自転車思想。
チャリンコは、未来そのものの顔をしている。

第46回 夏は終わった
    〜京都バイクサマーのこと。


こんにちは。

僕の夏が終わりました。
なんて書くと寂しい感じですが、
ではなくって、スッゴクシミジミといい感じなんです。
もちろん、それは京都で行われたバイクサマーのこと。
今からレポートしまっせ〜。



時間とお金、どっちも乏しいけど、
どっちかといえば、お金の方が乏しい僕は、
品川発〜大垣行きの夜行快速電車で、京都に向かいました。
当然、自転車たたんで電車に持込みです。
最初は2人で行く予定でしたが、
夜になってから、新たに2人が同行を表明してきました。

「悩んでたんだけど、最初の時に行っとかないと、
 後で若い奴らに自慢できないからなぁ。」

くぅ〜、嬉しいこと言ってくれるじゃないですか!
そう、今回の京都バイクサマー、
もちろん、バイクサマーというイベントも初めてだし、
日本中のいろんな都市で、
クリティカルマスに参加している、多くの人たちが集まる、
そういう意味でも初めての“何か”なんです。

8/25、土曜日の朝京都着。
しばらく勝手に自由行動、
午後1時過ぎに、京都市役所前に集合です。
最初は30人くらいだったんですが、
次から次に人が集まってきて、
いつの間にやら、
100人近い自転車乗りが集まってきました。
中には、4日前に日本に来たばかりの、
オーストラリア人もいました。
何でも、京都の街を自転車で走っていて、
ナンパ!?されたそうです。

ちなみに、確認できてるだけの内訳は、

 京都61名
 大阪15名
 東京10名
 滋賀6名
 兵庫5名
 和歌山1名
 神奈川1名
 鹿児島1名
 静岡1名
 山口1名
 スロベニア1名
 オーストラリア1名

合計104人でした。
土曜日に参加できなくって、
日曜のイベントにだけ参加した人もいますから、
実際にはもっと多かったはずです。

ひと通り人が集まったところで、
なんとなく挨拶の時間になりました。
ついでに何人かが愛車自慢したりして。



つーか、この写真の中だけで一体何台あるんだ?

その後、集まった人たちで、
1文字ずつバイクサマー横断幕を書きました。



僕が書いたのは、"SUMMER"の最初の"M"です。
"R"を書いたのは、手前の子供たち。
やっぱ、Revolutionの"R"なのかなぁ?
なんて思ったりして…。

午後4時に、バイクサマー京都クリティカルマススタート。
京都市役所を後にして、御池通りを西に、
メインストリートの烏丸通りを京都駅方面に下ります。
100人を超えるクリティカルマスライドは、
東京で何回か体験してるんですが、
今回は全体がスゴーク長くなってしまい、
交通量の多い大通りでは、正直言って疲れましたね〜。



しばらくして、ライドは鴨川沿いに向かいました。
いったん川沿いのサイクリングロードに入ります。
歩いてる歩行者の人に、

「ごめんなさ〜い」

とか言いながら、進んで行きます。
そりゃ、歩いてる人も驚きますよねぇ、自転車104台。
ここで問題発生、
サイクリングロードから一般道に戻るスロープに、
たくさんの自転車が駐輪されてました。
人が1人通れるくらいのスペースしかありません。
普通の自転車ならいいけど、横幅のあるリカンベントや、
子供を乗せたトレーラーを引いている自転車は通れません。
突如、停めてある自転車の整理が始まりました。



僕もやりましたけど、みなさんご苦労様!

いったん、京都市役所前まで戻って、一休み。
この後は、今回初の試みなんですが、

“1ブロックだけ未来先取り”

とも言えちゃうようなことをやりました。
碁盤の目状になっている京都の路地、
その1ブロックに自転車乗りが集まり、
10分間だけ自由に走ろう、という企画です。

「お、こんにちは」
「今日はなんだか自転車が多いねぇ」
「ホント、どうしたんやろう?」

なんて白々しい会話をしながら、
路地をグルグル回っていると、
次から次に知った顔に出会います。

しばらく走った後、
僕は道沿いのカフェに1人で入って、
コーヒーを飲みつつ、
ちょっと気になる、稲垣悟郎氏逮捕の記事を読んだりして、
お店の中からその光景を見ていました。
これも何とも言えず面白かったなぁ。
ホントに切れ目無く自転車が通ってるんですもん。

この瞬間、京都の、この路地だけは、
僕が見たいと願う未来を先取りしていました。

続きます。

Ride safe!

2001-09-05-WED

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