BOOMERANG
ブーメランのある暮らし。

第75回 フランス世界大会への道<その4>

さあ、いよいよ団体戦のスタートなのだ。
初日恒例の全選手ハイタッチを済ませ、
それぞれのサークルへ。


今回のトギーはシルバーヘアー!



高齢者と見せかけて相手を油断させようという魂胆。
・・・ではありません。
単に目立とうと思ってのこと。
案の定、かなり目立っていたようで、
カメラがたくさんこっちを向いてくれました。
あとは優秀な成績を残し、さらに目立てば完璧(?)。
さて、どうなるかな?


団体戦1日目のトギーの出番は5種目中2種目。
1チーム6名のうち、4名が試合に出場し、
1名は審判、1名はフリーなのだ。
今回の日本代表チームの作戦は、個々の得意種目専念。
キャプテンが過去の試合データを洗い出し、
体力や日程も考慮して決定しました。
ちなみにトギーは足が遅いので、
走りを要する種目からは外されました。

さて、我が日本チームはそこそこの滑り出し。
1種目目3位、2種目目5位、3種目目3位!
オッー!これなら上位入賞もあり得そう。
あまりの好発進に、アメリカやドイツのチームが、
明らかに日本チームをマークしはじめた。
トランシーバーを使って、
日本チームの成績を随時報告していたのだ。

そんな状況の中、ついにトギーの出場種目、
チームエンデュランスになったのだ。
この種目は、
スタート地点からセンターサークルまで20m走り、
(20m走り・・・!?)
1分間に出きるだけのスロー&キャッチを繰り返し、
タイムアップしたら戻ってきて次の選手にタッチ。
これを5人の選手で行い、その合計回数を競うのだ。

日本チームの出来は素晴らしく、
キャッチの回数を重ねていきます。
3人目までが終わって次はトギー。
勢いに便乗してサークルにダッシュ。
不調だった練習とは違って、なかなかの飛び。
「こりゃ、いける!」と思いつつ、
スロー&キャッチを繰り返しました。
1分が経ち、トギーの持ち時間はタイプアップ。
最後の選手のいるスタート地点へ猛ダッシュ。
(猛ダッシュ・・・!?)

そうです。
やっちゃいました。
タッチする手前3mのところで、
足がもつれて転んでしまったのです。

でも、人間、必死になると凄いものです。
無意識のうちに、ほふく前進でスタート地点へ向かい、
次の選手に手を伸ばしタッチしていたのです。
この時のトギーは、ものすごい形相だったそうです。
例えるなら、ホラー映画のワンシーンのような・・・。
しかも、髪の毛がシルバーだったので、
さらに凄みが出てたみたい。

「チームの勢いや雰囲気に影響が出るのでは?」
と心配していたら、終了後にはみんな大爆笑!
トギーの形相をネタに、大いに盛り上がってました。
逆に活気づいちゃいましたよ。
やっぱり、大阪人はこういう星の下に生まれて
いるのでしょうか?

勢いに大爆笑が追加された日本チームは、
初日の総合成績が4位。
表彰台も十分狙える位置なのだ。
これは、もしかしてもしかするかも?
と思いつつ、初日を終えました。

次回は、団体戦2日目と3日目です。


トギー(栂井靖弘)
KBN(関西ブーメランネットワーク)
http://www.kbn3.com

2004-10-03-SUN

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