BOOMERANG
ブーメランのある暮らし。

第70回 パワーアップ!!


ハロハロ!トギーなのだ。
今回は、パワーアップした肩のお話。

ブーメランを初めて12年。
ついにこの時が、待っていないのに、
やってきてしまいました。
去年の春頃、右手を後ろに回すと、
肩に電流が走りだしたのだ。
痛みはなくて、ジリジリする感じ。
「まだ投げ込んでいないから、
肩が仕上がってないだけかな?」
と軽く思い、練習を続けていたら、
今度は投げる度に痛みが走り出しちゃいました。
それでも、投げているうちに治ると思いこみ、
毎週ガンガン投げ続けた結果、、、
スポンジ製のブーメランを投げただけで、
痛みが走りだしたのだ。
さすがに、「こりゃダメだ!」と思い、
近所の病院へ。
そこはスポーツ専門の整形外科で、
野球やサッカー、バスケットボールなどの
スポーツ選手でいっぱいなのです。

で、いよいよトギーの診察。
最初に書いた書類を先生が不思議そうに読み、
「ブーメラン?」
と、初対面の人が必ず発する言葉でスタート。
症状を説明し、肩をストレッチでチェック。
次に肩のレントゲン写真を撮影し、
筋肉が断裂していないかも診てもらいました。
その間、ブーメランに関する質問が
いくつも飛んできたのだ。
やはりスポーツ競技になっていることは、
先生も御存じなかったようです。
あと、ブーメランを縦に持って投げると言うことが、
他のスポーツにはあまりないようで、
先生も興味深かったみたい。

そして診断の結果は、
筋肉の断裂などは無かったんだけれど、
骨が変形して土手ができてました。
その骨の土手せいで、
投げる度に痛みが走るんだそうです。
いわゆる、野球肩なのだ。
トギーの場合は、ブーメラン肩でいいのかな?

特にケアもせず、長年投げ続けたことが原因。
それと、今回の診断でわかったんだけど、
トギーは腕に柔軟性があまりないみたい。
投げようと振りかぶったときに、
野球の選手みたいに腕が反らないのだ。
これは投げるスポーツにとっては良くないことで、
今さらながら少々ショックでした。
昔のビデオを見たら、
それでも今よりずっと反っていたんだけど、
やはりケアやストレッチを怠ったため、
硬くなっちゃったみたい。

痛みを防ぐためには、
患部の周りの筋肉を鍛えるしかないってことで、
週2、3回のリハビリがスタート。
大きな筋肉や小さな筋肉を、
ベンチプレスや鉄アレイなどで鍛え始めたのだ。
今までウェイトトレーニングというものを
ちゃんとしたことがなかったので、
かなり戸惑っちゃいました。
特にインナーマッスルという、
肩の小さな筋肉を強化。
1キログラムの鉄アレイを、
地味に上げたり下げたり・・・。
地道なリハビリだけど、
これは投げるスポーツにとっては、
かなり重要な筋肉なんだそうです。

リハビリ期間中は、
ブーメランは投げない方がいいんだけど、
去年は世界大会予選の年ってことで、
試合前に少し練習しては、
騙し騙し予選大会に出場しちゃいました。
不思議なもので、
試合になると痛みがないんですよね。
思いっきり投げられない分、肩の力が抜け、
それが奏功してか、試合結果もそこそこ。
無事、2004年フランス世界大会の
日本代表をゲットできたのだ。
ホッと一安心。

そして、現状ですが、
地道なリハビリの成果が出たようで、
肩の痛みもほとんどなくなり、
気にせず投げられるようになりました。
と言うより、
ウェイトトレーニングのお陰で、
逆にパワーアップしちゃいましたよ。
結果オーライなのだ。
今では、ストレッチやケアも入念にして、
練習に励んでます。

いよいよ来月からフランス世界大会!
不幸中の幸いというか、
リハビリとウェイトトレーニングによって
さらにパワーアップした肩で、
世界と勝負してきます。


ってことで、
肩が故障してパワーアップしたお話でした。

がんばるでぇー!


トギー(栂井靖弘)
KBN(関西ブーメランネットワーク)
http://www.kbn3.com

2004-06-13-SUN

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