あきんどゴコロ

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「疑問や不自由を感じた時が
 ビジネスチャンス?」
(カリスマ美容師・Sさん・30歳)


私の友人Sは、小学4年のとき
床屋さんの椅子に座った瞬間、
何でこんなダサいおじさんに
 毎度毎度ダサい髪型に
 されなければいけないのか

という小学生とは思えぬ疑問に
ぶつかったそうです。
そしてSは髪を刈られながら思ったそうな。
これぐらいのこと…オレにもできる!
その瞬間からSは
髪を刈るおじさんの手を見て髪の切り方、
はさみの使い方を凝視し
おじさんのテクを盗んだそうです。
やがておじさんがSの髪を切り終わったとき
「おじさん、やっぱ刈り上げにして」
といってバリカンのテクも盗んだそうです。

家に帰ったSは
さっそく母親から髪きりバサミを借り
弟をカットモデルにして実験したところ、
これが大評判。
気を良くしたSは
母親に電機バリカン(家庭用)をねだり。
そして帰宅した父親が
バリカンの餌食になったことは
いうまでもない。

数日後、Sが友達のA君と
自宅横の公園で遊んでいた時、A君が
「オレっ、
 床屋行かなきゃいけないから帰る!」
と言い出したそうな。
その瞬間Sは
オレが切ってやるよ!」といい、
いやがるA君をシーソーに座らせ
ハサミとバリカンを駆使して
見事な坊ちゃん刈りを完成させたそうです。
A君は床屋のお金が浮いたと云って
Sに床屋代の半額の500円くれたそうです。
思いもよらず人生初のギャラを手にし、
不思議な快感を覚えたそうです。

翌日Sが登校すると
A君から話を聞いたクラスメイトが寄って来て
口々に「髪を切ってくれ」とせがみ、
放課後の公園は
500円玉を握りしめた小学生で
溢れたそうです。

それから5年後、中学を卒業したSは
美容の専門学校に進み
有名美容室を転々とし、
22歳の若さで渋谷の某公園の前に
店を構えました。

そして今では当たり前になった
ブリーチやカラーリングを
いち早く売り物にし、
一躍マスコミの注目を浴び
カラーリングの第一人者として
公園通りのカリスマ美容師として
名をはせました。

現在Sは30歳。
店の売り物でもある
ブリーチやカラーリング剤が原因で
アシスタントの手荒れが酷い事に
心を痛めたSは
ある理容器具メーカーと組んで
自動洗髪機「シャンパーくん」を開発中とか。

(投稿人:43歳・養鶏希望)

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