坊さん。
57番札所24歳住職7転8起の日々。

第136回 ほんのすこしだけ

ここだけの話。

ってほどの話じゃないんだけど。

僕には、
心の底から言い切ることの
できることが、
ほんの少しだけあります。

それは、僕が、

「世界を愛していること。」

「自分を愛していること。」

なんです。

急な話でごめんね。
でも、そうなんです。

自分のことも、
世界のことも、
ちっとも感心してないけどね。

僕は、夕暮れを散歩して、
おもしろい色の空をみながら、

「世界を愛していること。」

を、強く思うし、

「少なくても、僕は自分を愛している。」

と、大きな声をあげるんです。


あなたもそうなんだと思う。

あなたもそうなんだと思うよ。

そうとはみえない、
あの人も、
そうなんだと思う。

そして、その事を、
誰かに伝えることができた時、

僕は、
(そして、もしかしたら、あなたは。)
ほんのすこしだけ、
回復して、励まされて、
ぐっすり眠るんだと思う。
にっこり笑うんだと思う。

僕は、その時、あなたに、
笑うことができるかもしれない。

でも、
僕が、あなたを、おそれているのは、
僕が僕をとても、愛しているからなんです。

僕が汚されたら困るからなんです。

でも、僕には、
あなたに冒してほしい、
なにかがあります。

あなたにあげたい、なにかがあります。


うまく、伝えることができないのだけど、
すくなくとも僕は、知っています。

僕は僕を愛している。

僕は世界を愛している。

あなたも、そうなんだと思う。


あなたに笑いたいと思う。

ミッセイ


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2003-10-26-SUN

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