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私をリングサイドに連れてって。

リングス編 第2回
『リングス・組み合わせ&優勝予想』

さて気になるリングス決勝の組み合わせが、
ついに発表になりました。

・田村潔司 - ヘンゾ・グレイシー
・イリューヒン・ミーシャ - レナート・ババル
・ギルバート・アイブル - ダン・ヘンダーソン
・アンドレイ・コピィロフ - 
 アントニオ・ロドリコ・ノゲイラ

注目はなんと言っても「田村対ヘンゾ」です。
リングス無差別級チャンピオンの田村がグレイシー狩り、
そして優勝を狙います。
ヘンゾは大阪で坂田、モーリス・スミスを難なく破り、
その存在を改めてアピールしました。
また、12月の大阪で「秒殺」を2試合披露し、
コマンドサンボの恐ろしさをファンに見せた
ロシアのコピィロフも台風の目です。
そしてオランダの若き暴れん坊、アイブル。
さらにヘンゾの陰に隠れてはいますが、
その実力はヘンゾも凌ぐと評価する人もいるノゲイラ、
若手ホープのババル、米のレスリング界実力者
ヘンダーソンと興味はつきません。

優勝争いも見ものですが、
「リングス対他流派」の勝敗の行方も楽しみです。

ここで独断ながら優勝者予想をいたします。

◎田村潔司
UWF〜UWFインター〜リングスを渡り歩いた天才。
Uインター時代は頑固さゆえ会社とも対立。
引退も覚悟した状況の中、K-1リングで
パトリック・スミスと異種格闘戦を行なうなど
自分を変えない姿勢を貫いてきた自信と信念、
そしてこれまでのさまざまな逆境を
乗り越えてきた精神力に期待します。
リングス無差別級王者としての重責がのしかかりますが、
期待大です。

○アンドレイ・コピィロフ
調子に波があるという評価もありますが、
今回のコピィロフが一番恐いでしょう。
トーナメントというノックダウン式で、
そして他流派相手に実力を発揮できるのは
間違いなくコピィロフです。
ブラジリアン柔術無差別級王者、
大物カステロ・ブランコを16秒。
リングス、オランダのフィエートを
わずか8秒で仕留めています。
なんと2試合で24秒。
決勝でも秒殺が見れるかもしれません?
大阪での彼は普段の試合とは全く違う鋭いもので、
驚いてしまいました。

○ヘンゾ・グレイシー
田村戦が最大の山でしょう。
これを越えればあっさり優勝という可能性もあるくらい、
無駄なく完成されています。寝業の攻防では随一です。
ただサイズが小柄なので、長時間になると
田村選手同様、不利は否めません。
日本格闘技界にとって打倒グレイシーほど
スカッとすることはありません。
しかし、油断大敵です。
非常に繊細で積み上げられた実力を打ち負かすのは
容易ではありません。

▲(大穴)ギルバート・アイブル
これまでのオランダ選手のような試合中のムラが全くなく、
前に向かって行く姿勢はリングの野獣です。
ムチのような打撃とバネの利いたラッシュ。
特に掌底連打と飛び膝蹴りは脅威です。
彼は「勝つ」というよりは「倒す」ことの方が
優先順位が高いと思います。
末恐ろしい選手です。

出場8名のうち半分をあげてしまいました。
しかし、それだけ予想が難しいのです。

WOWOWでは
2月11日(金)午後11時40分から
「リングスSP世界最強決定間近」を。
2月26日(土)午後4時から注目の決勝大会を
生中継しますので、ぜひみなさんも戦力分析をして
優勝者予想、そして最強者決定の瞬間を味わって下さい。

私も2月初旬に番組取材でオランダに
大穴アイブル選手の取材に出かけます。

ご意見等はメールで、Boxnight@aol.com へ。

WOWOWスポーツ部
小田真幹

2000-01-25-TUE

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