阿曽山大噴火さんと 裁判に行こう!
公判3 新件 占有離脱物横領・住居侵入  被害者宅で就寝事件 1
 
おそらく50代、やや長髪。
羽田孜さんに似ている。
 
若めの検察官。
ピンクの
ネクタイをしている。
被告への尋問の際、
なぜか口調が変わり、
ふるさとの訛りが出る。
これまで傍聴した
裁判に比べて、
年齢がかなり上の弁護人。
白髪で、べっ甲の
ような眼鏡着用。
やわらかい物言いで、
「男はつらいよ」の
おいちゃん、
松村達雄さん似。
50代男性。
知り合いの女性の家に侵入した疑いで
法廷に立つ。前科4犯。
Gジャンのベストを着ている。
終始小声でうつむきかげん。
空き地に置いてあった自転車を持ち去り、
過去に交際していた女性の部屋に無断で侵入し
裁判を受けている、今回の被告人。
被害者の女性宅には、
鍵の入ったカバンがドア周辺に置いてあり、
被告人はいつでもそこに
入ることのできる状況だったようです。

裁判の続きを見てみましょう。
ひきつづき、弁護人の尋問です。
   
 
あなたはさ、金の無心をすることもあって、
被害者の部屋に通うんだね。
借りたお金は、返すことはあるの?
 
 
 
 
はい、少しずつでも返そうとしてました。
でも、その場でまた、
貸してほしいと言ってしまいます。
 
 
   
 
Kさんちには、もう
寄りませんよって言えないの?
 
 
   
 
誓います(小声)。  
 
   
 
まちがいない?
 
 
   
 
はい。  
 
   
   
 
あなたの言うことをみんなに信じてもらうには
どうしたらいい?
 
 
   
 
‥‥‥‥。  
 
   
 
前の事件の調書でそう言ってて、
またKさんのところへ行ったよね。
どうやったら信じてもらえるか、
留置所で考えたいの?
 
 
 
 
(首を横に振る)  
 
   

弁護人は、被害者のKさんの家に侵入すれば
次はどうなるのかを
被告人が自覚していることを
訴えようとしているんでしょうか。
続いて、検察官の尋問に移ります。


   
 
あなた、ね、Kさんと
ヨリ、もンどしたい?
 
 
   

尋問に入ると、検察官は、
冒頭陳述とは違った口調になりました。
どうやら北国出身らしいです。
   
 
だいたいね、自転車盗んだの、
あのへんは路上生活してる人が
多い場所でしょ。
自転車、パパッと
置いといただけなんだからさ。
そういう人の、盗るの、ちょっとひどいよね。
やめとこうよ。ね?
 
 
   
 
わりと人間臭いことを言うこの検察官、
俺はけっこう好きなんですよ。

 

 

 
   

各法廷(部屋ごと)で、たいてい
同じ裁判官と検察官が
公判を行なうんだそうです。
ですから、第○×法廷はあの検察官だ、
というようなことを参考にして、
傍聴するのもいいですね。
   
 
はい‥‥(うなずく)。
 
 
   
 
で、Kさんと
ヨリ、戻してぇの?
 
 
   
 
そこは、気になりますよね。
だって、4か月前にも
同じことをやってるわけですから。
そりゃ、ヨリ戻したいのかなって
まずは思います。

 

 

 
   
 
いえ‥‥。
 
 
   
 
だったら行く必要ないよね。
今回はァ、お酒の勢いで、やっちゃった?
 
 
   
 
それもあると思います。
 
 
   
 
お酒のせいで行っちゃったなら、
まずお酒をやめなさいよ。ね?
 
 
   
 
やめます。
 
 
   
 
Kさんからお金をもらってるけど、
お金はさ、働けばいいよね?
だったら、
Kさんのとこに行く必要、ないよね?
‥‥一回、刑務所行ってみる?
 
 
   
 
いや、行きたくないです。
 
 
   
 
お金のことだけど、どうすんの?
 
 
   
 
仕事やります、
はい、土木作業の。
 
 
   
 
こういうことで刑務所行きたいですか?
 
 
   
 
いや、いやです。
 
 
   
 
刑務所、はじめてだよね?
 
 
   
 
(うなずく)
 
 
   

キャラクターが途中で入れかわったように
人情味あふれる検察官とのやりとりです。
阿曽山さんの解説を、動画でごらんくださいね。
   
   

検察官とのやりとり、明日に続きます!
   
 
2007-01-24-WED