Hobo Nikkan Itoi Shinbun

はじまりを、はじめよう。

Begin the beginning! 07 高橋禎彦さんの「はじまりのコップ」。

ガラス作家・高橋禎彦さん作で、
「BEGINNING」のコップはどう?
いつも、これで水をのむ。
BEGININGをごくごくのむって感じ。
そりゃあ、いいに決まってる!

2012.05.02

高橋さんのコップは、いい」
ガラス作家・高橋禎彦さんがつくるコップを、
実際にふれてみたひと、使ってみたひとは、
だれもがそう言います。

空中で竿を回しながら、溶けたガラスに息を吹き込み、
遠心力を使って成形していく、
「宙吹き」という技法でつくられる高橋さんのコップは、
あたたかみのある、たおやかなフォルムが特長。
繊細だけれど、同時に力強くて、
飲みものを入れると、ふしぎなくらい、おいしく感じます。
ひとつひとつに、手づくりならではの個性があって、
使っているうちに自然に愛着がわいてくるのも、うれしい。
みんなが惹かれるのも、よくわかります。

そんな高橋禎彦さんが、もし、
「BEGINNING」のコップをつくってくれたら?

「BEGINNING」プロジェクトでやってみたいことを、
わいわい話し合っている場で、
ふと、こんなアイデアがわきました。

いつも気がるに手にできる、使いやすいコップがいいね。
うん、毎朝の「はじまり」に、これで水をのむ。
あ、つまり、「BEGINING」をごくごくのむっていう感じ?
そうそう、言ってみれば、「はじまりのコップ」。
わあ、そりゃあもう、いいに決まってる!

高橋さんに、おそるおそる相談してみたところ、
「ぜひ、やらせてください」と、快諾のお返事。
やったぁ! とばかり、いさんで、まずは、
相模湖にある高橋さんのアトリエにおじゃましてきました。

「宙吹きガラス」の技法を体験する糸井重里

具体的なすすめかたを、高橋さんといろいろお話したあと、
帰りの車のなかで、糸井重里が言いました。
「ぼくらにとっての、
 『高橋さんのコップのはじまり』だね」

この「はじまり」の、その後は、
これからだんだんとお伝えしていきます。