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私をリングサイドに連れてって。

いよいよ激突!「デラ.ホーヤ-バルガス」
現地直前情報!



いよいよ中量級注目の激突が
すぐそこまで近づいてきました。

「WBA・WBC世界S.ウェルター級王座統一戦
 オスカー・デラ・ホーヤ×フェルナンド・バルガス」


9月12日(木)に現地ラスベガスに入りました。
9月11日のテロから1年ということもあり、
アメリカがどんなムードなのか想像がつきませんでしたが、
その回復、復活は目を見張るものがあり、
「強いアメリカ」という前向きな姿勢が
街のようすや報道などで伝わってきます。
人々も思った以上に普通に生活しており、
驚いたことに日本人観光客も多数見かけます。

昨年、テロ直後に渡米して驚いた仮死したような状態からは
考えられない回復です。

そしてラスベガスはこの試合一色となっています。
こちらでも今年一番期待の高いカードということで
やはりヘビー級ビックマッチ以上の盛り上がりがあります。

会場のマンダレイ・ベイ・イベンツセンターは
12,000人を収容し、チケット価格は
$1200(約14万円)、$900、$600、$300、$100、
そしてなんと驚いたことに全て完売です。
これは99年のデラ.ホーヤ-トリニダード以来の
満員御礼の興行になること間違いありません。

カリフォルニア生まれ、メキシコ系、オリンピック選手、
そしてラスベガスを主戦場としている
究極のライバル2人の激突が
これだけの注目を集めるのでしょう。
ヘビー級でタイソンが一方的に敗れ、
天下がレノックス・ルイスに
一極集中してしまった感があるため、
全ての期待感がこの波乱を予想される激突に
込められている感じがします。

メディア対応をするメディアセンターも
過去見た事のない規模の大きさを用意し、
会場のマンダレイ・ベイも
9月14日のデラ・ホーヤ×バルガスを皮切りに
10月5日 WBC世界ライト級タイトルマッチ
「フロイド・メイウェザー×
 ホセ・ルイス・カスティージョ」
11月16日 WBC世界フェザー級タイトルマッチ
「エリック・モラレス×ポーリー・アヤラ」
の軽量級人気選手を絡めたビックマッチを毎月主催し、
ボクシング興行のパイオニア的な色を
強く打ち出しています。

そして9月13日の金曜日、アメリカでは不吉とされる日に
計量が行われました。
会場は試合会場にもなるイベンツ・センターを
半分に仕切った形で行われました。
スタンドには一般客も多数詰め掛け
両者が現われるまで騒然とした雰囲気が続きます。

午後3時過ぎ両者が会場に現われると
会場は絶叫とブーイングで圧倒されました。
両者は端と端に用意されたひな壇に登り
25メートルの距離を挟み挑発し合います。

バルガスが剥き出しの敵意に満ちた
ファイティングポーズをとりデラ・ホーヤを挑発します。

デラ・ホーヤはにこやかに笑い、顎に拳を当て
静かにバルガスを見つめ返します。

そして計量です。
バルガスが服を脱いだとたん大歓声が沸き起こります。
なぜなら物凄い肉体が現われたからです。
腹筋、腕の筋肉など鍛え上げられて一分の隙もありません。
バルガスはどちらかというと肉が多少ついている
自然な体で闘ってきているので、この試合にかける
並々ならぬ想いが伝わってきます。


鍛え上げられたバルガス

一方のデラ・ホーヤはほぼいつもと同じ体格、体型で
一年3ヶ月ぶりの実戦に不安なしといったところです。


デラ・ホーヤはいつも通り

観客の声援は応援もブーイングも五分五分。
それほど愛憎がファンにも、お互いにもあるという
戦いのゴングがいよいよ鳴ります。

WOWOWではこの試合の模様を9月15日(日)午後4時から
独占中継いたします。

お楽しみに。


ご意見はこちらまで Boxnight@aol.com

2002-09-15-SUN

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