BOOMERANG
ブーメランのある暮らし。

第3回 合宿

毎度っす! トギーどす。
今回の話は合宿です。

去年に引き続き、今年のゴールデンウィークは
関東で合宿をしてきたのです。
メンバーは気心が知れた、
去年の世界大会代表メンバーたちです。
みんな相も変わらず「何かにとりつかれた」ように、
ガンガン投げまくりです。

そんな中、軽くゲームをしました。
「連帯責任トリックキャッチ」というゲームです。
ブーメランには「トリックキャッチ」といって、
規定されたトリッキーなキャッチを
順番に行なう競技があります。
たとえば、片手でキャッチしたり、
背中に手を回してキャッチしたり、蹴ってキャッチしたり、
はたまた足でキャッチしたりと。
そんな10種類のキャッチをみんなでやってみたのです。
全員がキャッチできたら次に進み、
ドロップしたら全員でやり直し。
これが思ったよりきつくて大変。

そもそもブーメラン競技は基本的に個人競技で、
ドロップしても自分だけの問題なので
心の中では「かまへん」と思っているわけです。
ところがこのゲームは、自分がキャッチしないと
他の人も進まないし、またその逆もあるのです。

最初は比較的簡単なキャッチなので、
サラっといきましたが、後半じりじり進みが悪くなり、
他の選手の視線がブーメランより鋭く飛んできます。
しかし、さすがブーメランだけに
そんな視線を投げた選手にも鋭く戻り、立場逆転。
競技会とは少し違った緊張感で楽しんだのだ。

合宿中にパーフェクTVの取材があり、
トリックキャッチから紙ブーメランや
競技ブーメランまでを紹介しました。

合宿を経て、5月30日の『春期競技会』が
近づいて来ました。
現在のブーメラン競技は、春・夏・秋の年間3試合と、
2年に1回の世界大会でサイクルしています。
いちよトギーは全部勝ちたいと思いながら、
毎試合挑んでいるわけなんです。
が、そうそう勝てるわけがないのネン。
トギーは過去2回、総合優勝をしましたが、
連勝がありません。
実はブーメランの競技会で連勝した選手はいないのです。

その昔、格闘家の前田日明さんは、
「常勝チャンピオンなんて、くそくらえだ!」
と言いました。
この言葉の裏には、それだけ常に勝ち続けることが難しい
という意味があるんだと思うのです。
そんな前田さんが、引退試合の相手に
12年間アマチュアレスリングで無敗の
アレキサンダー・カレリンを選んだのが、
なんか面白いです。

どんなスポーツでも「常勝」は非常に困難です。
さーて、トギーは日本史上初の連続優勝が
できるのでしょうか?
「負けたらかっこわるー」

(決して優勝宣言はしておりませんので・・・)。

1999-05-28-FRI

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