自転車思想。
チャリンコは、未来そのものの顔をしている。

第52回 新しい会社をつくります。その1

こんにちは。

自転車を何と呼ぶ?
企画にドシドシメール来ております!
みなさん、本当にありがとうございます。
まだまだ、投稿受け付けてますよ〜。
よろしくお願いしますっ。
さて、発表に入る前に、最近の僕の身の回りのことを、
何回か書こうと思います。
お付き合いくださいませ。

いきなりですが、10月1日から、僕とその仲間たちは、
新しい自転車便、つまりメッセンジャーの会社を始めます。
会社名は、”Cyclex”(サイクレックス)です。
この話は、僕にとってもかなり突然の話だったのです。
全てが動き出したのは、
この9月に入ってから、といってもいいくらい。
そこには、ごく少数の人間の、
不思議なつながりがありました。

これから生まれる新しい会社のことを、
この『ほぼ日』を使って、
みなさんに紹介させてもらうことになります。
もし、お許し頂けるのなら、お付き合いくださいませ。

まず最初に、
サイクレックスの代表に登場してもらいましょう。
木村、という人間です。



彼と僕は、同じ会社で3年以上一緒に働いていました。
最初は、チームリーダーといって、
5〜6名のメッセンジャーをまとめるという
役目を持った者同士、という関係でした。
ミーティングなどでチョクチョク会うようになり、

「どうやったら、仕事が増えるもんかねぇ。」

などど、話をするようになっていったのです。

そうこうするうちに、僕は気が付きました。
僕と木村は、かなり対照的な性格の人間だ、ってことに。

木村は、とにかく忙しい状態が好き。
僕は、自分の時間がコントロールできなくなる状態は嫌い。

木村は、ビジネス書をよく読む。
僕は、その手の本が大っ嫌い。

木村は、起業家志向である。
僕は、今自分が食えてればOK。

木村は、昔六本木でブイブイ言わせてたらしい。
僕は、昔も今も六本木が大嫌い。

木村は、R&B系が好き。
僕は、もっぱら古いロック。

木村は、ケンカが強い(らしい)。
僕は、口ゲンカでも足が震える臆病者。

木村は、A型。
僕、B型。
(ま、血液型はあてにならないんですが…)

とまぁ、対照的とまでは言わなくても、
けっこうウマの合わなさそうな性格のふたりなのです。
だからこそ、意見を平気でぶつけあえるのかなぁ、
と思ったりもします。

サイクレックスについて文章を書くにあたって、
考えたのは、

「こういう意見や性格の違いって、
 人が集まる時、けっこう大事なものなんだよなぁ。」

ということでした。
会社にせよ、それ以外の集団にせよ、
同じタイプばっかりそろっても、
案外うまくいかなかったりしますよね。
これは、僕と木村が話していると、
しょっちゅう感じることです。
ま、年に1回くらい、大ゲンカもしてますけどね(笑)。

次回から、
サイクレックスが始まるまでのエピソードをお送りします。
基本的には、木村から聞いたことが中心です。
でも、↑に書いた通り、
僕と木村はモノの見方もだいぶ違う。
というわけで、僕の意見も同時に書いていこうと思います。
もちろん、それ以外のスタッフもいて、
彼らもまた、微妙に異なる意見やアイデアを持っています。
会社を作り上げていく面白さって、
こういう“ベクトルは一緒なんだけど微妙に違う”
意見のぶつかり合いなのかなぁ、
なんて最近では思ってる次第です。

それでは次回。

www.cyclex.jp

Ride safe!

2001-09-30-SUN

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