでは、ほぼ日毎日!!頑張ってください!!
 (たっかん)



・海馬、読みました。
 結構、自分で考えていたことが
 事実として当てはまっていたことが
 嬉しく感じました。
 自分が思えば、そうなるんだ!みたいなこととか。
 私は、小さいときに
 「お前はバカだ」と言われてきました。
 でも、退学入試で浪人したとき、予備校のの先生たちに
 「やれば出来る。出来ないのはやってないからだけ」
 といわれ続け、大学にも入れました。
 それから自分の見方が変わって、
 「やってみないと分からない!」
 という姿勢で頑張ってきました。
 来月には、大学院入試です。
 手を動かして、勉強します!
 「脳は疲れないぞー」っていう呪文も、唱えながら。

 話がずれましたが、良い本をありがとうございます。
 衝動買いしてよかったです。
 (けーこ)



・「海馬」読みました。
 読みたてあつあつの感想です。
 (後で読み返すとちょっと恥ずかしいかも)
 「こんなに面白いものが読めて生きてて、よかった!」
 と思うほどで、読後、変に体が熱く、
 ニコニコ顔が貼りついてとれません。
 何をやっても笑いがこみ上げてしまいます。
 (今笑いながらキーボードたたいてます)
 ここ何年か年末になると必ず読み返す本の一冊に、
 「海馬」入りました。

 (他は司馬遼太郎の「龍馬がゆく」と
  高橋留美子「めぞん一刻」だったりします。
  冬に読むめぞん一刻は最高です)
 こんなに楽しい思いを体験させてもらって、
 ありがとうございました。
 (チビすけ)



・今ごろ「海馬」の読後メールです。
 読み終わったのはだいぶ前だったんですけど。
 <頭のいい人=自分の好きな人>について
 これをHPの紹介で読んだ時に、「そうかー!」って
 もんのすごーく納得して、
 この本を買うことを決意しました。
 自分と照らし合わせて、まさにそのとおり!!って。
 ほんと、それで好き嫌い決めてますよ。
 あと、darlingが脳の入力の働きが悪いって
 話をしてる時、
 「そりゃ、アイツだ」って言ってたじゃないですか。
 そん時、私もまったく同じことつぶやいてたし(笑)。
 コミュニケーションの能力を高める
 =頭をよくするっていうのは、
 すごく納得しました。
 それにすごく自分に希望が持てました。
 「これならがんばれそう」って思えて。
 実は今、私はいわゆる「一般事務」の
 仕事をしてるんですけど、ずーっと、
 「ウェイトレスか売り子になりたいな」と思ってて。
 あのお客さんの気分とか様子を察して、
 先回りしてサービスするとか、
 スピーディーにこなすとかいうのに
 憧れてるんです。
 でも、今の安定した収入とか将来のこととか考えると、
 「ま、そりゃないか」
 と自分を納得させてたんですけど、
 「海馬」を読んでから、
 「それこそまさにコミュニケーションやんっ!!」
 って。
 「脳が求めてる!!」とか、思っちゃって(笑)。
 だからと言って、すぐにストッパーはずすほど、
 具体的には、まだ育ってないんですけど
 (なかなかそこを越えるのは勇気がいりますね)。
 でもちょっと、この歳にして(32歳)
 「夢」が出来たかなぁ〜と。
 まだまだ脳も育ち盛りですしね。
 自分とサービスを結びつける事について
 ちょっと具体化したいなぁ。
 あー、こうやって書き出すとまた、
 シナプス伸びてるかも(笑)。
 <やり始めないとやる気が出ない>って、
 これって、「嫌な仕事は後回しにせずに先にやれ」とか、
 よく言うじゃないですか。
 でも、やっぱ後回しにしてて。
 「明日出来ることは今するな」
 とか自分に都合のいいこと言ったり・・・。
 自分でもすっごいわかってたんですよ。
 弱いなぁ〜って(例の会議にも載ってしまったし)。
 でも出来なくて、、、っていうのが続いてたんですけど、
 これ、直してます。
 前はわかってても
 「うるさいなー、もう」って感じだったんですけど、
 それが脳の働きとか言われちゃあねぇ(笑)。
 やるしかないでしょー!
 嫌いな自分を一個克服しつつあります。
 それが我ながら嬉しい。
 がんばってるやん!私って(笑)。

 あと、脳は疲れないとか、脳は飽きやすいとか、
 もういちいち眼からうろこで、まじで最近生活の中での
 考え方が変わったことがいっぱいあるんです。
 「もうだめだー」というときに、
 「まだまだ脳は使える!」ってがんばれたり、
 ちょっと集中力が途切れた時に、
 「これもまたあり」って思えたり。
 あと「寝てる間に整理する」っていうので、
 一生懸命寝る前に考えてみたり(笑)。
 なんかいちいち、今までになかった可能性っちゅーか、
 広がり具合っちゅーか。
 楽しいですね〜!!
 (すぬ)



・「海馬」 読みました。
 なんとか感想を伝えようと思ったのですが・・・。
 頭の中にはあるんですけど、
 まだいろんなことがうまく繋がってないみたいで、
 コトバに変換できません。
 いつか、何かのカタチに表れて、
 伝えられたらいいなと思います。

 お忙しいとは思いますが、
 ちゃんと睡眠とってくださいね。
 暑いですから、お身体には気をつけて。
 (月人)



・「海馬」の発売をとても待ち望んでいました。
 HPで読んだ限りでも興味深いお話でしたが、
 本は対話形式で、自分も対談に
 参加しているかのような楽しさで読みやすかったです。
 「好き=頭が良い=心地よい」というのは、
 なるほどーと声をあげるほど納得しました。

 中でも一番面白かったのは「脳の刺激」のことです。
 友達と会う。旅に出る。歌を歌う。どれも大好きです。
 人と話したり旅をしたりすると、
 共感や成長、感動、反省など、
 得るものは大きいと思っていましたが、
 無意識に脳のためにやっていたのだと知って、
 嬉しくなりました。
 「心は脳にある」という説明もあったように、
 心が豊かになると、同時に脳も
 活発になるんだなあと感じました。

 池谷さんに1つ質問したいことがあります。
 私は資格取得を目指していて、講義を受けたり、
 集中して問題を解いたりして脳を使うと、
 頭が痛くなってくるのですが、
 これは脳の疲れではないのでしょうか?
 頭が痛くなる度に
 「あー、私の脳のキャパを越えている」
 と思っていたのですが、
 どうもそうではなさそうですね。
 なんだろう、酸欠かしら?
 果たしてこの症状は脳にとってはいいものなのか、
 悪いものなのか。
 何かの機会にお話をお伺いできたら嬉しいです。

 この資格勉強は今年で2年目なのですが、
 本来では1年目の出来と今回では
 「べき乗」になっていていいはずなのに、
 あまり変わっておりません。
 むしろ、退化してしまった面もあります。
 そんな私に
 「生きることに慣れてはいけない」
 という言葉が胸に刺さりました。
 2年目だからという油断もあったのですが、
 同じことを最初からやることで、
 新鮮さから得る感動を忘れていたように思います。
 そして、どうせ今年も無理だろうなーという諦め。
 この本のお陰で、試験まで1ヶ月を切った今、
 早くも来年に向けて俄然やる気が出てきました。
 (今年はほんと無理です)
 絶対に受かる!と脳をだまし、
 やる気を発奮させるために机に向かい、
 フレッシュでハッピーな気持ちで
 勉強を続けていこうと決意しました。

 この本を作って下さった多くの方々のためにも
 頑張ります。ありがとうございました。
 (明月堂)



・昨日、「海馬」を購入しました。
 とある大型書店で最後の一冊!でした。
 私のために待っていってくれたんだわぁ〜、と感動。
 全くわかってない者が読むには非常に
 解りやすく飽きさせない対談ですよねー。
 一気に読み終えましたが、もどってまた読んでます。
 どこが良かったかって、それは全部です。
 炭水化物は取らなきゃダメじゃないか!
 という驚きもあり・・・。
 脳の事を知ると自分の事を客観的に
 みれるようになるのかも知れない。

 祖母がパーキンソン病だったので
 脳の事には興味があったのです。
 加えて、B型は癌にはなりにくいが
 アルツハイマー病になりやすい、なんて記事も
 読んだ事あるのでおののいてました。

 読んだばかりで整理がついてませんが
 どうやらこの本は、私が知りたいと思っていることの
 周りをぐるぐる廻ってる内容のようです。
 でも、自分自身、何を知りたいのかは解らないのですが。
 (寝てみるといいのかも?)

 「海馬」良い本です。
 売れてるとは思うんですが、店頭ではやはり
 大きな出版社の本が店先に並ぶんですよね・・・
 (売れてないのに・・・)
 ネット販売の実績の方が本当だと思うなぁ。


 この本、表紙の紙の質も、読んでるときの
 しなり具合も、中の紙の色も匂いもよかったです。
 緑色具合もいいし、大きさも丁度。
 図書館を待たずに正解だったです。
 今日は、「調理場という戦場」を探しに出かけます。
 昨日、どうしてもどこにも無かったのです。
 ではまた。
 (IS)



・先週、書店販売がはじまったとわかって、
 買いに行ったら、池袋のどの書店に行っても売り切れで、
 今日、やっと手に入れることができました。
 感想は、(脳は疲れないという信念から)
 「5時間マラソン完読。」

 そして
 「将来は、自分がダーリンと対談するぞ
  (自分も社会の神経細胞のひとつとして、
   他の神経細胞への応援歌を唄いたい)」です。
 この本で、改めて
 「知識はパブリックドメインだ。
  共有されなければ意味がない」
と深く感じました。
 ただ、気をつけなくちゃならないのは、
 この本で得たことを確実に、長期記憶に入れるため
 「経験メモリーの入力を繰り返すこと」。
 地味に。う〜ん。側坐さん。
 (カイバー)

  




では、次回のこのコーナーで、お会いしましょう!

2002-07-30-TUE

BACK
戻る