BOOMERANG
ブーメランのある暮らし。

第24回 ブーメラン世界大会への道2000<その11>

ハーーーイ!トギーどす。
<その11>は「まとめ(前編)」。

今回の世界大会は、天候が印象に残る大会だったのだ。
2月といえばオーストラリアは真夏。
真夏といえば観光シーズン。
観光シーズンといえば過ごしやすい。
と思っていたら、とんでもなかった。
メルボルンは1日に四季があるというぐらい、
暑かったり寒かったり……。
おまけに雨は降るし、風は強いし……。

そんな条件でも、やっぱり強い選手は強い。
今大会で、「世界との差」をいちばん感じたのは、
風への対応なのだ。
ブーメランはとにかく風の影響力が大きくて、
ちょっとでも吹こうものなら、言うことを聞かない。
ところが、世界のトップ選手を見ていると、
「しつけ」がちゃんと出来ていて、
ブーメランが言うことをきいてる。

しつけの要素(?)は、
投げる方向を正確に見定めることなのだ。
風が時計の針の12時から6時の方向に吹いている場合、
右利きの人が投げるのに最も良いとされる方向は
2時から3時の間の方向。
その方向にきちんと投げられる人が、
各国の代表として大会に出場している感じ。
でも、それでは勝てない。
勝つためには、「2時何分」の方向に投げればいいかを
瞬時に判断できる人なのだ。

さらに、風仕様のブーメランを見せてもらうと、
これがまたすごいのだ。
重りはバンバン貼ってあるし、穴は大きい。
重いと風に流されにくいし、
穴が大きいとそれが抵抗となって、
さらに風に流されにくくなるのだ。
(「穴→抵抗→流されにくい」という話は
 ちょっと難しいです。
 気になる方はメールください)。

「じゃあ、トギーもそうすれば、ええやんけ!」
てなことになるんですが、
そういうブーメランを、
トギーは力不足のために上手く投げれましぇん。



見てくださいよ、この変な外人の、この筋肉を。
これだけでもう反則なのだ。

そうそう、この右側の選手は「アダム」と言って、
ファーストキャッチ(第4回参照)の世界記録保持者。
日本記録を保持するトギーは、このアダムが目標なのだ。
トギーのベストタイムと、世界記録のタイムを比べると、
約2秒もあるのだ。
その差は何なのかを確かめるために、
アダムのブーメランを見せてもらったところ……。
トギーは愕然としちゃいました。
なんと、同じブーメランだったのだっ!!
いやはや、身体の構造を変えないとダメみたいです……。

ということで、世界との差が遠のいた(?)、
まとめ(前編)のお話でした。

後編に続く。

2000-03-11-SAT

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